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2008/07/27

D.A.ノーマン「パソコンを隠せ、アナログ発想でいこう」

D.A.ノーマンはヒューマンインタフェース設計に関する著書が何冊かあるこの道の大家。

この著書は、コンピュータやコンピュータ上での作業を実質的にサポートするアプリケーション(この呼び名もひどいものだと著者は言う)ソフトウェアが、このように複雑になって使いにくいのはなぜかを考察し、人間中心、活動中心の製品を考えようと提唱している。

コンピュータを内蔵するが汎用ではない「情報アプライアンス」への移行することにより、現在のソフトウェア・ハードウェア技術を応用した人間中心の環境を構築できる、というのが中心となる主張。

人間中心の製品開発とは何だろうか。答えは簡単。それは、テクノロジーからではなく、ユーザー自身とそのニーズから始める製品開発のプロセスである。その目標はユーザーに仕えるテクノロジーである。そこではテクノロジーはタスクに適合し、それが複雑だとしたら、道具が複雑だからではなくタスクが複雑だからである。その中核として、人間中心の製品開発には、人間について、そして人々が達成したいと思うタスクについて、理解している開発者が必要である。それはユーザーを観察し一緒に仕事をすることから始め、できれば一ページを超えない簡単な操作マニュアルを書くことを意味する。
著者はアップル社で勤務していた時代に「活動ベースのコンピューティング」(Activity Based Computing)というコンセプトを導入しようとしてうまくいっていないことでもわかるように、この考え方は多くのコンピュータ系会社では受け入れてもらえない(と著者は考えている)。

われわれが情報アプライアンスを手にするようになるのは疑いようもない。それはすでに存在しているし、その数も増え続けている。唯一の問は、いつどのようにであって、そうなるかどうかではない。この本では、どのように、というシナリオを示している。いつ、については、ビジネスと産業を推進する複数の未知要因の歩調がどれほど揃うかに依存している。
本を通して裏にあるのは、コンピューターのテクノロジー中心ビジネスから脱却しようとしない企業へのイライラであり、アプライアンスのための環境が整備されていかないことに対する不満。

うまくいく情報アプライアンスのファミリーは、それらを使用する人々と行うタスクを中心に築かれる。情報産業の世界の製品は、今はびこっているテクノロジー中心設計のもとであまりにも長い間苦労してきた。今こそ変化の時であり、人間中心設計哲学の時である。人は機械ではない。人は機械とはまったく異なる要求を持っている。
今日は人がテクノロジーのニーズに合わせなければならない。今こそ、人々のニーズにテクノロジーを合わせる時が来た。
ただし、ここでアプライアンスと著者が呼ぶのはたとえば携帯型電子辞書のような独立したものではなく、相互に共通のプロトコルで情報交換をしつつコンピュータの複雑さを排した道具、である。その意味では現状のガジェットのレベルを脱し切れていない「アプライアンス」とも違うような気がする。

翻訳のレベルはそこそこ。ところどころこなれていない日本語があるので気になるが全体を通読するレベルでは問題ない。

2008/07/25

[MotoGP] 第11戦 アメリカ

G+でTV観戦。

第11戦はアメリカ。カリフォルニア州の、マツダ・レースウェイ・ラグナ・セカ
125cc, 250ccの開催はない。
2008年シーズンはアメリカ開催はもう一度インディアナポリスがある。

MotoGP

ポールポジションは5戦連続でケーシー・ストーナー(デュカティ)。ここ3戦の好調さを維持しているようだ。2位のバレンティノ・ロッシよりも0.5秒程度速い。ダニ・ペドロサ(ホンダ)がドイツ戦での転倒の負傷がひどく、スペインに帰国した。
中野真矢選手は12位スタート。予選での転倒があり、タイムが出せなかった模様。

ラグナ・セカはロッシの未勝利サーキットの一つ。

スタートからロッシとストーナーが差しつ差されつの競い合いで周回ごとに抜いたり抜かれたり。ロッシはコークスクリューの下りで縁石から外に出てこけそうになりつつ走る。ストーナーは直線が速いようで、ロッシに抜かれても抜き返せる。この二人がやり合っているのに3位とはかなり差がついていく。レベルの高い戦いだ。ホルヘ・ロレンソは最初の周回で激しくハイサイド転倒。投げ出されて激しく飛んだ。

残り6,7周でストーナーがコーナーで膨らんでコースアウトし、グラベルで転倒。ストーナーはこの差を最後まで詰めることができずロッシがラグナ・セカで初優勝した。

3位はバーミュレン。バーミュレンはこのコースが得意らしい。中野選手は最後近くにコースアウトしたらしく、トスランド、スピーズなどに追い越されて10位フィニッシュ。
ただ、今回はロッシ、ストーナーのバトルが非常に見ごたえたあったため、後続はあまりTVに映る機会がなかった。

表彰台のプレゼンターはEddie Ray Lawson。

インタビューで、ロッシ、バーミュレンが喜んでいるのに対して、ストーナーが、「もっとクリーンなバトルをしたかった」と言っていた。ストーナーとしてはロッシがコースを締めすぎているような印象があったのだろうか。解説の宮城光氏は「ロッシは常に内側をあけていてフェアなバトルをしていた」と言う評価。このあたりは走っている本人が見る自分のラインと他人が見るラインは違う、ということだろうか。

中野選手「レース内容は良くなかった。練習では前で走れていたので。毎戦ポイントが取れたのはよかった。もうちょっと一発で出せて前の方について行けるレースを後半はやりたい。」

ヤマハの統括部長の古沢政生氏は、アメリカは重要なマーケット、ここで勝つのは非常によかった、とのこと。

2008/07/24

[ツール・ド・おきなわ] 2007年モデルTシャツ購入

ツール・ド・おきなわ協会グッズ販売サイトから2007年のグッズを購入。
しばらく経つのでTシャツなどが残っていればかなり安く買えることがある。

今回も、Tシャツの赤、青が各1000円、ボトルが1500円になっていたのでこれらをまとめて購入。送料込みでの価格なのでかなり割安。
実はここ何年かこういう感じで前年のTシャツを購入しているのだが、2007年のTシャツのデザインが一番好みに合っている。
ツール・ド・おきなわ大会は今年で20周年を迎える。大会はクラス分けが細かくされていて、市民レースは50キロという短いものもある。最高峰のチャンピオンレースはUCIアジアツアー1.2クラス。日本で開催されるUCIのレースは多くはないがその一つとなっている。
2007年大会ではNIPPOコーポレーション・梅丹本舗・エキップアサダ宮澤崇史選手が優勝し、同じチームで地元出身の新城幸也選手が3位。2位は愛三工業レーシングチームの盛一大選手だった。その宮澤選手はスキル・シマノ別府史之選手とともに北京五輪に出場する。その五輪もあと1か月ほどになった。

2008/07/21

[NASCAR] 2008 第19戦 シカゴランド

G+でTV観戦。

イリノイ州ジョリエットのシカゴランドスピードウェイ。レース名はLifelock.com 400。
シカゴランドでは初のナイトレースとなる。1.5マイルのオーバルサーキット。

今回は予選が雨で流れたため、ここまでのポイント順でのスターティンググリッド。練習走行も雨で中断したため、車のセットアップができていないことを考慮してコンペティションイエローが35週目に設定されているのは通常のレース運営どおり。

しかし、スタートを見るとカイル・ブッシュ(Kyle Busch)がいきなり飛び出して行く。チームのセッティング能力が今シーズンはかなり当たっていることがわかる。比較すると、デイル・アーンハートJr(Dale Earnhardt Jr.).)の車はセッティングが出ていないようで、徐々に遅れていく。

ジェフ・ゴードンの車が黄緑のカラーリングになっている。解説の福山英朗氏によれば、これは、ニコレットのカラーリングだそう。

ケビン・ハービック(kevin harvick)グレッグ・ビフル(greg biffle)を追い越した後で、左手を出してVサインをするところがオンボードカメラに映る。これを見るとこの二人(ハービックとビフル)は仲が悪くはないのだなとわかる。
 

トニー・スチュアート(Tony Stewart)は、ジョーギブスレーシングを離れて、自ら共同オーナーとなるスチュアート・ハースレーシングを作ることになった。このチームでの自分のチームメイトとなるドライバーを探していてライアン・ニューマン(ryan newman)が候補になっている、とか。

ジュニアはどんどん落ちていき70周過ぎで26位あたりを走行中。

NASCARではペナルティーのピットスルー中に作業をしてもいい。これは他のレースではあまり聞かない。

イエローフラッグでステイアウトしてカイル・ブッシュがトップへ。ここでマット・ケンゼス(Matt Kenseth)とのトップ争いが見ごたえがあった。この直後ケンゼスはタイヤがパンクしたようでピットインして周回遅れに。この後にイエローフラッグが発生したので、カイル・ブッシュのステイアウトが成功した。このあたりのタイミングは今シーズンのカイル・ブッシュは割と作戦が当たる。

このイエロー後のジュニアは21位。その後にカート・ブッシュ。ジュニアの車は何をやってもよくならない。これはレースが終わったらスクラップにするのではないか、と福山氏。

カイル・ブッシュは一貫してトップにいる。ピット作業も他よりも速い。

トップ争いでカイル・ブッシュをカール・エドワーズが追い越すのだが、その直後にエドワーズのタイヤがパンクしてピット。カイル・ブッシュと競り合いをするドライバーにはかならずトラブルが起こる。ここまで来ると、カイル・ブッシュの悪運というか、今年の「ツキ」はすごいと思わざるを得ない。

最終10周でジミー・ジョンソンがリードを奪い差を付けていたのだが、ここでデビッド・ギリランドがエンジンブローをさせてイエローフラッグ。このリスタートでカイル・ブッシュがトップを奪い返して優勝。

最後まで展開がカイル・ブッシュが味方した、というレースだった。

2008/07/18

[NASCAR] 第18戦 デイトナ

G+でTV観戦。

第18戦 フロリダ州デイトナ
今年からCoke Zero 400となった。冠スポンサーが変わった。これまではPepsi 400だった。これまでは場内ではpepsiしか売っていなかったそうなので、今年はコカ・コーラだけになっているだろう、と解説の福山英朗氏。13人のコカ・コーラがサポートするドライバーが勝つと、ウェブからクーポンをダウンロードしてCoke zeroが一本ただになるというキャンペーンを関連して実施中。
 
トニー・スチュアートが体調不良で熱が出ていて、走りきれない場合はドライバー交替もあり得るという話。交替した場合はルールにより、トニー・スチュアートにポイントが付き、バックアップドライバー(J.J.イエリー)には付かない。

 ポール・メナードが初ポール。この人は財閥の御曹司だそうで、下位リーグからのたたき上げではないようだ。自分の家がスポンサーしてくれるぐらいのお金持なのである意味アマチュア的な立場からプロ選手として大成してきた、と言ってもいいのかもしれない。

レースはデイル・アーンハート Jrが調子が良くトップ争いを繰り返す。カイル・ブッシュはいったんリードをジュニアから奪い返しそうだったが、そのあとなぜか順位を下げて8位あたりを走行。

 72周目のイエローフラッグ中に、トニー・スチュアートがJ.J.イエリーと交替。オンボードを見ているとスタッフに引きずり出されるようにして乗り替わった。車の構造がドアが開かないなどドライバー後退前提ではないのでかなり時間がかかっていた。

 デイトナでは車を後につけてドラフティングを行う形で走行しないとスピードが出ない。なかなかカイル・ブッシュの後に付く車がなく、カイル・ブッシュが何度か後退するというシーンが。しかし、そのような状況でもカイル・ブッシュは10位以内にはとどまっている。

そのカイル・ブッシュは82周あたりでパワステが壊れたようでいきなり37位に後退。しかし、すぐに20位台にまで戻るのはさすが。

残り46周あたりにエリオット・サドラーがウォールをヒットしてイエローになり、そのあとのピットアウトでカイル・ブッシュは一気に順位を上げて、集団の中でドラフティングを使える位置を確保。逆にジュニアはスピードが上がらず、徐々に順位を落としていく。

自分の車だけが速くても勝てないデイトナで、うまく、サポートしてもらいつつトップを狙うジュニア。福山氏によれば、ジュニアは人間性で敬意を集めているので多少のことは周りのドライバーも許すのだ、とか。

もう一度残り32周のイエローがあり、そこで、ジュニアが3位、カイル・ブッシュが5位。このリスタート直後にもう一度イエロー。今度はほとんどがステイアウトした。このリスタートでジュニアがジェフ・ゴードンにかわされる形で6位に転落。ジェフ・ゴードンの後ろにはカイル・ブッシュ。

終盤になって、イエローが続発するがピットウインドウ内なのであまりピットに入る車がない。

残り5周ぐらいのところでカイル・ブッシュが例によって仕掛けるが、その直後にイエローフラッグ。カイル・ブッシュがトップの状態で残り3周、グリーンが振られたが最終周にイエローで順位が固定された。が、クラッシュの瞬間の順位はどうだったのか、ということになった。カイル・ブッシュが瞬間的に前に出ていたので、カイル・ブッシュの優勝となった。

今年のカイル・ブッシュはこういった運にも恵まれている。もしかしするとシリーズチャンピオンが取れるかもしれない。

2008/07/16

[MotoGP] 第10戦 ドイツ

G+でTV観戦。/*125,250を見逃した*/

ドイツ ザクセンリンクでの第10戦。

MotoGP
ゲスト解説は吉川和多留選手、解説は辻本聡氏。
雨のレース。
ジョン・ホプキンスが負傷で手術のため欠場。

ケーシー・ストーナーがポールポジション。ダニ・ペドロサがスタートが良くトップで差をあけて走行。徐々にスピードを上げていたところで転倒リタイア。ストレートエンドでブレーキをかけたときにフロントがロックして激しく転倒していた。
雨でメランドリ、エドワーズが転倒リタイア。

レインマスターのクリス・バーミューレンが3位まで上がり、その後に、デ・アンジェリスが付いて3位争い。

周回遅れのトニー・エリアスがロッシの邪魔もして、ゴール間際のバーミューレンともなんとなく絡むという小悪魔ぶりを発揮していた。

ストーナーが3連勝、ロッシが確実に2位。バーミューレンが3位。

ドゥカティ、ブリジストンともにザクセンリンクで初優勝。

2008/07/15

[SBK] 第8戦 ミサノ

JSPORTS で TV観戦。

ワールドスーパーバイク第8戦。

サンマリノのミサノサーキット
画面を見るとバレンティノ・ロッシが観戦に来ていた。実家から30分ぐらいでコースまで来られる距離らしい。

RACE 1

日本人選手が軒並み予選が悪い。


加賀山就臣選手 13
芳賀紀行選手 14番手
清成龍一選手 22番手
中冨伸一選手20番手
青山周平選手23番手
玉田誠選手12番手
ポールポジションはトロイ・コーサー(Corser)。
芳賀選手がこんなに後ろのグリッドでのスタートをするのは見たことがない。この状況でさらに清成選手はジャンプスタートでライドスルーになってしまう。ベイリスが右の高速コーナーの縁石に乗りながらカーブして行く。解説の八代俊二氏は、さすがに現役の選手は違う、と。

チャウス(Xaus)、コーサー、ファブリツィオ(Fabrizio)、その後にビアッジ(Biaggi)。玉田選手は7周前後でクラッシュしてリタイア。ビアッジとファブリツィオが並んでコーナーに侵入し、ビアッジが外からかぶせてクラッシュ。両方とも相手が悪いと思っていたようだが、仲良くリタイア。

チャウスはBMWに2年契約が決まったので、ここで成績を上げておきたいかも。BMWの契約はドイツ人であるノイキルヒナーではないかと思っていたのだが。

コーサー、チャウス、ノイキルヒナーの3台の争いとなり、ノイキルヒナーが2台をかわしてトップに。チャウスはベイリスにもかわされて4位に落ちた。

中富選手のエンジンは07モデルのファクトリーモデルとなったらしい。八代氏「中富選手のチームは日本からパーツを送ってもチームが使ってくれず苦労しているという話を聞いていた。今回は型落ちと言えどファクトリーモデルのエンジンを使ってくれたことで、やっぱり違う。」こういう話を聞くと応援したくなるのは日本人だからか?

中富選手9位、芳賀選手10位、加賀山選手11位,青山選手13位、清成選手14位。日本人選手は全く画面に登場しない。こういうのも久しぶり。

RACE 2
最初の周にファブリツィオがトラブルでリタイア。
芳賀選手はスタートの飛び出しが良くて9位あたりに上がり、2周で6位まで上がっていたところでマーグリッジのマシンからオイルが漏れてしまい赤旗中断、再スタート。

玉田選手がクラッシュ。RACE1、2ともにリタイアとなってしまった。
芳賀選手はエンジンをRACE 2に向けて元に戻したらしい。スタートダッシュがよく順位を上げ6位。さらにランチ(Lanzi)を抜いて5位。

コーサー、ベイリス、ビアッジ、チャウスの4台がかまってトップグループ。芳賀選手は4位のチャウスの後まで行っても抜くことができない。芳賀選手はまだ骨折が治りきっておらず、トレーニングもできていないため、いつもなら抜けるところで抜けない。それどころか徐々に離されていく。
 チャウスがトップに立ち、ベイリス、コーサーと争っていたところで、コーサーがコースアウトしてしまう。 続いたベイリスもコースオフして順位を落とす。

フィニッシュは、チャウス、ビアッジ、ベイリス、芳賀選手、となった。

加賀山選手12位、清成選手13位、中富選手15位、青山選手19位。

2008/07/12

[NASCAR} 第17戦 ロードン

G+でTV観戦。

ニューハンプシャー州のロードンにあるニューハンプシャー モーター スピードウェイ
コースはフラットなコース。一周1.05マイル。ピットウィンドウが70周。フロントのグリップが命、と解説の桃田健史氏。

ポールポジションは初のパトリック・カーペンティア。インタビューでは20位以内で終われれば満足だと話している。カーペンティアの地元モントリオールとコースが近い。FOXでは、マット・ケンゼスがここ6戦は10位以内に入っているので注目。

序盤はデイル・アーンハートJrが好調で40周ぐらいでトップ。何事もなく67周ぐらいから続々とアンダーグリーンでピットイン。

最初のイエローは86週目でダリオ・フランキッティがデビッド・ルーティマンに押されてスピン。

ケーシー・メアーズがトップに立ちリードを広げる。桃田氏の情報によれば、メアーズが今年限りにでチームをクビになる可能性が高く、あとにはマーク・マーティンが来るらしい。ここでいい成績を見せないと「就活ドライバー」だから。それにしてもヘンドリック・モータースポーツは若手が育たないね、と。

2回目はデブリによるイエローフラッグ。ちょうどピットウィンドウなので全部が入ってピット勝負。
このあたりでジュニアの車のセッティングが少し変わって順位を落とす。

この後、トニー・スチュアートがピットアウトでトップになった。画面の速度表示でスチュアートが最速なのでこのまま走ればスチュアートが逃げ切り、となるはず。スチュアートは約1年間未勝利なので勝ちたいところではある。

残り30周ぐらいでジュニアがピットに入ろうとしたところに後ろから、ジェイミー・マクマーレーが追突してクラッシュ。このイエローでスチュアートはタイヤ交換、ジミー・ジョンソンなどは燃料のみでピットで逆転されてしまった。
イエローからリスタート直後に、サム・ホーニッシュJrとクリント・ボウヤーがクラッシュしたと思ったら、カイル・ブッシュにモントーヤが追突してクラッシュ。ここで雨が降ってきて赤旗中断。この雨が止まないでレース成立。モントーヤはこの行為でペナルティを受けた。が、インタビューでは開き直っていたのが彼らしいところ。

その結果、直前のイエローでステイアウトして見かけ上のトップになっていたカート・ブッシュが優勝、マイケル・ウォルトリップが2位になった。このところ好調な弟の陰であまり調子の良くなかった兄ブッシュは「速くもない車なのに勝ててうれしい」と。解説の桃田氏に言うようにここで調子を上げてくるかもしれない。

2008/07/10

[MotoGP] 第9戦 オランダ

G+でTV観戦。オランダのアッセン

決勝前に雨が降っていたが、決勝開始時にはラインはドライ。
高速サーキットで、目標物が少ないので経験の差が出やすい。

125cc 

 シモーネ・コルシがポールポジション。日本人選手は小山知良選手は17位、中上貴晶選手は25位スタート。

スタート直後に地元ワイルドカード選手がクラッシュしたが、上位陣は安定したスタート。
ブラッドリー・スミスがスタートよく飛び出した。2番手がホアン・オリベ。 イギリスで表彰台に乗ったマルク・マルケスも3番手集団まで上がってきている。

2周目でセルジオ・ガデアがエンジントラブルでスローダウン。コルシもコースアウトして順位を落とす。
途中で雨が降り始めてトップを独走していたブラッドリー・スミス、マルク・マルケス、エフレン・バスケスが転倒。直後に9周目で雨で赤旗中断。

残り5周のセカンドレースを行う。スタートは直前の順位になるので、小山選手が13番グリッド、中上選手が17番グリッドからのスタートとなった。
マルケス、バスケスは直前の転倒で出走せず。 セカンドレースはスタートから、オリベ、コルシ、ガボール・タルマクシが前に出てスミスが徐々に下がる。

中上選手はスタートがよく10位、小山選手が11位。

最終ラップでエステベ・ラバトがバックストレートで4位から1位にジャンプアップしたのだが、ストレートで伸びずに後ろから数台に抜かれてしまった。
最終順位はタルマクシ、オリベ、コルシ。 セカンドレースは5周のスプリントレースだったので 先頭集団の8台ぐらいの争いが面白かった。
小山選手が13位フィニッシュ。 中上選手はクラッシュしてリタイア。

小山選手のコメント「厳しい状況が続いているのでなんとか打開したい。サバイバルレースの中ポイントをゲットできたのでこれを機会に調子を上げていきたい」
中上選手はクラッシュの転倒で手を痛めたらしく骨折はないがものすごく痛いそうだ。

250cc

レース開始がディレイした後、ウェットレース宣言。
250ccではマシン乗り換えができないのでタイヤをどうするかをスタート前に判断しなければならない。 状況によってはピットインしてタイヤ交換というリスクがある。

解説の青木琢磨氏によれば日本人ライダーは雨で走るのがうまいらしい。

高橋裕紀選手 10位、青山博一選手13位グリッド。
ポールポジションはアルバロ・バウティスタ。

スタート直後にシモンチェリとバウティスタの接触があって、トップがトーマス・ルティになった。
高橋選手はスタートがよかったがそこから下がってしまう。
青山選手は徐々に上がり、ミカ・カリオの前に出て5位。 このあと、青山、シモンチェリ、カリオで3位争いになる。 ところがここで雨が降ってきて後ろからアレックス・デボンが追い付いてきて青山選手が7位に。オイル旗も出ていた。

バウティスタが一旦後ろに下がってからルティをかわして差を広げ1位フィニッシュ。
ルティ、シモンチェリが表彰台。
バウティスタはポールからやっと勝てた。
青山選手は最後にカリオをかわして6位。終盤にもちょっと雨がパラパラしていた模様。
高橋選手は8位。 バルベラが何度も同じコーナーでコースアウトを繰り返し、そのうち何度かは戻るところで接触しそうになった。青木氏によると戻り方が危ないのでペナルティがあるかも、と。

「たられば」になってしまうのだが、雨が降らなければ青山選手が最後まで3位争いができたのではないかという気がする。

青山選手コメント「KTMはここでは悪くないのだが、今回はアプリリアがよくて厳しかった。」
高橋選手コメント「レースの後半だけやっと調子がでてきたので遅すぎたが次にはつながる。」

高橋選手は翌日の飛行機で鈴鹿の8耐のテストに行ったらしい。

MotoGP 

 ロリス・カピロッシ、ホプキンスが予選で転倒して欠場。 ゲスト解説の岡田忠之氏もSUGOで転倒し親指の下の骨がちょっと出ている(!)状態。 怪我人が多い。

ポールポジションはケーシー・ストーナー。
予選からすごく速かったらしい。

中野真矢選手は9番グリッド。

ロッシが1周目で転倒しド・ピニエを巻き込んでしまう。
続けてデアンジェリスも転倒。
ロッシはレースに復帰したがかなり後ろで14位になる。

ケーシー・ストーナーがダニ・ペドロサをかわしてトップに。中野選手は4位。アンドレア・ドヴィチオーゾ、クリス・バーミュレンと集団になる。

トップは、ストーナー、ペドロサ、ニッキー・ヘイデンの3台で固定。
コース攻略について岡田氏は「いかに短期間で自分に合ったセッティングを出せるか、ということ」と。
解説の宮城光氏がニッキー・ヘイデンが新エンジンを採用したことについてペドロサが使わないことと比較して尋ねていた。 岡田氏は、ペドロサは今がいいポジションにいるのであえてリズムを崩したくないから採用しない、ヘイデンとペドロサはライディングも性格も全く違う、と。

岡田氏は中野選手のライディングについては、ブレーキに対する信頼性がないような感じを受ける、チャターを消すためにスプリングをハード目にしているような印象、とのこと。
中野選手はそのとおりの問題をかかえていたようで、ドヴィチオーゾ、バーミュレン、コーリン・エドワーズにパスされて 7位。 バーミュレンは抜き返したのだが、後から来たホルヘ・ロレンソにパスされた。
ラスト2周で再度バーミュレンにもパスされて8位。

ストーナーは単独走行で完勝。 ヘイデンのマシンは最終コーナーで止まってしまい、惰性でゴールラインを越えたがその隙にエドワーズにパスされて4位フィニッシュ。
ペドロサは2位に入り、チャンピオンシップでロッシを逆転。

ロッシのバイクがアップになると岡田氏が「チェンジペダルがないですよ…。これで走ってたんですね。普通、走れないですよ。シャフトを使って走ってたって感じですね。」
転倒の際にチェンジペダルが折れてしまったままでロッシは走っていたらしい。

中野選手「毎戦自分なりにはよくなっているので少しでも前に行きたい」

ブリジストンはこのサーキット初優勝。

2008/07/09

[カヌー カヤック スラローム] オリンピック日本チーム応援Tシャツ購入

川端裕人氏のblogを読んでいてカヌー・カヤック・スラロームのオリンピックチームを資金的に援助する日本応援Tシャツのことを知る。中国に対しては、チベット政策、食材の安全性その他もろもろで北京オリンピックには全く賛成ではないが、参加選手が十分な資材を購入できないのはあってはならない話。川端氏のblogによれば

どうも、このマイナー競技では、JOCからジャージなんぞは供給されるものの、実際の試合の時に着るユニフォームなんぞは勝手にやって、ってことなんだそうです。

ということで、JOCの会計はいったいどうなっているのかと思う。税金もいくばくかは投入されているのではなかったか。

義憤にかられて(?)インターネット検索で販売元のウェブサイトを探し出してメールで注文を行う。Tシャツが迅速な対応で2日後に到着。代金は3500円(+送料)。選手が実力を出し切って戦えますように。

2008/07/07

[NASCAR] 第16戦ソノマ

G+でTV観戦。
カリフォルニア州ソノマ。インフィニオンレースウェイ

NASCARでは珍しいロードコース。ロードコースが少ないNASCARでは不得手としているドライバーも多いようで、このレースだけのスポット参戦のレーサーがいる。オーストラリアのマルコス・アンブローズはNASCAR初参戦。オーストラリアのロードコースでのレースは経験がある。解説は桃田健史氏。桃田氏はカリフォルニアのこのコースでのレース経験があるので、カーブ2の加速ができるかどうかが全体をうまく走れるかどうかと、タイヤを温存してスティントを走りきれるかがポイント、とコメント。

観客数が35000人程度なので通常のNASCARのレースを考えるとかなり小規模。

レース中の無線ではケーシー・ケインがクラッチが切れないと無線で連絡している。ピットでは押しがけをする状態かもしれない。ケーシー・ケインはトップグリッドのスタートなので残念。

イエローフラッグが30週前後で発生。
ここで面白かったのはアルメンディンガーの車がおしがけ状態。何度もピットから10人以上で押しがけしているが掛からないので元に押し戻してまたやる、という状態。

グレッグ・ビッフルがリスタートでトップを走っていたのにいきなりスピン。ここで2位のファン・パブロ・モントーヤがちょっとアクセルを緩めたところをカイル・ブッシュがパスしてトップ。

このあと、カイル・ブッシュ(30番グリッドスタート)とモントーヤは同じような差で走り続けた。

残り44周あたりでイエローフラッグ。
これがおそらくピットウィンドウ的には最後のピット。

グーリンフラッグ後にモントーヤにアンブローズが追突。これでモントーヤが後退。アンブローズもマシンにトラブルが出て最終的にはリタイア。

ロードコースはイエローフラッグがあまり発生しないのだが、ここでは、グリーンでピットインした直後にイエローフラッグが発生するような状況になって、順位が変動した。

ジミー・ジョンソンがスピンしたという画面の直後に、デビット・リューティマンがタイヤバリアにまっすぐツッコんでイエローフラッグ。

このリスタートでトニー・スチュアート、ケビン・ハービック、ジェイミー・マクマーレーが上位で3台まとめて玉突き状態でクラッシュしてしまう。ここはまるでD-1を見ているような感じで3台が同じようにリアタイヤを滑らせてぶつかりながらスピン。

このイエローフラッグのリスタートで、また、クラッシュがあり、今度はレッドフラッグでレース中断。

この間、カイル・ブッシュがトップを維持してグリーン・ホワイトチェッカーで優勝した。最年少記録を塗り替えると同時に、自分自身もロードコース初優勝。いつもはブーイングが多い観客も拍手が多かった。

解説の桃田氏によれば、前戦でデイル・アーンハートJrが、エンジンを入れたり切ったりする燃費走行をしているのがTVで中継された影響かどうかはわからないが、今、アメリカのフリーウェイではフリーウェイの高速走行中にエンジンをいきなり切る遊びが流行っているらしい。これをやるとパワーステアリングやブレーキに影響が出て危ないのでやらないように報道されているそうだ。TVで見たレースの中の操作をそのままやる人がいるとは思わないのだが、影響力があるレーサーなのでちょっと真似をすることはあるのかもしれない、とのこと。

2008/07/06

[WRC] 2008 第8戦 トルコ

JSPORTS ESPNでTV観戦。

WRC第8戦 トルコ。
2年ぶり5回目の開催。
番組の最初では、トヨタのラリーチームに縁の深かったオベ・アンダーソン氏をしのんで短い特集が流れた。
これでシーズンの前半戦は終わる。

DAY1
セレモニアルスタートのみ。
DAY2 路面には砂が多い。そのため1番スタートのセバスチャン・ローブ(シトロエン)はタイムが出ない。それに比べてミッコ・ヒルボネン(フォード)は好調。7位あたりからスタートのヘニング・ソルベルグ(フォード)すらローブより早いタイム。「本当はこういうときにはスタート順で有利なスバルが上がってきてもいい。まだ車のセッティングがきまっていないのか来ないのは物足りない」と解説の福井敏雄氏。ヒルボネン、ヤリ・マティ・ラトバラ(フォード)が1位と2位をキープ。SS5終了時ではローブは6位。SS7でやっとローブが3位浮上。
今回はリバースステージ以外にも初めて走るステージが2本あり、DAY2はかなり長い。一番手スタートのローブはその点で余計に不利になっている。 最終ステージでは、ヨルダン同様にフォードはDAY3のスタート順位を落とすためにコース終了間際の黄色マークの手前で止まり時間調整。黄色を越えてしま うと止まると失格なのでスロー走行でゴールする。フォードチームのこの時間調整で最終順位を下げることでDAY3は後からスタートできる。終了時点では1 位がローブ、2位がヘニング・ソルベルグ(ストバート フォード)、以下、ラトバラ、ジジ・ガリ(ストバート フォード)、ヒルボネンとなった。時間差が6秒(この調整は絶妙)でヒルボネンは5位。

DAY3 山岸舞彩嬢はフォードの作戦は「個人的にはすっきりしない。でもルールですものね。」とコメント。素人としてはこれに賛成。福井氏からは「問題があることはわかっている。わざと遅く走るとなると、これがスポーツなのかという話もあるがレギュレーション違反というわけではない。このため何年か置きにレギュレーションが変わる。」
スタート順ルールはときどき見直されること自体がどうやっても抜け穴があるということを示している。現場でもこれでローブがこのまま勝ってくれれば、という雰囲気もあった、とのこと。「今の状況で一番楽しいのはガリとヘニング・ソルベルグでしょう。しがらみがないのはこんなにいいことかと思いながら走っているでしょう。」と福井氏。しかし、ローブは1位スタートのため砂埃を掃除する役になり、タイムが伸びない。SS11終了時ではローブは4位に沈んでしまった。それに比べてヒルボネンとラトバラは快調なペース。
SS13ゴールでのラトバラのタイヤの映像を見るとブロックが破壊されている。タイヤの痛みがひどいドライバーはラトバラとガリだそうだ。スズキはこの日2台ともリタイア。
終了時点での順位は、1位ヒルボネン、2位ラトバラ、3位ローブは30秒差。

DAY4 長いSSが2本。ここでローブがどれくらい差を詰めることができるのかがポイントだが、最初のSS17では7秒あまりしか詰められなかった。これでだいたい勝負がついた。ローブはここで無理をしてリタイアのリスクを負うことはない。順当に走れば1キロあたり1秒以上の差を詰めることはできない。SS19のゴールではラトバラは悔しそうな表情でゴール。優勝できると思っていたのかも。最終的な順位はスタート時のまま、ローブは3位、ラトバラが2位、ヒルボネンが1位。4位にダニエル・ソルド(シトロエン)が入ってポイントを獲得した。2007年シーズンよりもソルドは速くなっており、グラベルでもポイントを獲得できる位置にいる。

毎回、番組の1コーナーとして山岸舞彩がクイズに答える「MaiのWRCハッピー」。前半戦までにお食事券が獲得できるかどうか、だった。今回でポイントがたまったため、福井邸でのお食事券が贈呈された。ところどころサービス問題も織り交ぜつつではあるが、なかなか。

今回の問題は
  1. トルコは何カ国と接しているでしょうか。 答え6
  2. トルコ料理は世界の○大料理の一つと言われている。 答え 3
  3. アガサ・クリスティがイスタンブールのホテルで書いたと言われている○○急行殺人事件。 答え オリエント
  4. 2003年からWRC に昇格したトルコラリーに最も出場回数の多いドライバーは。  答え ペター・ソルベルグ(5回)
  5. フォードは2002年モンテカルロから毎戦マニュファクチャラーズポイントを獲得している。今回獲得すると何戦になるか。 答え 100戦

2008/07/05

[百笑村] 特別栽培米到着

和光高校のPTA経由で特別栽培米を購入できるという案内があり、ためしに10kgの白米を注文したものが到着した。和光中学では秋田県で宿泊農業体験を行っている。そのときの受け入れ先の農家の方々を中心にした生産者からお米を購入する、という仕組み。

発送前に品種の確認の電話が入ったので、コシヒカリにしてもらった。購入元は「百笑村」というところ(ただし発注時に選択することもできるのだが今回は指定せずに事務局におまかせ)。


秋田県の特別栽培農産物シールも貼ってくれた(初めてなのでわざわざ貼っていただいたようだ)10キロの袋が到着。


箱の中には生産者の方からの手紙「百笑村通信」5月号と6月号、それから再注文ができるように振込用紙が同封されていた。
ウェブサイトによれば生産者は佐々木義実さん。ここでは農業作業の実習も受け入れていて、中学生から大学生や社会人も農作業をさせてもらえるらしい。2008年に作業された方の体験記がある。これを読むとかなりハードな農作業をするようだ。有機農業は農薬や化学肥料を使わないため植えた苗が枯れた様子なども通信の中には書かれている。これだけ手をかけないと有機農業ができないとすれば価格が普通の栽培方法の米よりも割高になるのは避けられないことなのだろう。

百笑村通信には農作業ばかりではなく、都会から来た山菜取りの観光客が農道に捨てていくゴミのことも書かれている。
6月号にはクイズもあるのだが、野菜の苗を見て種類を当てるという難易度の高いもの。当然だが全くわからず。

2008/07/04

[NASCAR] 第15戦ブルックリン

G+でTV観戦

ミシガン州ブルックリンのミシガン インターナショナル レースウェイは1周2マイルのコース。バンクが大きくコースの幅が広いことから、スピードが出やすい。またコースが広いせいかコーションが比較的少ない。過去最高でも10回のコーションだ、とか。

ブライアン・ヴィッカーズがしばらくトップを快走。そこから、カール・エドワーズ、マット・ケンゼスなどがリードラップを獲得する。コーションがやはり少ないので、アンダーグリーンでのピットが数回。ピットウィンドウが40から45周。

残り52周ぐらいのところでコーション。その後、トップがジミー・ジョンソン。2位にサム・ホーニッシュ・ジュニアが来た。解説の福山英朗氏は、インディカーから移ってきたサム・ホーニッシュ・ジュニアがジミー・ジョンソンについて行けるのは見事と大賞賛。

残り周回数がピットウィンドウより少し長かったのと、ステイアウトした車があったことから、残り数周で続々とピットイン。2タイヤ交換と燃料補給をして順位を下げる。このとき、デイル・アーンハート・ジュニアとケーシー・ケインがちょっとスピードを落として燃料を節約して完走をねらう。ジュニアのピットからは「2ラップ分足りない」と言われていたらしい。

残り5周あたりでコーションが発生したが、ジュニアはピットインせずエンジンを切ったり入れたりしてコーションラップを惰性で走って燃料節約。もともとはピットインした車との差が15秒ぐらいついていたのだがコーションラップでその差はなくなるため、リスタート後は全速力で後を振りきらないといけない。燃料が少ないのとタイヤが古いジュニアが振り切れるかどうか、ということに。

ところが、リスタートしてホワイトフラグが振られたあとでもう一度コーションが発生してしまい、ジュニアとケインが1位、2位のまま、チェッカーフラグに。

デイル・アーンハート・ジュニアが76戦ぶりの優勝を決めた。
自分の父親が作ったチームであるデイル・アーンハート Incを離れて今年はヘンドリックに移籍した。2007年シーズンは移籍が決まる前も決まってからもいまいち調子が出ず、チェイスにも出場できなかった。今年になって車も変わり調子もよくなってやっと勝てた、というところか。

事前にNASCARのウェブサイトでジュニアの勝利はわかっていたのだが、燃費作戦で勝利だったとは。今シーズンは調子が良くて勝てそうなのに勝てない状態だったし、カイル・ブッシュに追突されて勝利をフイにしたこともあったから、どんな形であれ勝利できてよかった。

2008/07/03

[MotoGP] 第8戦イギリス

G+でTV観戦。

MotoGP第8戦。イギリス、ドニントンパーク

125cc
小山知良選手はシャシーなど新しい部品となり調子が上がっている。昨年は2位。予選は9番手。中上貴晶選手もウェットでは良かったのだが予選はいまいち。予選は21番手。前回2位のポール・エスパルガロが予選で転倒、帰国したため出場せず。
予選結果はポールポジションはシモーネ・コルシ。チームアスパーがフロントローへ。これは今年は初めて。

ここは集団でのレースにはなりにくい。昨年も3位までは単独走行だった。解説の坂田和人氏はここで2勝しているが、得意ではなかったらしい。TVカメラは色の調整ができておらず、カメラによって画面が暗くなったり明るくなったりしている。

スタート直後いきなりパブロ・ニエトがコースアウト。ガボール・タルマクシが2周目でトラブルリタイア。

アンドレア・イアンノーネ、スコット・レディング、ちょっと離れてマイク・ディメリオが1位から3位。ディ・メリオのすぐ後にセルジオ・ガデア、マルク・マルケス。
残り6周でイアンノーネが転倒。ここで地元のレディングがトップになり観客は大盛り上がり。地元スコット・レディングは史上最年少優勝。これまでの最年少はメランドリ。3位のマルケスとレディングが15歳。二人の15歳が表彰台というのも初めて。

小山選手6位、中上選手8位はともに今季最高の成績。
インタビュー。
小山選手「マシンがよくなってハードブレーキングもできるようになったので、次のレースに向けて頑張りたい。」
中上選手「今回やっとレースらしいレースができて目標のシングルフィニッシュができてうれしい。」

250cc
解説の青木琢磨氏によればドニントンはSUGOに似ているらしい。
高橋裕紀選手が5番手、青山博一選手が6番手。
高橋が良いスタートでホールショットかという勢いで1コーナーで2位走行。青山がポジションを落として9位あたりまで下がる。青山は久しぶりにミカ・カリオの前で走る。

中盤からカリオはどんどん前に行き青山はなかなか前に進めず。高橋も徐々に順位を下げてしまい青山よりも後ろに落ちた。
首位争いはアルバロ・バウティスタ、シモンチェリ、カリオの3人。デボン、青山、シモンは6位争い。バウティスタはポールポジションから勝てていない。
残り2周でシモンチェリがオーバースピードでイン側に突っ込みバウティスタを押し出す形になり、その隙にカリオが抜いて1位。この二人って以前にもトップ争いをしていてクラッシュして負けたという経験があった。同じようなクラッシュするかと思ったがそこまで無理せず二人でスピードを落としただけで2位、3位表彰台。やはりバウティスタはポールポジションからは勝てないようだ。

青山が6位、高橋が9位。
インタビュー
青山選手「途中でクラッチに問題が出て一気に落ちてしまった。そこから抜けなくてなかなか上がれなかった。悔しいレース」
高橋選手「序盤はねらっていたホールショットに近かったが、その後エンジンがストレートの最後で伸びなくなってしまい、最後は完走することに徹した。」

MotoGP
ホルヘ・ロレンソがレース復帰。右手首骨折のロリス・カピロッシが欠場してベン・スピーズがスズキのマシンに搭乗。ホンダが新しいニューマチックバルブエンジンをこのレースに投入。ニッキー・ヘイデンは手ごたえをつかんだらしい。

ケーシー・ストーナーがポールポジション。かなり良いタイムを出して他の選手とのタイム差がある。バレンティノ・ロッシはこのコースが初優勝、かつ、このレースが200レース目となる。中野真矢選手は10番手スタート。ここまで全戦でポイント圏内という安定度はあるがここから抜け出せない感じ。

スタートからストーナーが抜けだしてほぼ単独走行。ロッシは2位ながら徐々にストーナーと差が広がる。その後にダニ・ペドロサがついている。久しぶりに強いストーナーを見た。そのままの順位でゴール。ペドロサはロッシを抜くこともあったが抜き返されて徐々に離れた。地元のトスランドは最初の周回の第1コーナーで転倒。しかし、その後レースには復帰し完走した。最後には英国旗を持って走っていた。

中野選手は8位から9位に下がってそのままゴール。怪我から復帰のロレンソは6位まで順位を上げてきた。次あたりからは上位争いができるのではないだろうか。今年のルーキーの中ではロレンソが最も速い。

2008/07/02

[海老名市] 柏ヶ谷中学校区 地域教育座談会

2008年度の柏ヶ谷中学校区地域教育座談会の第1回、第2回に参加した。

この地域教育座談会は2000年ごろ、柏ヶ谷中学が「荒れた」状態になっていたころ、中学生になった子どもたちが問題を起こしたところに対応するのでは遅すぎるから、小学校や幼稚園のお子さんを持つ地域の方にお話をするという形で始まった。当初は柏ヶ谷中学校から参加者の方にお話しするという形だった記憶がある。

現在は、そういった中学校の現状を話すという形から変化し、小学校・中学校の保護者、地域の方々、教員・学校が一緒に教育に関するテーマを話す場となっている。

開催場所は杉本小学校、柏ヶ谷小学校、東柏ヶ谷小学校、の三校でそれぞれ日を変える。それぞれの小学校に場所を提供していただき、PTAの方々や学校の協力の元、開催される。

今年の杉本小学校では、前半は講師を招いてコーチングのお話とワーク、後半はグループでの座談会。柏ヶ谷小学校では、ジュニアリーダー(中高生)も入ってグループでの座談会。

杉本小学校では土曜参観日と合わせて開催され、柏ヶ谷小学校ではセイム・セイム主催のチャレンジキャンプと合わせて開催される。

2000年ごろからの1,2回に参加して以来しばらく参加していなかったのだが、今年度PTA本部に参加しているので全3回に参加することになる。

すでに2回に参加してみたのだが、中学校区が比較的平穏だということもあって、中学校の喫緊の課題の解決ということよりは、現在の家庭や学校の状況に即したテーマでの話し合いが主だ。

特に面白いと思ったのは柏ヶ谷小学校でジュニアリーダーの中学生も入ったグループでの座談会。ジュニアリーダーたちはチャレンジキャンプに参加するために小学校に集まっているのだが、そのスケジュールで比較的手の空いた時間帯に座談会が設定されているので座談会に参加してくれている。

多くの大人たちからも、若い人がいると話が弾むし、普段自分の子供とはしないような話もするので、大人の側に「気づき」を促す効果があるようだ。ジュニアリーダーの方に何か得るものがあるのかはわからないのだが....

座談会の閉会後、ジュニアリーダーの中高生はキャンプの炊事準備を担当していた。

2008/07/01

[SBK] 第7戦 ニュルブリュクリンク

JSPORTS2 でTV観戦。

ワールドスーパーバイク第7戦。ニュルブリュクリンク

土曜日の予選で加賀山就臣選手が転倒、脳震盪を起こしてドクターストップ。
気温が13度とかなり寒い。山の中にあるコースなので天候が悪いとかなり気温が下がるらしい。グリッド紹介の中継画面を見たら雹が降っている。

トロイ・ベイリスが直前の3レースをノーポイントにしてしまい、シリーズポイントもちょっと黄色信号か。

マックス・ノイキルヒナーがポールシッター、かつ、ここは母国のレース。

RACE1
雹が降っていてウェットレース宣言された。が、スタートできるのか?と見ていたらSTART DELAYが宣言されてマシンが一旦ピットに戻る。15分で雨が上がって再びドライレース。
日本人選手は
芳賀紀行選手 4番手
清成龍一選手12番手
中冨伸一選手22番手
青山周平選手24番手
玉田誠選手21番手

芳賀選手は骨折の手術をしてすぐのレース。3週目あたりからトップで走行。先頭には芳賀、ベイリス、コーサー、ノイキルヒナー、ファブリツィオ。途中からは芳賀選手対ベイリスのトップ争い。ベイリスはいったんトップに立ったが、2回ミスが出て芳賀選手にパスされた。

芳賀選手は手術明け10日程度で走り切り優勝。ベイリス、ノイキルヒナーが表彰台。
玉田選手が9位
清成選手12位
中富選手18位
青山選手はリタイア。

RACE 2
スタートからトロイ・コーサーが飛び出すが、ベイリス、ノイキルヒナー、芳賀選手、カルロス・チェカがトップ集団。ところが、ベイリスが1コーナーで飛び出してしまい5位まで下がる。ここで芳賀選手がトップ。

後の集団では、ファブリツィオとチャウスがやり合っている。ファブリツィオの方はs腕を上げて怒りのポーズを取っていた。

今回コーサーは芳賀選手のエンジンマッピングデータを見せてもらったおかげでセッティングが決まり、調子がいいらしい。解説の八代俊二さんは「データを丸ごと見せるというのはある意味自分の敵じゃないと思っているから」と。勝利インタビューでコーサー自身が「芳賀のエンジンマッピングをコピーさせてもらってよくなったよ」と。

15周でレッドフラッグ(降雨)のため終了。この周回ではコーサーが芳賀選手をかわしたのだがこの途中で終了したので、芳賀選手が優勝。コーサー、ノイキルヒナーが表彰台。

日本人選手は
清成選手11位
玉田選手が13位
中富選手18位
青山選手はリタイア。

芳賀選手は手術明けで(しかもボルトの入った状態で)の2連勝。この調子でベイリスを逆転できたりして?