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2008/10/31

[MotoGP] 2008 第18戦 バレンシア

G+でTV観戦。

MotoGP 第18戦 バレンシア リカルド トルモ(Ricardo Tormo)サーキット

スタジアムタイプのサーキット。グランドスタンドからコース全体が見渡せる。コースはフラットで中低速コーナーが多い。初日は30台ぐらいが転倒。テストなどで使うため路面の状態が悪化しているのでは。

125cc
解説は坂田和人氏。

左コーナーが多い。タイヤ右側が暖まらない。
小山知良 15番手
中上貴晶 20番手
パブロ・ニエトはこのレースで引退する。

2,3台がスタート失敗。
ガボール・タルマクシがポールポジションからスタートだが、順位を落とす。シモーネ・コルシ、ニコラス・テロルが前に上がる。ステファン・ブラドルがハイサイド転倒。セルジオ・ガデアがこの転倒に巻き込まれて転倒。右コーナーなので暖まっていない右サイドでグリップしなかったか。

タルマクシはリタイア。
「コルシは自分のペースで走れないライダー。」坂田氏。
小山選手は8位まで上がってきた。
「人間のポテンシャルはあるところにはあるので、しっかりした環境があれば良いと思う。」
ホアン・オリベがトラブル。スティビー・ボンシーが転倒。
マイク・ディメリオとコルシはストレートでディメリオが、切り返しでコルシがお互いにパスする展開。

小山のマシンがTVに移った。KTMのワークスマシンよりスコット・レディングのマシンが速い。「ワークスでこれなので今シーズンのKTMがいかに走っていないか、ということ」坂田氏。
ディメリオがリードしていたが、フロントを滑らせた。転ばずに曲がり切ったが、コルシ、テロルに前に行かれた。

フィニッシュは、コルシ、テロル、ディメリオ。
小山選手は7位。
中上選手は16位。
ニエトは9位。
小山選手コメント「KTMの去年の速さが戻ってきていい形で終われてよかった」
中上選手コメント「シーズン前はもうちょっと良い結果が出ると思ったが、これは自分の力不足なので来年は磨き上げて良いシーズンにしたい。」

250cc

解説は青木琢磨氏。

ポールポジションはマルコ・シモンチェリ。フリアン・シモンはレプソル40周年の記念で白っぽいカラーリング。
青山博一選手は5番手
高橋裕紀選手は10番手
スタートはミカ・カリオがトップ。2位シモン、シモンチェリが5位あたりから前へ。
高橋は6位。先頭グループの最後につけている。
10周あたりでは、シモンチェリ、カリオ、シモン、高橋。青山選手のバイクはトラブルを抱えているらしく9番手。
高橋選手は諮問をパスして3位へ。

「シモンチェリはもう一度チャンピオンを取って次に良いチームでMotoGPに上がりたい、と言っている」青木氏。
残り8周でシモンのレプソルKTMのマシンがトラブルで止まった。残り6周でデボンが転倒。
青山選手はファウベルとの6位争い。
トップはシモンチェリとカリオの一騎打ち。カリオは最終ラップで転倒。起こしてフィニッシュするが11位。これで高橋選手が2位フィニッシュ。青山選手が5位フィニッシュ。

青山選手はまだチームが未決定。今年はバイクがトラブルを抱えることが多く、力が出せない中で表彰台を取ったのは立派。

高橋選手は2009年はMotoGPクラスへ昇格。

MotoGP

解説は宮城光氏。

フィル・リード(Phil Read)がグリッドウォークをしている。ジェームズ・トスランドを激励しているようだ。

ニッキー・ヘイデン、ダニ・ペドロサもレプソルのスペシャルカラー。
ポールポジションはケーシー・ストーナー、ダニ・ペドロサ、ヘイデンが1列目。
ロッシが10番手。20代最後のレースになる。
中野真矢選手は15番手。
おそらくこれでMotoGPは最後。MotoGPクラス創設からの118戦全戦出走は中野選手とロッシだけ。
ミシュランタイヤにとっても最後のレースになる。ミシュランスタッフは "Thanks"というTシャツを着ている。
スタートからストーナーがトップ、ペドロサ、ヘイデンが追う。ロッシは7番手。
ロッシはペースが良く、ヘイデンの後ろの4位まで上がる。

ヘイデンはコーナリングスピードが遅い。ロッシに抜かれた後、ドビチオーソにも抜かれるがストレートでは抜き返せる。しかし粘り切れずに5位に後退。

中野選手は7位。ロレンソは優勝した国(14ヶ国)の国旗をあしらったカラーリング。今回はルーキー・オブ・ザ・イヤーがかかっている。
「中野選手は自分の持っている技術すべてを出して戦ってほしい」宮城氏。

後半は上位は全員が単独走行。バトルになっているのは12位のトスランドとシルバン・ギントーリ、8位のロリス・カピロッシとロレンソ。

最終周まで順位は変わらず、ストーナー、ペドロサ、ロッシ。
中野選手は7位。

チーム・スコットのピットにはライダー後退のサインボードが置かれて、ドビチオーソをレプソルに送り出す。そのバイクを高橋裕紀選手が受け取る、という演出。

中野選手は「エドワーズがなかなか抜けず、後ろからも来て苦しい状態だった。今回はチェッカーを受けることも目標と考えていた。シーズン後半はいい戦いができた。これが前半からできていればとも思うが、2009年はスーパーバイクという道もあるので一度しかないレース人生、頑張りたい。」

2008/10/27

[MotoGP] 2008 第17戦 セパン

第17戦 マレーシア セパンサーキット(Sepang Circuit)

125cc
解説 坂田和人氏

もてぎの後に突然チームから解雇された小山知良選手は残り2戦はKTMのワークスからワイルドカード参戦できることが決まった。今週になって乗ったマシンで7番グリッド。「いろいろな部品などを用意してもらえるという状況を活かして実績を残してほしい。」坂田氏。朝のフリー走行は走っておらず、決勝がこの日の最初のライディング。フリー走行を走っていない影響としては「目が慣れていないこと」と坂田氏。

中上貴晶選手は21番グリッド。中上選手は後方からのスタートでカーブで抜きに行ったときにハイサイドで転倒し足を強打した模様。ひきずりながらコースサイドへ。

コースは「メインと裏ストレートの2本が900メートル。そこのターンでのブレーキングがポイント。最終コーナーでのブレーキングもポイント。」
3番手のダニー・ウェッブはウォームアップラップ前にグリッドからピットに戻って何か調整した。このまま最後尾スタートとなるはずが、自分のグリッドに戻ってからスタートしてしまい、これがペナルティとなってライドスルー、中盤でトラブルが再発したのかリタイア。

ダニー・ウェブの他にステファン・ブラドルがジャンプスタートでライドスルー。

スタート後、すぐにガボール・タルマクシがトップに出て、イアンノーヌは2位につけていたが徐々に下がる。3位集団からは、ブラドリー・スミス、サンドロ・コルテセ、ステファン・ブラドル、マイク・ディメリオ。小山選手はスタート5位からペースが上がらず12位前後。

後半はボラドルがトラブルでリタイアした。最終的な順位は
ガボール・タルマクシ、ブラドリー・スミス、シモーネ・コルシ、サンドロ・コルテセ、ディメリオ。小山選手は11位。
小山選手「テスト不足はあったが、メカニックが頑張って仕上げてくれた。後半は水温が上がってエンジンのパフォーマンスが落ちたがトップグループにも入れた。」

250cc
解説は青木琢磨氏。
青山博一選手はチームが250ccからの撤退を発表。前戦ではサインするところまで来ているような話だったので突然のことで2009年のシートは不明。しかしこのところの好調は維持していてポールポジション。2007年はここでポールトゥウインを飾っている。
高橋裕紀選手は8番手。シリーズチャンピオンを争うマルコ・シモンチェリは3番手で、表彰台に乗ればチャンピオンを決められる。

青山選手はスタート少しで遅れたが、残り15周付近でトップへ。ミカ・カリオはトラブルでリタイア。トップ集団にはアルバロ・バウティスタ、シモンチェリ、フリアン・シモン。
KTMはシモンが残り9周でリタイアし3台中2台はリタイア。
バウティスタがトップに出て独走、青山選手は2位をキープ、シモンチェリが3位。最終順位もこのまま。
高橋選手は4位、ラタパー・ウィライローが8位。
青山選手「このタイミングで来年のシートを確保するのはすごく難しいと思うが、もう一度アピールのチャンスがあるのでそこでアピールしてシートを獲得したい。」

MotoGP
解説は宮城光氏。

ポールポジションがダニ・ペドロサ、バレンティノ・ロッシ、ホルヘ・ロレンソと続く。気温が40度前後あり、ライダーたちは首の後ろを冷やしている。ロレンソはグリッドでバナナを食べている。

中野真矢選手は15番グリッド。中野選手もまだ2009シーズンのシートが決まっていないが、チームはだいたい選手を確保してしまったのでMotoGPからは離れるのかもしれない。スズキから青木宣篤選手がワイルドカード参戦。18番グリッド。

路面温度は48度。

スタートから中野選手が順位をあげて6番手に。ペドロサとケーシー・ストーナーがトップにロッシは4番手あたりか。ロッシはペドロサの後ろにぴたりとつけていて、カーブでパス。そのあとはかなり差を広げて行く。3位フィニッシュはアンドレア・ドビツィオーソ、MotoGPで初の表彰台。
「ロッシは以前は電子制御は好きになれないと言っていたが、最近は言わなくなった。マシンを使いこなしているのではないか」宮城氏

ストーナーはペースがなぜか悪い。最終的には中野選手にも抜かれた。中野選手のバイクは調子がよさそうで、ストーナーを抜いて5位フィニッシュ。中野選手がストーナーをパスした場面がTVに映らずちょっと残念。後ではランディ・ド・ピニエとクリス・バーミュレンがバトルしていたが、バーミュレンが制した。

青木選手は17位。「いろいろトラブルが出たがいいデータが取れた。」

2008年シーズンにシートがあった選手のうちで、MotoGP昇格の高橋裕紀選手以外はシートがはっきりしていない。青山選手、小山選手、中野選手は今はシートが未定。中上選手はどうだろう。

2009年と2010年はブリジストンがワンメイクのサプライヤーとなることが決まった。

2008/10/22

[NASCAR] 2008 第31戦 シャーロット

NASCAR 第31戦ノースカロライナ州シャーロット ローズモータースピードウェイ (Lowe's Motor Speedway)

解説は桃田健史氏。
1.5マイルのD型シェイプ。このサーキットがD型の原形。
50から57周がピットウィンドウ。ラインは3段のアウト、中、インとなる。

ローズはジミー・ジョンソン (Jimmie Johnson)がホームコースと言ってもいいので、負けるわけにはいかない。
序盤はトニー・スチュアート(Tony Stewart)、ジョンソン、ジェフ・バートン (Jeff Burton)などが上位グループにいて、ジュニアはリアがルースで後方に沈む。
カール・エドワーズ (Carl Edwards)
がアンダーグリーンでピットインしているタイミングでイエローフラッグとなり、エドワーズは周回遅れに。今回のレース、チェイス組でうまく回っていなかったのはエドワーズとデイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)
エドワーズの車のオンボードでスイッチをいじっているのが中継され、なにかおかしいようだ、と。「ノーイグニッション」と言ってピットに入り修理開始。修理が終わった時は6周遅れ。
RedBullから出されたA. J. アルメンディンガー (A. J. Allmendinger)が今回はWaltripレーシングにシートをもらったのだが、クラッシュでリタイア。インタビューは、自分の責任だ、と暗い表情で語る。


序盤はトニー・スチュアート(Tony Stewart)が独走になる。ジェフ・ゴードン(Jeff Gordon)が2回ウォールをブラッシュして17位あたりまで後退。ジュニアはタイヤがバーストして壁に当たって停止してしまう。

カイル・ブッシュ (Kyle Busch)の車はピンク色のペイント。あとで調べたところ、これは乳がん関連の団体との連携だった。カイルが110周あたりでトップへ。このところ不調だったがやっと復調してきたようだ。「そろそろカイルもトップに来てもらわないと面白くないからね。」桃田氏。

スチュアートが下がって行く一方、ゴードンはじわじわ上がってくる。

中盤以降はピット戦略がいろいろで、タイヤ交換にしても、0本、2本、4本のチームがある。TVではジュニアが車の修理を見守っているのが映る。タイヤはパンクではなく何を踏んで裂けてしまったらしい。
折り返しのあたりでは、ブライアン・ビッカーズ (Brian Vickers)がトップへ出てきている。アンダーグリーンのピットになり、ここで進入速度が速すぎたのか、デビッド・レーガン(David Ragan) 、リーガン・スミス (Regan Smith)はドライブスルーペナルティを受ける。クラッシュでチェイス組のマット・ケンゼス (Matt Kenseth)が巻き込まれた。
アンダーグリーンでのスピードオーバーはもう一度あり、このときは、カイル・ブッシュ、スチュアートがペナルティを受けた。

ジミー・ジョンソンのローズとスチュアートのホーム・デポは同業界にある。そのため、ローズの冠サーキットでジョンソンは負けるわけにはいかないのだが、終盤でジョンソンがスチュアートにパスされるシーンが映ってしまった。桃田氏によれば、スチュアートとジョンソンの順位争いの結果は来期のセールスに影響があるくらい重要とのこと。

ジェフ・バートンのピットサマリーがTVに映る。これによるとピットの度に順位を1ないし2上げて6回のピットで7順位上昇。

ピット戦略が難しいかと思われた38周でフアン・パブロ・モントーヤ (Juan Pablo Montoya)がクラッシュしてコーションラップとなり一斉にピットイン。ここで、バートンは燃料のみでタイヤを変えずにトップで出る。ジョンソンは2タイヤで追撃。ジュニアは再スタートしているが45周遅れ。

リスタート後、ジョンソンが徐々に順位を下げる。かなり安全サイドのドライビングのようだ。ケーシー・ケイン(Kasey Kahne)が変わって2位に上がりバートンを追う。その後にはカート・ブッシュ (Kurt Busch)、カイル・ブッシュが上がってきた。バートンはタイヤが古いながらもペースを維持、ケインに詰められつつフィニッシュ。最後は奥さんの様子も映るが「泣きそうですねぇ」と桃田氏が言うぐらいの表情。

ゴールはバートン、ケイン、カートとカイルのブッシュ兄弟。ジョンソンは6位。

チェイス順位は、ジョンソン、バートン、グレッグ・ビフル(Greg Biffle)、エドワーズ、クリント・ボーヤー(Clint Bowyer)ケビン・ハービック (Kevin Harvick)。が上位。チェイス優勝の可能性があるのはこの6位あたりまでか、と桃田氏。

 このレースの前にハービックとエドワーズがつかみあいの喧嘩をしたとかで、報道されている。前レースのタラデガでエドワーズが12台を巻き込むクラッシュの引き金となったことで、いろいろとやりあっているらしい。

2008/10/20

[WRC] 第12戦 カタルニア

ワールドラリー選手権 第12戦 カタルニア

道路の幅が広い高速のターマック。38キロの長いSSがあり、タイヤをセーブしないと途中でぼろぼろになるかもしれない。これまではセバスチャン・ローブが3連勝。

解説は福井敏雄氏。

DAY 1

トップスタートは道路に砂が乗っているのと、タイヤが暖まっていないので最初のコーナーには気をつけろと言われる。
「ローブをターマックで抜くのは難しいだろう。ついていくというレースではないか。」
フランソワ・デュバルがフォードのセカンドドライバーに抜擢された。デュバルはベルギー出身なのでターマックが得意だ。

SS1から3でシトロエンのローブとダニエル・ソルドが1,2位。ヒルボネンは「ある事を試す」と言っている。セッテイングを変えるらしい。スバルは相変わらずというか、調子が出ず5位。テストではマルコ・マーティンが走っていたため、ドライバーはシェイクダウンで走っただけ。
コースは舗装をやり直しているので去年よりも良くなっているのだ、とか。コルシカだとパッチになるのでそれよりもきれいだし、道路が広いとのこと。

DAY 1の順位は、ローブ、ソルド、デュバル、ヒルボネン。

事前の予想どおり、シトロエンの二人を捕まえることは難しく、ついていく形になった。

DAY 2
スペインは客が多い。それと、コースのぎりぎりまで出てきて手を伸ばして応援しているので、FIAの安全基準に触れるかどうかという状態。

今回フォードの第3ドライバーになったヤニ・マティ・ラトバラはスバルのクリス・アトキンソンと7位争い。SS7が38キロの長いステージ。「久しぶりのロングステージだがうまく走れた」デュバル。

2位ソルドと3位デュバルは50秒差。

「40から50秒の間に5,6台いれば面白いのだが。」福井氏。

DAY 3
「今、スバルには理屈も必要だけど精神的なものも必要ですよね。」福井氏。

ラトバラがアトキンソンを抜いて6位。インタビューでも楽しそうだ。
「今、彼にはこのレースはターマックの自動車学校ですからね」福井氏。

ここまでデュバルがヒルボネンの前をずっと走っている。ポイントを考えるとヒルボネンに稼がせたい。フォードの監督マルコム・ウィルソンがチームオーダーをやるとインタビューで明言し、ヒルボネンは3位へ。

最終順位はローブ、ソルド、ヒルボネン、デュバル。
ローブとヒルボネンのドライバータイトルの点差は12ポイントになった。

マニュファクチャラーの優勝は逆転の可能性があるが、ドライバー優勝はローブがかなり有利ではないか、と福井氏。

2008/10/19

[DTM] 第9戦 バレンシア

ドイツツーリングカーマスターズ選手権 第9戦 バレンシア
解説は佐藤正勝氏。

1周 2.7キロのショートコース。
昨年はアウディ勢がレースをやめたというエピソードがある。

TVのレース前の映像はマティウス・ラウダがドライバーたちを案内する。ラウダは
ベルント・シュナイダーが3年ぶりのポールポジション。ティモ・シャイダー、ポール・ディレスタと続く。
スタートからシャイダーがトップへ。シュナイダーはなぜか加速が遅く3位に後退。
序盤はシャイダーとディレスタ、シュナイダーとマーティン・トムツェックの争い。
ディレスタがバックストレートエンドでうまくかわして前に出る。「ディレスタは老練な感じさえしますね」中島アナ。

ピット作業でシャイダーとシュナイダーの差が詰まる場面があったが、パスするまでは行かず、最終順位は、
ディレスタ、シャイダー、シュナイダー、トムツェック。
マイク・ロッケンフェラーが給油缶をつけたままピットを出てしまい、クルーに当たりそうになる。そのままピットロード出口まで行き、ここで車を揺すって振り落とす。缶はそのまま飛んでいき、ピットロード出口に速度計に命中。「ピット速度の違反はし放題になりましたね」佐藤氏。


終盤はあちこちで車が当たるアクシデントが発生。マーカス・ビンケルホックがゲイリー・パフェをスピンさせてドライブスルーを受けた。ラルフ・シューマッハは クリスチャン・アルバースを軽く当てているがこちらはスピンまではいかずにパスするだけ。「このぐらいにしとけ、というお手本ですかね。」佐藤氏。

スタートでは1コーナーでエクストロームとジェイミー・グリーンが当たるアクシデント。このアクシデントが最後まで尾を引いていて、グリーンがエクストロームを押し出すと、エクストロームがやり返してグリーンをランオフエリアに追い出す、という小競り合い。「中坊のけんかみたいになってきてますね」佐藤氏。エクストロームは失格、グリーンは30秒加算のペナルティを受けた。

シーズンのポイントは、シャイダー、ディレスタ、エクストロームの順だが、エクストロームが失格になったので上位2人がやや有利。残りが2戦なので上位2人のどちらにもチャンスがありそう。

2008/10/17

[NASCAR] 2008 第30戦 タラデガ

NASCAR 第30戦 アラバマ州タラデガ。 タラデガ スーパースピードウェイ(Talladega superspeedway)

1周2.66マイル(4.3キロ)で500マイル (188周)。ピットウィンドウは40から45周。

解説は石見周氏。

チェイス組は後方スタートが多い。「チェイス組は無理しなかったので、後なのでは?ここはクラッシュがこわいところなので」石見氏。ピットの中ではいろいろな交換用パーツが準備されている。チェイス組ドライバーは英語ではChaserと表示されている。

ポールポジションはトラビス・クバピル (Travis Kvapil)。2008年前半シーズンはスポンサーがなく白い車で走っていたが今は日立がスポンサー。
このコースでは「いかにドラフティングパートナーを見つけるかがポイント」石見氏。ドラフティングで後ろから押してもらわないとペースが出ない。カーブ以外ではバンプドラフトでバンパーで後ろから押してもらうのも可。ハイスピードコースなので、リストリクタープレートの装着が義務となる「プレートレース」。プレートレースに伝統的に強いデイル・アーンハート インク(Dale Earnhardt Inc.)が今回も成績がよく上位を走る。

ジミー・ジョンソン (Jimmie Johnson)が単独で遅くなり周回遅れて集団の前に入る。2列から3列の長い列でドラフティングしながらの高速レース。
デイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)がトップに出るか、トップに出そうになるだけでも歓声が上がる。今回は調子がよさそう。
カイル・ブッシュ (Kyle Busch)もところどころでリードラップを取る。
石見氏は「今日は、ジミー・ジョンソンとカール・エドワーズの日ではない。二人ともレースを作るほどのペースが出ていない。」エドワーズは残り45周ぐらいのピットの際に出口でスピンして回ってしまうというミスを起こすなどばたばたしている。
ピットウィンドウから計算して最後のピット以降ではミスはできなくなる。」石見氏。
チームメートどうしのドラフティングが多くなってくる。たとえば、ラウシュ・フェンウェイレーシング (Roush Fenway Racing)のグレッグ・ビフル、マット・ケンゼス (Matt Kenseth)、カール・エドワーズ。
リチャード・チルドレス レーシング(Richard Childress Racing)ジェフ・バートン (Jeff Burton)ケビン・ハービック (Kevin Harvick)クリント・ボーヤー(Clint Bowyer)
タラデガの特徴とも言える大きなクラッシュが2度あって、各々10台程度が巻き込まれている。2回目のクラッシュは残り15周あたりで発生した。このクラッシュにはチェイス組がかなり巻き込まれ、カール・エドワーズ (Carl Edwards)グレッグ・ビフル(Greg Biffle)、ジュニア、カイル・ブッシュなどが巻き込まれた。原因はエドワーズがバンプドラフトでビフルを押したこと。強くはなかったがビフルの車のリアがルースになっていたため、ビフルがスピンし、それが起点となって前方で10台ほどがからんだ。

TVではクラッシュしたドライバーにインタビュー。エドワーズは自分のミス、と。他のドライバーは、タラデガではこういうものだ、生き残るかどうかは五分五分なのだ、と達観したコメント。

最後のグリーンフラッグではトニー・スチュアート(Tony Stewart)がトップで一列になってゴールまで行く。ここでリーガン・スミス (Regan Smith)が後ろから追い越すが、コースのイン側のイエローラインをまたいでしまったため降格となった。スミスはかなり不満気。トニー・スチュアートは初優勝。スチュアートは2009年からは自分が共同オーナーになるチームに移籍するため今のようなレースはしばらくは無理になる。だから2008年に一度勝っておきたかっただろう。
ここまでのランキングトップのジミー・ジョンソンは勝負せずに後ろを走っていたのが幸いして9位ゴール。

2008/10/16

[SBK] 第13戦 マニクール

ワールドスーパーバイク 第13戦 フランス マニクール (magny-cours)

トロイ・ベイリスがチャンピオンを決められる可能性が高い。
予選で7番手にダビド・チェカ。後方スタートが多く、今シーズンは転倒で完走できていないこともあるので予選でTVに映るのは珍しい。「こういう顔だったんですね」と解説の八代俊二氏。

RACE 1

 芳賀紀行選手はポールポジションスタート。
他の日本人選手は清成龍一選手が予選で転倒して鎖骨骨折し、今回は欠場。

加賀山就臣選手 15番手 8位フィニッシュ
玉田誠選手 22番手 18位フィニッシュ
青山周平選手 28番手 19位フィニッシュ
中富伸一選手 19番手 14位フィニッシュ

芳賀選手は昨年のマニクールでは2連勝。
スタートからベイリスがトップ。それを芳賀選手がかわして差を広げる。ベイリスはリスクを取りすぎて転ばないように安全に走っている様子。芳賀とベイリスの後ろにいる3位集団は来シーズンも考えて順位を上げる泥臭いレースとなっている。ファブリツィオ、カルロス・チェカ、フォンシ・ニエトが一団。

チェカが遅れて、マックス・ビアッジ、トロイ・コーサー、マックス・ノイキルヒナー、の後ろに下がる。
ファブリツィオが残り4周で転倒した。最終順位は、芳賀選手、ニエト、ベイリス。ベイリスはシリーズチャンピオンを決め、引退を花道を飾ることができた。

「芳賀のキレの良さが際立ったレース。」「ベイリスは8年SBKにいるが途中でMotoGPでも走ったので、延べ5年で3回のチャンピオンを取っているのはすごい。しかも、毎回違ったバイク。」

RACE 2
ベイリスはRACE 1でチャンピオンを決めたので、RACE 2は積極的。
ベイリスのゼッケンは21番を「2+1」(これまで2勝していて、今回1勝した)に変えている。


加賀山就臣選手 15番手 7位フィニッシュ
玉田誠選手 22番手 18位フィニッシュ
青山周平選手 28番手 22位フィニッシュ
中富伸一選手 19番手 16位フィニッシュ

スタートからベイリスと芳賀が飛び出す。3位にチェカ、その後にコーサーが上がってチェカをパス。
ベイリスと芳賀は抜きつ抜かれつのレース。
残り8周ぐらいでコースの一部で小雨があり、オイル旗が出ている。ここでペースが落ちるが、雨はすぐに上がってペースは回復。

ルーベン・チャウス、とビアッジ、芳賀とベイリスが争って最後まで行く。ベイリスが抜いてもクロスラインで抜き返す芳賀。残り2周でベイリスがまた抜き、今度は抑え込みつつ、ペースを1段と上げて1位フィニッシュ。2位に芳賀、3位にコーサー。コーサーは12番手スタートから3位フィニッシュ。

ベイリスはRACE 1で安全に走りながらRACE 2の準備をしていたのではないか、と八代氏。
2009年シーズンのSBKは、ベイリスが引退した後のドゥカティチームには芳賀紀行選手が移籍の予定。

2008/10/13

[NASCAR] 2008 第29戦 カンザス

NASCAR チェイス3戦目。カンザス州カンザス。カンザススピードウェイ (Kansas Speedway)
レース名はCamping World RV 400。

解説は福山英朗氏。
スタート前にジェフ・バートン (Jeff Burton)の車の部品に異常があり、あわてて交換して最後尾スタート。クリント・ボーヤー(Clint Bowyer)がスタートでフライングしてピットスルーペナルティを受け、最後尾に下がる。デイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)はスタートから10位以下で車のリアがふらついているように見える。カイル・ブッシュ (Kyle Busch)は徐々に後続にパスされる。レース後の報道では、カイル・ブッシュの車は燃料の圧力が低いトラブルが発生していた。

ジェフ・ゴードン(Jeff Gordon)は体調が悪く、バックアップドライバー ブラッド・ケセロウスキ(Brad Keselowski)が用意されていたが最後まで走り切った。 ドライバーはジュニアが目をかけて育てているらしい。

フロントローはジミー・ジョンソン (Jimmie Johnson)マーク・マーティン (Mark Martin)。トップはジョンソンとマット・ケンゼス (Matt Kenseth)マーティン・トゥーレックス ジュニア (Martin Truex Jr.)、ボーヤー、と言ったところが入れ替わる。
「DEIはマーティンがヘンドリックに移籍するので、トゥーレックスがエース格。」
「ケンゼスは日本でもファンが多いですね。アメリカ人はもっと熱い走りをする選手が好きですが」福山氏。
75周までイエローフラッグがなく、一度目のピットはアンダーグリーン。このとき、エドワーズがピットアウトしたところにビッカーズがピットに入るために突っ込んできて、エドワーズを巻き込んでしまう。

「ラウシュ・ヘンウェイレーシングは27戦を待っていたのでは。隠し玉をいろいろ用意していたかも。」福山氏。カイル・ブッシュは車がおかしいようで、ピットでは修理のための準備中。カイル・ブッシュは後退して36位あたりを走行。車を左右に揺すっている。「燃料がうまく汲み上がらないのかも。」福山氏。今回は期待の新人ジョイ・ロガーノ (Joseph "Joey" Logano)(19歳)が走行している。「予選を自力突破は立派ですね。」

今回ドツボなのはトニー・スチュアート(Tony Stewart)。まず、ピットから出るときに隣のピットのビッカーズのクルーにあたりながら出て行った。
次に、スピンして芝生を大量に拾うとともにフロントスポイラーのステーを壊してしまう。これでイエローフラッグになり、ピットで芝生は取り除くが、フロントスポイラーの中央部分が下がってコースをこする。それがオフィシャルにチェックされ、ピットインして修理を命令される。この修理がすぐに終わるものでなく、最終的には6周遅れ。

 3戦続けてトラブル発生のカイル・ブッシュは26位のラップダウンでのフィニッシュとなった。チェイス順位が12位。今年が最年少優勝記録更新の最後のチャンスだったが、ちょっと難しいだろう。

レースの山場は最後の30周のジョンソン、カール・エドワーズ (Carl Edwards)の争い。2台の差はほとんど変わらずに周回するが、ラップダウンが障害となり、エドワーズはジョンソンのすぐうしろまで迫る。最終周回の最終コーナーでエドワーズはインに飛び込んで一度は抜いた。が速度が上がり過ぎてアウトのウォールまで突っ込んで当たる。そこでスピードが落ちてしまいジョンソンがトップでフィニッシュ。エドワーズが2位。
ジュニアは13位でチェイス優勝戦線からは後退。

2008/10/12

[MotoGP] 2008 第16戦 フィリップ・アイランド

MotoGP 第16戦 フィリップ・アイランド

中上貴晶選手 26番手
小山知良選手はチームからもてぎの後に突然の解雇通告があったので今回は欠場、ただし、マレーシアと最終戦のバレンシアはワークスチームから参戦となるとのこと。今年のチームはKTMでもワークスマシンではなく不調だったがそれは小山選手のせいではないのに残念なことだ。

サーキットは高速コーナーの多いハイスピードコース。カモメがコース上に降りてバイクやライダーにぶつかることがある。125ccではどのコーナーでも抜けると解説の坂田和人氏。MotoGPでは最も平均スピードの高いサーキット。

125cc
マイク・ディメリオにシリーズチャンピオンの可能性がある。ここでコルシが5位以上に来なければディメリオが優勝でシリーズ優勝も同時に決めることが可能。

タイヤが温まりにくいようで最初の周から2周目にかけて転倒が多い。ホールショットのブラドリー・スミス、パブロ・ニエト。
ディメリオが先頭に出て、ガボール・タルマクシ、アンドレア・イアンノーネ、ホアン・オリベ、ステファン・ブラドルが先頭集団。オリベがコーナーでハイサイド転倒。中上選手も2コーナーで接触されて転倒。本人のコメントでは、内側に入られて当たったようだ。シフトべダルが壊れてしまいピットイン、リタイア。

ディメリオが独走となり徐々に差がつく。「この(2位)集団で前に出るとすればブラドル。安定した走りをしている。」という坂田氏の予想どおり、ブラドルが集団から抜け出して単独2位、タルマクシは左手骨折の痛みを抱えながらの3位。
コルシはゴール直前で当たったこともあって順位が8位あたりになり、ディメリオは優勝とともにシリーズチャンピオンも決めた。

250cc

青山博一選手 4番手
高橋裕紀選手 7番手

解説は青木琢磨氏。

ラタパー・ウィライローが12番手でTVに紹介されている。全日本でも走っていたことがあり、今はタイ・ホンダチームからエントリ。ホンダは250ccの開発はやめているがまだホンダのバイクを使っているチームはある。
「かたまりになりやすいサーキットなので、序盤に先頭集団にいることが重要。」青木氏。
青山選手がホールショットをとるがその後マシントラブルをかかえてずるずる後退。最終的にはリタイアとなる。

ピットに帰った青山選手が仕切りをこぶしでたたき倒している映像が流れる。「今年は自分が調子がいいときに限ってマシントラブルが出る、と言っていた。こういうときはライダーもモチベーションが下がる」青木氏。
確かに、同じチームのカリオにはトラブルがなく青山選手に多いというのも気になる。
先頭集団は、マルコ・シモンチェリ、アルバロ・バウティスタ、フリアン・シモン、ちょっと離れてミカ・カリオ。
シモンチェリが前でバウティスタがすぐ後。3位争いはカリオとシモン。
バウティスタが最終ラップでかなり近づいたが、ちょっとしたミスで外に膨らんでしまって差が広がり2位のまま。シモンチェリが優勝。3位は経験の差でカリオ。

青山選手「自分は調子がいいので、あとはバイクがしっかり走ってもらって自分のレースがしたい」

高橋選手はもてぎで来期はMotoGPにステップアップ(ドビチオーゾが抜けたチームに入る)。青山選手は今のKTMと交渉中とのこと。

MotoGP

解説は宮城光氏。

ケーシー・ストーナーがポールポジション。バレンティノ・ロッシが予選で転倒して12番手。コーリン・エドワーズはこのレースが100戦。
中野真矢選手 9番手。

スタートでダニ・ペドロサが転倒。バーミュレンもコースアウト。タイヤが温まりにくい影響か。

ホールショットはストーナー。2位ニッキー・ヘイデン、3位ジェームズ・トスランド。
ロッシは12位スタートから8位、6位、4位と上がってくる。
3位のトスランドとロッシは激しい争いで抜きつ抜かれつ。ロッシはコーナーを回るときに外側の足が離れて危ない場面も。
ストーナーとヘイデンは逃げている。

ロッシはトスランドをかわして3位。スピードを上げているので4位以下も引っ張られてペースが上がっている模様。3位集団に中野選手も付いている。途中順位はトスランド、ホルヘ・ロレンソ、アンドレア・ドビチオーゾ、中野選手。

ロッシはヘイデンにも追いつき、抜いて2位フィニッシュ。1位までは届かず。ストーナーは母国で優勝。中野選手は最後の周回で順位を上げて5位フィニッシュ。

MotoGPクラスはタイヤのコントロールタイヤにして1社から供給をうけることに決定し、ミシュランタイヤは撤退を発表した。MotoGPodのpodcastを来ていると、この決定には批判的というか、ショーとして面白ければいいというものではないだろう、というコメントである。WRCやF1などの4輪ではタイヤをコントロールしているが、二輪の場合は違うのでは、という意見も。
ミシュランもがんばるかもしれないのだし、ダンロップが参入する可能性もある。そういう可能性をなくしていいのか、とは思う。ブリジストンは応札申請したが、以前にコメントとして、競争の中で改良していきたいと考えている、と発表していた。メーカーがみな反対している制度を導入する、という不思議な決定。

2008/10/11

[NASCAR] 2008 第28戦 ドーバー

G+でTV観戦。

NASCAR 第28戦 ドーバー Dover International raceway

コンクリート路面で白っぽい。解説の天野雅彦氏によれば、バンクは24度で1マイルの割にきつい。レーサーは体力が必要。そのため、モンスターマイルと呼ばれる。クラッシュは多重になることが多い。
ピットロードが狭くピットボックスも狭い。ドライバーによって取るラインが違い、アウト・イン・アウトだけではない。ピットウィンドウは80から85周。

予選の映像にはピットロード出口でピットウォールにぶつかる映像が流れる。

このサーキットの最多勝はマーク・マーティン (Mark Martin)ジェフ・ゴードン(Jeff Gordon)で4勝。ポールポジションがジェフ・ゴードン。デイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)は10番グリッド。カイル・ブッシュは11番。

スタートからイエローフラッグの連続。ジェイミー・マクマーレイ (Jamie McMurray)がゴードンをかわす。「ラウシュ陣営は6番以外はみんないいみたい」天野氏。

TVではマクマーレイのタイヤチェンジャーが一人だけマット・ケンゼス (Matt Kenseth)のクルーになっている。なぜクルーが入れ替わっているのかは不明だ。
 カイル・ブッシュ (Kyle Busch)の車が白煙を上げている。エンジンのトラブルっぽい。ジュニアもタイヤがバーストしてしまう。マクマーレイはゴードンに接触されてクラッシュ。マクマーレイはゴードンに車をぶつけて怒りを表現。

カイルのクルーチーフは「エンジンが止まるまで行く」と。しかし、結局ガレージに入らざるを得ない。「カイルは2年前にも同じように、ロードンでクラッシュ、ドーバーでエンジンブローがあった。それで表情が暗かったんですかね。」天野氏。
エドワーズのピットボックスのオイルをクルーが拭いている。カイルのオイルかと思ったが、デニー・ハムリン (Denny Hamlin)の車のオイル漏れだった。ジョー・ギブスレーシングは災難続き。
「カイル・ブッシュは常に全開の走り、それが好きという人もいる。今はファンは増えているんじゃないか」天野氏。

サム・ホーニッシュ ジュニア (Sam Hornish Jr.)がクラッシュしてボロボロに。「Indy carのときはマシンコントロールがすごかったのだが、NASCARではうまくできていない」天野氏。

Red BullのA. J. アルメンディンガー (A. J. Allmendinger)は今シーズンでチームを離れる。後はスコット・スピード(元F1)が乗るらしい。

ジミー・ジョンソン (Jimmie Johnson)がピットインを一度ステイアウトしてトップに立つが、燃料が持たずにアンダーグリーンでピットインした。その隙にカール・エドワーズ (Carl Edwards)がトップ。その後、エドワーズも含めた全員が燃料切れでアンダーグリーンのピットイン。これで、ジョンソンが再びトップ。この後にイエローフラッグで全員がピットインしたので、結果的にジョンソンの作戦は正解。このあたりのイエローをからめた燃料戦略は偶然の部分が強いが、当たるチームとそうでないチームがあるのでクリーチーフの「読み」のうまさか。

ラウシュフェンウェイレーシングの3台、エドワーズ、グレッグ・ビフル(Greg Biffle)、ケンゼス、が上位3台。マーティンがジョンソンをかわして前へ。ここでビフルがなぜか後退。最後のピットでエドワーズがトップ、マーティンが4位。

最後の30周あたりから、ケンゼス、ビフル、エドワーズの激しいバトル。最後はビフルが飛び出して2連勝。

2008/10/10

[SBK] 第12戦 バレルンガ

ワールドスーパーバイク

マックス・ビアッジとファブリツィオはここが地元。芳賀紀行選手は予選で大転倒したとのこと。

解説は八代俊二氏。
コース説明は「前半は高速コーナー。後半はテクニカル。改修された部分のグリップが違う。ライダーには評判の良いサーキット。」

RACE 1

トロイ・ベイリスがポールポジション。
1周目で芳賀選手が先頭にパスするときにベイリスと接触したように見えた。ただ、2台とも大きな影響はない模様。3周目で清成選手が単独転倒してリタイア。つるんと行ったようだと八代氏。
レースは、芳賀選手、マックス・ビアッジ、トロイ・コーサー、カルロス・チェカが先頭に。
芳賀選手、ビアッジ、コーサーの差は詰まりつつ最後まで順位は変わらず。
日本人選手は

清成龍一選手 5番手からリタイア
加賀山就臣選手 8番手から9位フィニッシュ
玉田誠選手 25番手から20位フィニッシュ
青山周平選手 24番手から19位フィニッシュ
中富伸一選手 19番手から10位フィニッシュ

RACE 2

スタート直後に、ビアッジが誰かにひっかけられた後バイクが不安定にぐらぐらしながら集団の中で立て直そうとする。が、挙動が不安定になりすぎていて、ソフォーグルにあたって両者転倒。ビアッジは回転しながらランオフへ。
清成選手はマーグリッジとクラッシュ。清成選手は戻ったようだが最後尾へ。

レースは芳賀選手、ベイリス、コーサー。芳賀選手とベイリスは抜きつ抜かれつを繰り返しつつ最後まで。4位にはファブリツィオが後ろから追いついた。

芳賀選手は2連勝。

清成龍一選手 5番手から13位フィニッシュ
加賀山就臣選手 8番手から7位フィニッシュ
玉田誠選手 25番手から19位フィニッシュ
青山周平選手 24番手から17位フィニッシュ
中富伸一選手 19番手から8位フィニッシュ

2008/10/07

[MotoGP] 2008 第15戦 ツインリンクもてぎ

G+でTV観戦。
MotoGP 第15戦 ツインリンクもてぎ。

125cc

スタートは
小山知良選手 11番手。
中上貴晶選手 20番手。

ガボール・タルマクシ、マイク・ディメリオ、ステファン・ブラドルの3人が後続と離れてトップ争い。
ブラドルが3位からタルマクシをパスし、残り3周ぐらいでディメリオもパスする。解説の坂田和人氏もブラドルの走りが一番余裕があるようだ、と。

日本選手は小山知良が11位、中上貴晶が13位(自己最高)。画面にはピットで着物(というか浴衣?)姿のキャンギャルが喜んでいる姿が映っていた。これはたぶんブラドルのチームのパラソルを持っていた女性かも。

ワイルドカードで完走したのは柳沢祐一選手22位、尾野弘樹選手24位。

250cc

青山博一選手が今回の日本人選手で最高の2位スタート。だったのだが、徐々にパスされてしまい9位。解説の青木琢磨氏「バイクにトラブルを抱えて走っていたのではないか。青山選手らしい走りではなかった。」
今回のレース直前にMotoGPクラスへの参戦が発表された高橋裕紀選手は6位まで順位を上げてフィニッシュ。
シモンチェリがスタート直後の2位からトップになりレースを通してトップでフィニッシュ。青山選手の後ろにいたバウティスタがシモン、デボンをかわしてシモンチェリに続いて2位。バウティスタはシモンチェリのすぐうしろについて残り2周ぐらいまでは抜きどころを狙っていたのだが、バックマーカーが90度コーナーあたりで間に入ってしまって差がついてしまった。

3位はデボン。

ワイルドカード参戦では、富沢翔也選手が14位、高橋巧選手が17位、遠藤卓美選手が21位、伊藤勇樹選手が23位。

MotoGP

このレースで3位以内に入ればバレンティノ・ロッシのシリーズ優勝が決定する。ポールポジションはホルヘ・ロレンソ。ロッシは2列目からのスタート。抜き差しがあまりなく、ロッシがペドロサ、ストーナーとパスしてトップに立つと、ストーナーに追われながらも徐々に差を付けてフィニッシュ。

2位にストーナー、3位にペドロサ。上位が全部ブリジストンタイヤ。

ロッシは2年ぶりのシリーズ優勝を決めた。

中野真矢選手は8位。ワイルドカードの秋吉耕祐選手は予選でもあの速さがなく、レースでも1周を回れずリタイア。

観衆は5万人以上入った、とのこと。

先日発表されたカレンダーでは来年のもてぎは春開催になる。

2008/10/06

[NASCAR] 2008 第27戦ロードン

相変わらずVTRの調子が悪く、最後の80周だけを観戦。

ニューハンプシャー州のロードン(Loudon)、New Hampshire Motor Speedway
レース名はSylvania 300。

Sylvaniaという名前を聞くと動物のシリーズの人形を連想してしまうが、このSylvaniaはOsramという照明器具の会社のアメリカの子会社の名前らしい。Osramはジーメンスの子会社で、日本では一時期三菱電機と合弁で日本でオペレーションをしていたように記憶している。

解説は石見周氏。

残り80周の時点ではネメチェックが原因のイエローフラッグの後のリスタートでマット・ケンゼス (Matt Kenseth)が巻き込まれる大クラッシュ。これで赤旗となる。ケンゼスはこのクラッシュでリタイアし40位前後が確定してしまう。チェイスの初戦でこれは痛い。

nascar.comのLap-by-Lapを見ると、カイル・ブッシュ (Kyle Busch)は車の調子が悪い上にスピンも起こしてしまい、周回遅れで43位の最後尾を走っていたようだ。石見氏はカイルは「高みの見物」だと言っていた。前で起こるクラッシュでも影響を受けないくらい後を走っているというわけ。

再開後、ジミー・ジョンソン (Jimmie Johnson)がトップ、グレッグ・ビフル(Greg Biffle)
カール・エドワーズ (Carl Edwards)デイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)の順。トニー・スチュアート(Tony Stewart)がかなり後の方からどんどんパスして上がってくる。

このあと、残り20周イエローフラッグのピットロードでクリント・ボーヤー(Clint Bowyer)エリオット・サドラー (Elliot Sadler)のクルーのつま先をタイヤで踏んだ映像が流れたが、踏まれた本人は気が付いていないようなので大したことはなさそう。

残り15周ぐらいのクラッシュをよけたジェフ・ゴードン(Jeff Gordon)が順位を下げてしまう。この後、グレッグ・ビフルがジョンソンをパスし、この差を保ったままでフィニッシュ。

今回のレースでは、カイル・ブッシュとマット・ケンゼスがチェイス進出12人の中では順位を大きく下げてしまった。カイルは8位、ケンゼスは12位。

2008/10/05

[MotoGP] 2008 第14戦 インディアナポリス

インディアナポリス
タイトなコーナーが多く、路面が滑りやすい。一部オーバルを使っているが新設のコースもあり。路面は3から4種類の路面の組み合わせになっていて走りは難しそう。


アメリカでの2戦目。

125cc

スタート時点では雨はあまり降っていない。
ポール・エスパルガロがポールポジション。
日本人選手では
中上貴晶選手 14番グリッド
小山知良 18番グリッド

ガボール・タルマクシが予選転倒で骨折したらしい。
エスパルガロがスタートから飛び出す。テロルが2位。スコット・レディングが3位。

残り8周ぐらいで降雨が始まり赤旗中断。レースは16周で成立。
テロルが1位、エスパルガロ、ステファン・ブラドル。3人とも10代。

ランキングトップのディメリオが10位フィニッシュでポイントがあまり入らず。

小山選手は19位。

250cc

雨のため、一旦MotoGPクラスの後に順延となったが、結局、中止。

MotoGP

ゲストが吉川和多留氏。テストでこのコースを走ったことがあるので、印象を語る。1コーナーから4コーナーはドライでも滑りやすい。前半区間はグリップが悪い。ストレートはグリップはいいがタイヤが削り取られるような減り方をする。

ポールポジションはバレンティノ・ロッシ。ケーシー・ストーナーは2位。ベン・スピーズが5番手。中野真矢選手は17番グリッド。
コンディションはウェット。降ってはいるようだがレースの序盤では走っているラインが乾いている場面もあったと思う。TV画面から見ているだけなので実は乾いているというレベルではなかったかもしれないが。
降ったと思うと小ぶりになるような安定しないコンディション。

スタートは、ケーシー・ストーナー、ドビツィオーソ、ヘイデン、ロッシの順番で最初の周回。
ところがここからロッシが徐々に順位を上げるのだが、ストーナーはいつもの速さがない。後ろからロレンソが上がってきてロッシをパスするが、ロッシが抜き返す。

ストーナーは下がってしまい、ヘイデンがトップへ。ヘイデンは地元のレースだし、春にここで宣伝のために走っている。今回は怪我の状態もよくなっているようで、なんとか歩けるぐらいにはなっている。レースはヘイデン、ちょっと離れてドビツィオーソとロッシ、となる。ロッシはドビツィオーソをパスしてヘイデンの後ろまで上がり、14周でヘイデンもパス。

雨は少し小ぶりな時間が続いた後、かなり激しく降ってきた。そのため、レインタイヤが消耗した状態でフルウェットを走ることになり、余計に不安定。

残り7周で赤旗中断。順位はロッシ、ヘイデン、ロレンソ、ストーナー。

中野真矢選手は17位。

中断の後、選手はピットで待機。風が強くてコース上にははがれた芝生の塊が転がっている。ロッシとストーナーが関係者を交えて話をしているジェスチャーを見ると、二人とも走りたくなさそうだ。

このコンディションでも転倒者がなく終了できた。

ロッシはツインリンクもてぎでシリーズ優勝を決める可能性も出てきた。

2008/10/03

[DTM] 第8戦 ブランズハッチ

ドイツツーリングマスターズ選手権 第8戦 ブランズハッチ

イギリス開催、ということで、L.ハミルトンが観戦に来ていて大人気。デモ走行もしたようだ。

ティモ・シャイダーがポールポジション。これで4度目である。2番手は地元のポール・ディレスタ。三位にブルーノ・スペングラー。日本のF3出身のオリバー・ジャービスが6位。

雨が降っている。

上位はまずまず順調なスタート。ロッケンフェラーをシュナイダーとクリステンセンのベテランが追い回している。なかなかパスできないのだが、ロッケンフェラーのピット作業が手間取ったので遅れてしまった。

解説の佐藤正勝氏はこのコースについて、「丘にアスファルトを張り付けただけ」。

ここでシュナイダーにピット速度違反のドライブスルー。「珍しいですね」と佐藤氏と中島アナ。

エスクトロームはピットインをできる限り遅らせて2回目のピットの後では3位に。
フィニッシュまではシャイダー、ディレスタ、エクストロームの差はだんだんつまってくるがそのままチェッカー。

視聴者からの質問で「行きやすいサーキットはどこですか?」
佐藤氏の回答は
ホッケンハイム : 飛行機一本で行ける。
ノリスリンク : ニュルンベルグからタクシー。公園のそばで駅も近い。
とのこと。

2008/10/02

[SBK] 第11戦 ドニントン

ワールドスーパーバイク 第11戦 ドニントン。
解説の八代俊二氏によれば、「美しいサーキットで、割と日本人が良い成績を収められる。」

RACE 1

トロイ・ベイリスがポールポジション。清成龍一選手が2位、カルロス・チェカが3位。このレースではトロイ・コーサーと芳賀紀行選手のバイクのデザインが変わった。これは地元のバイク誌とYAMAHAの共催のコンテストの結果らしい。

日本人選手は
芳賀紀行選手 11番手
加賀山就臣選手 24番手
玉田誠選手 27番手
青山周平選手 29番手
中富伸一選手 30番手

清成選手がホールショットを取りながら単独転倒。スタートでワイルドカードのエリソンが芳賀選手にぶつかり、エリソンはその後走っていたが芳賀選手のバイクは損傷したらしく、コースにオイルを撒くトラブル。芳賀選手はリタイア。「スタートで少しでもマシンが斜めになっていると反対側にマシンが進んでしまう。スタートではそれを立て直せないのでそのまま進んでぶつかったのでは」八代氏。

このオイルで赤旗中断し、RACE 1は2ヒート制に。

1ヒートでのトップはトム・サイクス、2位がベイリス。

ヒート2では、サイクスがフラッグに気を取られてリズムを崩し、ベイリスが差を逆転して合計タイムでトップに立ち優勝。

転倒が多く、マックス・ノイキルヒナー、トロイ・コーサー、玉田選手、チェカなど。

終了時点ではルーベン・チャウスがトップだったようなのだが、表彰台はマックス・ビアッジ。チャウスがピットも戻らなかったか何かで下がったようだ。チャウスがすごく怒っていた。

加賀山就臣選手 5番手
玉田誠選手 リタイア
青山周平選手 14番手
中富伸一選手 13番手

RACE 2

日本人選手は
加賀山就臣選手 23
玉田誠選手 26
青山周平選手 28
中富伸一選手 29

ウェット宣言され、コースの一部には川ができている。
スタートから清成選手がいきなりトップへ。2位ベイリス、3位コーサー。コーサーは手を上げて中止を要請している。

芳賀選手はライドスルーペナルティが出され、それでも入らなかったため、黒旗で退場。ピットまで行かずにコースサイドに止めて帰ってしまった。

3位にはワイルドカードのクラッチロウ。コンディションはずっとウェットのままで、残り12周でベイリスが転倒してしまう。

ここからは、清成選手とクラッチロウの差が詰まったり開いたりしながら最終周まで争う。その後はかなり間があいてしまい、この2台だけが速い。

「CBRはシートが小さくなって、重心をセンターに集めた設計になっているのでマシンが暴れても終息しやすいのでは」八代氏。

清成選手が優勝。SBKで三勝目
「クラッチロウはかなり有望な選手が現れた、という感じです」八代氏。

日本人選手
加賀山就臣選手 19
玉田誠選手 16
青山周平選手 17
中富伸一選手 18