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2009/08/31

[MotoGP] 2009 第9戦 ドイツ

MotoGP 2009 第9戦 ドイツ ザクセンリンク
2009年7月19日 ALICE MOTORRAD GRAND PRIX DEUTSCHLAND
放送:G+

コース長: 3671m
コース幅: 10m
右コーナー 4, 左コーナー10

低速コーナーが多い。反時計回りのレースで左コーナーが多い。
タイヤは左右非対称のコンパウンドを使用。

TV放送では、青山周平、高橋裕紀が登場。二人ともライドの機会を模索中とのこと。

125cc
27Lap


結果順位
実況:右松健太
解説:坂田和人

順位ライダーチーム
1シモン(Julian SIMON)Bancaja Aspar Team 125cc
2ガデア(Sergio GADEA)Bancaja Aspar Team 125cc
3オリベ(Joan OLIVE)Derbi Racing Team
10小山知良Loncin Racing
--中上貴晶Ongetta Team I.S.P.A.

予選は雨で小山、中上ともにグリップは悪くない、と。特に中上は自己最高の7番グリッドからスタートとなる。雨予選でワイルドカードのマルセル・シュレッター(HONDA)が4番手に。

雨上がりの路面で転倒が相次ぎ、スミス、コルシ、ブラドル、フォルガーなどが転倒した。

シモンの走りは他よりも少し抜け出しており、「あの細い125ccのタイヤのリアを滑らせながら1コーナーに入って行くのは見たことがない」(坂田氏)

マルク・マルケスが最終Lapで3位に上がったが13,14コーナーで転倒した。ガデアと接触したためブレーキレバーが曲がってしまい、ブレーキの強さが変化しタイヤがロックしたため。

これで順位が繰り上がってオリベは2008年のチェコ以来の表彰台。
ガデアは「アスパーの三番手」だったが最近は安定した成績を上げている。

小山はロンシンで最高の10位。今回は新型エンジンを搭載しており「エンジンは速いとは言えないが今までに比べれば進歩している。ステップバイステップで行きたい」
中上はマシントラブルでリタイア。


250cc

結果順位
実況:中野謙吾
解説:坂田和人、ゲスト:青山周平

順位ライダーチーム
1シモンチェリ(Marco SIMONCELLI)Metis Gilera
2デボン(Alex DEBON)Aeropuerto-Castello-Blusens
3バウティスタ(Alvaro BAUTISTA)Mapfre Aspar Team
4青山博一Scot Racing Team 250cc
13富沢祥也CIP Moto - GP250

雨による赤旗中断で19Lapに短縮してリスタート。
青山はスタートで出遅れ、ここから順位を上げて3位へ。
バウティスタは徐々に追いついて、最後の数周は接近したバトルに。

最終Lapの1コーナーの飛び込みで直線スピードに勝るアプリリアでバウティスタが飛び込み、3位を奪ってそのままチェッカー。青山は「最後まで3位だったの悔しいですが、4位はまあいいか、と。」
スタートの遅れがなければ首位争いができたかもしれないレースだったので、少し残念。

富沢「完走目標で、完走できてうれしい。ポイントも取れてポイントの大切さがわかった。」

レース後のピットでは、ファウベルがバルベラに危険な走りを抗議している様子が映る。バルベラは相変わらずで他のライダーに危険なライディングがたまにある。


MotoGP
30Lap

結果順位
実況:高橋雄一
解説:辻本聡、ゲスト:高橋裕紀

順位ライダーチーム
1ロッシ(Valentino ROSSI)Fiat Yamaha Team
2ロレンソ(Jorge LORENZO)Fiat Yamaha Team
3ペドロサ(Dani PEDROSA)Repsol Honda Team

予選は雨で、エリアス、デ・アンジェリス、ヘイデン、カネパ、メランドリなどが転倒。

ロッシはザクセンリンクの初ポール。
また、表彰台の回数がイタリアのアゴスティーニの記録と並ぶ159回に。

「ザクセンリンクの下りはもてぎよりも急に感じる。」(高橋裕紀)

スタートではペドロサがロケットスタートを決めたが、ロッシ、ストーナー、ロレンソがトップグループになる。

ストーナー

ラグナセカ後に病院で診察を受け、胃炎と貧血と診断されているが、急ブレーキをかけると気持ちが悪くなるほどの体調不良。しかし、今回は、レース後もぐったりした様子もなく元気。レース後半はリアタイヤの挙動が少しおかしく、それを気にしつつ4位。

ロレンソ・ロッシ
この二人のバトル、今回はロッシが残り2Lapで抜き返してそのままチェッカー。
ロレンソの負傷はまだ万全ではないと思うのだが、それは影響していないようだ。
二人のタイヤコンパウンド選択は違ったが最後まで同じようなスピードでのバトルとなり、タイヤ差がそれほど大きくないことを示したとも言える。ブリジストンの山田さんも安心した様子。

ペドロサ・ドビツィオーソ
ドビツィオーソはリタイア。フロントのグリップがなかったようだ。
オンボードカメラで見えるドビツィオーソのタイヤ左側は荒れていた。
ペドロサはレース後の3位の記者会見でフロントがスライドして思ったようなペースにならなかったとコメント。ホンダは今回から新型エンジンを積んだ効果があったのか?

2009/08/29

[WTCC] 2009 Round 13, 14 ポルト

世界ツーリングカー選手権(WTCC)
2009年7月5日 ポルトガル
放送:GAORA

実況:ピエール北川
解説:木下隆之

4140mのストリートコース。
F1も開催したこともある伝統あるコースということだが、WTCCのコースはかなり狭く、特徴的なシケインもある。

ジェームズ・トンプソンがLADAで復帰。LADAの新車 PRIORAに乗る。新車にはウェイト40kgを積むことが規則で決まっている。2009は他のレースのプログラムが決まっており、今回は4戦。岡山には参戦が決まっている。何かトラブルを抱えていたようで最後尾近くを常に走行。

2レースともクラッシュによる赤旗でリスタートとなった。

Round13
最終結果

1タルキーニ(Gabriele TARQUINI)SEAT Leon TDI
2ハフ(Robert HUFF)Chevrolet Cruze
3Y. ミュラー(Yvan MULLER)SEAT Leon TDI
4モンテイロ(Tiago MONTEIRO)SEAT Leon TDI
5ラリーニ(Nicola LARINI)Chevrolet Cruze

ファーフスがメヌのリアを押してスピンさせたことがきっかけとなった多重クラッシュで赤旗。
ファーフスはこの件でペナルティを受け、ドライブスルー。そこから追い上げて8位。
ファーフスは「速いのはわかっているしポールポジションも取っているのだが、ミスが多いのでチャンピオンにはなれない」(木下氏)
赤旗のため周回数は+1で12周。

プリオールとY.ミュラーは3位争い。しかし、最終周でプリオールはいきなりスローダウン9位でチェッカー。

Y.ミュラーは「得手不得手がない。それなりにポイントを稼げる。アイスレースなどでも強いらしい。」(木下氏)


Round14
最終結果

1ファーフス(Augusto FARFUS)BMW 320si
2Y. ミュラー(Yvan MULLER)SEAT Leon TDI
3リデル(Rickard RYDELL)SEAT Leon TDI
4ジェネ(Jordi GENE)SEAT Leon TDI
5モンテイロ(Tiago MONTEIRO)SEAT Leon TDI

このレースがWTCC 100レース目となる。
前日には100レース出走しているドライバーなどが招かれたパーティー。

リバースグリッドでファーフスがポール。
ファーフスはBMWの特性を生かしてトップを守り切りポールトゥウィン。

タルキーニは8位走行中でラリーニとからんでクラッシュ。これでSC導入となり+2周で13周。
10Lapでエングストラーがメヌをブロックしてクラッシュし赤旗発生。

このあとローリングスタートで2周のスプリントとなるがファーフスの飛び出しが速く、そのままチェッカーを受けた。最後にはリデルがY.ミュラーに譲るように3位に下がる。これはシリーズポイントをにらんだSEATのチームオーダーかもしれない。

ポーのストリートコースではSCとドライバーが衝突するという前代未聞な事故が起こった。この後、SCのドライバーは固定したメンバーで担当することになった。

2009/08/28

[SBK] 2009 第9戦 ドニントン

世界スーパーバイク選手権(SBK)
2009年6月28日イギリス ドニントン
JSPORTS ESPN
実況:高柳謙一
解説:八代俊二

コース 4023m
コーナー 右10 左5

TVでは前戦ミサノの後で八代氏が撮ったインタビューが放映される。

中野真矢「MotoGPとSBKで大きな差はない。難しさを実感。セットアップは経験あるエンジニアがいるのですすめやすい。」
玉田誠「試しているものでは良いものもあるときいている。良いマシンだと思う。」
芳賀紀行「周りは速いので違う味付けをしないと勝てない。目先の一戦一戦を重ねていかないとチャンピオンは付いてこない。」

スーパーポールはスピーズ。
玉田誠はモンツァのクラッシュの影響で欠場。代走はハッキング。

サーキットにはフォガティの姿も。

スピーズが2連勝する一方、芳賀は3位とノーポイントでシリーズチャンピオンシップの点差はかなり詰まった。

コースはアップダウンが多く、イギリスによくある丘をそのままコースにしたようなところ。

race 1

最終結果

順位ライダーチームバイク
1スピーズ(B. SPIES)Yamaha WSBYamaha YZF R1
2ビアッジ(M.BIAGGI)Aprilia RacingAprilia RSV4 Factory
3芳賀紀行Ducati Xerox TeamDucati 1098R
4ハスラム(L. HASLAM)Stiggy Racing HondaHonda CBR1000RR
5バーン(S. BYRNE)SterilgardaDucati 1098R
6中野真矢Aprilia RacingAprilia RSV4 Factory
10清成龍一Ten Kate Honda RacingHonda CBR1000RR
17加賀山就臣Suzuki Alstare BRUXSuzuki GSX-R 1000 K9

スピーズが飛び出し、芳賀は5秒以上離された。
ビアッジは最終周で突然エンジンが止まってしまう。ガス欠かと考えたのかタンクを左右に振っていると復活。しかしここでかなりスピードをロスしスピーズが単独チェッカー。
4位、5位のバーン、ハスラムはイギリス地元でバトルを繰り返し、最終的にハスラムが4位。


race 2


最終結果

順位ライダーチームバイク
1スピーズ(B. SPIES)Yamaha WSBYamaha YZF R1
2ハスラム(L. HASLAM)Stiggy Racing HondaHonda CBR1000RR
3ファブリツィオ(M.FABRIZIO)Ducati Xerox TeamDucati 1098R
4バーン(S. BYRNE)SterilgardaDucati 1098R
5サイクス(T. SYKES)Yamaha WSBYamaha YZF R1
7清成龍一Ten Kate Honda RacingHonda CBR1000RR
17加賀山就臣Suzuki Alstare BRUXSuzuki GSX-R 1000 K9
--芳賀紀行Ducati Xerox TeamDucati 1098R
--中野真矢Aprilia RacingAprilia RSV4 Factory


クラッシュが異常に多く、中野、レイ、シュムルツ、ビアッジ、芳賀、チェカが転倒。レイはリスタートできた。

スピーズは単独で先行し2連勝し、芳賀の転倒を気遣う余裕も見せる。

2009/08/19

[IndyCar] 2009 第9戦 ワトキンスグレン

IndyCarシリーズ

Camping World Grand Prix at The Glen
from Watkins Glen International

2009年7月5日
放送:GAORA
実況:村田晴郎
解説:松田秀士、松浦孝亮

3.37マイル×60周
コーナーは右7 左4


3戦続くロードコースレースの初戦。
ロードコースのスペシャリスト ジャスティン・ウィルソンがデイル・コインレーシングに25年目の初勝利をもたらした。

黒のプライマリータイヤ(ハード)と赤のオルタネートタイヤ(ソフト)の2種類があり、ソフトを少なくとも2周走行で使う必要がある。路面温度が低いためソフトを使うチームがほとんど。

最終結果

順位ドライバーチームゼッケン
1ウィルソン(Justin Wilson)Z-Line Designs18
2ブリスコー(Ryan Briscoe)Team Penske6
3ディクソン(Scott Dixon)Target Chip Ganassi Racing9
4カストロネベス(Helio Castroneves)Team Penske3
5アンドレッティ(Marco Andretti)Team Venom Energy26
18武藤英紀Formula Dream27

武藤英紀
予選のタイミングが悪くアタックできず。予選順位は良くなかったが、ピットタイミングをずらせた作戦で3位まで順位をあげ、燃費を節約するポジション4でも3位をキープしたままピットイン。ここでプライマリータイヤに変更したがプライマリータイヤ(ハード)の方が持ちが悪くリアが厳しくなって単独スピン。リタイア。18位になった。

ジャスティン・ウィルソン
ウィルソンは1年前に、ペンスキーとチップ・ガナッシの2強を抑えて勝った。それ以降は2強が勝ち続けていた。この連勝を止めたのが、また、ウィルソンだった。今回はチームをかわってデイル・コイン・レーシングからの参戦。デイル・コインはいわば弱小チームであり、デイル・コインがオーナードライバーで参戦して以来25年勝ったことがない。

キャンピングカー
キャンピングワールドが冠である関係もあって、グランドスタンドよりキャンピングカーで観戦する人も多い。宿泊していて朝10時ごろ起きて朝ご飯を食べている。決勝日なのでこの時間は決勝前の練習走行時間。決勝は12時半スタートなので、朝ごはんを食べたらすぐに決勝。


ポール・トレーシー
今回はKVレーシングから参戦。KVはモラエスの1カー体制のチームだが今回は2台。
トレーシーは31Lapで単独クラッシュ。カナダ人のトレーシーはカナダでのレースで活躍するかも。

2009/08/18

[NASCAR] 2009 第18戦 デイトナ

NASCAR
sprint cup シリーズ 第18戦 デイトナ Coke Zero 400 powered by Coca-Cola
2009年7月4日
放送:G+
解説:藤田大介
実況:桃田健史

最終ラップで大クラッシュ。カイル・ブッシュが優勝目前でスピン。
クラッシュしたままの状態で14位フィニッシュ。
スチュアート2勝目。

2.5マイル×160周 = 400マイル
バンク31度。トライオーバル。

踏みっぱなしのレース。
路面が荒く、車が少しバウンドする。
ピットボックスが狭く、入るときに失敗する車も。

吸気制限をつけたリストリクタープレートレース。

"Start Your Engine!"はカイル・ぺティ。

最終結果

順位ドライバーゼッケン
1 トニー・スチュアート(Tony Stewart) 14
2 ジミー・ジョンソン (Jimmie Johnson)48
3 デニー・ハムリン (Denny Hamlin) 11
4 カール・エドワーズ (Carl Edwards) 99
5 カート・ブッシュ (Kurt Busch)2
6 マルコス・アンブローズ(Marcos Ambrose) 47
7 ブライアン・ビッカーズ (Brian Vickers)83
8 マット・ケンゼス (Matt Kenseth)17
9 フアン・パブロ・モントーヤ (Juan Pablo Montoya)42
10 エリオット・サドラー (Elliot Sadler)19

デニー・ハムリン
勝ちたいという気持ちが強いのか「荒っぽい」(桃田氏)。
リードラップを多く走り、最後までトップ集団の4台に残っていた。最終周でジョンソンの後ろに回って3位。

マット・ケンゼス
このデイトナで勝ったことがある。アンダーグリーンのピット中にイエローが発生し、ラップダウンするかもしれなかったが、同ラップに残り、全車のピットイン時にステイアウトしてトップに復活。「デイトナの神様がついてますね。」(桃田氏)

ジョーイ・ロガーノ (Joey Logano)
前レースで優勝し、勢いがある。2度の大クラッシュが目の前で発生するがうまくすり抜けて位置をキープ。なんでも経験だからと、あまり細かい調整を要求していないらしい。

デイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)レース前インタビューでは、良い車だと言っていたが、クラッシュに巻き込まれてリタイア。独立記念日のレースなのでNational guardがスポンサーであるジュニアもフィーチャーされていたがあまり良いところがなかった。

スチュアート
今回は上位フィニッシュでも良いという気持ちでいたようで、「カイルに勝利を譲りたいぐらいだ。こういう終わり方は気持ちよくはない」と。2勝目でポイントもトップを維持。

ピットボックス
狭いため斜めに入ったり、ちょっと押し戻さないと出られなかったりで、タイムロスが発生。大きいレーストラックなのにピットが狭いというのはちょっと不思議な感じ。

2009/08/17

[フォーミュラ・ニッポン] 2009 第5戦 鈴鹿サーキット

フォーミュラ・ニッポン
2009年7月12日(日) 鈴鹿サーキット
放送:JSPORTS
実況:中島秀之
解説:土屋武士、本山哲

ドライの鈴鹿では今季初レース。
ポールポジションのロイック・デュバルは1分41秒の予選タイム。
NAKAJIMAレーシングは結果オーライの1,2フィニッシュ。

最終結果

順位ドライバーチームゼッケン
1ロイック・デュバルNAKAJIMA RACING31
2小暮 卓史NAKAJIMA RACING32
3ブノワ・トレルイエLAWSON TEAM IMPUL2


NAKAJIMAレーシング
第2戦以降はNAKAJIMAレーシングの車が決まっている。これに対して解説陣からはどのドライバーも「NAKAJIMAを意識しすぎ」というコメント。しかし、今回の予選でも「中古のタイヤで他チームのニュータイヤと同じタイム」を出していたらしく、ドライでも車が決まっていることには変わりがないようだ。

ジャンプスタート
なぜかこのレースに限ってジャンプスタートのペナルティが多発。FNでは人間が見て判断しているとのことで、解説者からはその基準が今回特に厳しくなっていたのでは、とのコメント。
「鈴鹿のストレートはすこし下りなのでブレーキを離すと動く。ラインを越えているかどうかとは関係なく信号が変わる前に動いてしまうとペナルティ」(本山氏)。
松田、塚越、伊沢、ライアン、ロッテラーがペナルティを受けて下位へ。

松田・国本
ペナルティで下がった松田が後ろから平手と国本京佑に追いつき、最終ラップの130Rで後ろからアウト側に。ここで国本が少しアウトに車を振り松田と接触。2台ともクラッシュ。「これ以外は良い走りだった」本山氏。
国本の才能は本山、土屋両氏とも高く評価していて「F3からFNへ車が大きくなったから難しいことはない。それよりはマカオF3で優勝することの方がずっと難しい。」

小暮トラブル
ぶっちぎりの1位を走っていた34Lap付近で、シフトが4速から変わらないトラブル発生。4速だけを使って走るがペースが10秒ぐらい落ち、デュバルにはパスされて2位。数周で直ってまたペースが上がり、1台でオーバーテイクボタンを使いタイムを上げる。4速だったことがラッキー。「ギアをどれか一つと言われたら4速を選ぶ」本山氏。

2009のタイヤ
1種類のコンパウンドで広い温度範囲をカバーするブリジストン製。

思い出話
初めてF3000をドライブしたとき「94年に初めてF3000に乗った時2周しかできなかった。ハンドルが回らなくて壊れているかと思った」(本山氏)。土屋氏も同じようにハンドルが重くて回せなかった、と。
このころは、20歳で上位フォーミュラに乗ることなどなかなかなく、F3で走っていれば良いという程度だったとか。

2009/08/16

高村薫 「マークスの山」

単行本と文庫では改稿されているらしいが、少し前に和光高校の文化祭バザーで入手した単行本で読んだ。

最初の導入の事件では、山中の工事現場のアル中の男が人を誤って殺してしまう。この事件は、たぶん本筋の話に関係あるに違いないのだがなかなか見えてこないなあ、と思いながら他の話が始まる。
一方で警察組織は個人としても組織としても色々と問題があり、この警察組織側の話と、犯人側の話が両方から伸びていって最後につながった後で、「マークス」とは何なのかという謎解きが終わる。

長編であり登場人物が多い割には、ストーリーは混乱していなくて、最後まで読むと「ああ、なるほど」と納得する。

警察小説はこういう感じにならざるを得ないのかもしれないが、作品全体のトーンが暗いので、気分が弱っているときには読みたくないかも。


2009/08/15

[WRC] 2009 第8戦 ポーランド

世界ラリー選手権(WRC)
2009年6月24日から28日 第8戦 ポーランド
ラリー・ポーランド

放送:JSPORTS ESPN
実況:山岸舞彩
解説:福井敏雄。古賀敬介。

ポーランドは歴史のあるラリー。36年ぶりの開催。コースはフィンランドに似て、柔らかいグラベル。狭い森の中のコースもある。

今回のまさかは2つあった。一つはセバスチャン・ローブがまたトラブルでステージリタイア。もう一つは最終日のスーパーSSでヤリ-マティ・ラトバラが2位目前でクラッシュしてリタイア。


最終結果

順位ドライバーチーム車種
1ヒルボネン(Mikko HIRVONENA)BP FORD ABU DHABI WORLD RALLY TEAMFORD Focus RS WRC 09
2ソルド(D. SORDO)Citroen Total WRTCITROEN C4 WRC
3H. ソルベルグ(H. SOLBERG)STOBART VK M-SPORTFORD Focus RS WRC 08
4P. ソルベルグ(P. SOLBERG)PETTER SOLBERG MSNCitroen XsaraM
5ウィルソン(M. WILSON)STOBART VK M-SPORTFORD Focus RS WRC 08
6ホロウチェク(K. HOLOWCZYC)STOBART VK M-SPORTFORD Focus RS WRC 08

DAY 1

SS3でローブが木の切り株にぶつかる。ペースノートに書いていなかった。砂をかぶっていてわからなかった。サスペンションをこわしてしまいリタイア。ここでローブは後続に切り株があるから気をつけろと携帯電話で連絡。

最終順位はヒルボネン、ラトバラ、ソルド。

DAY 2
ソルドがプッシュするので、ラトバラ、ヒルボネンも速くなる。
道幅が狭い。初開催ということでペースノートをリピートステージまでに変更することもできる。が、それに木を取られると運転に集中できない。
ローブはスーパーラリーで復帰するが20分のペナルティ加算があって29位あたりからのスタート。

「ステージの平均速度を調べてみたら120kmまでは行かないが、117, 118kmは出ている。FIAでは120km以下にせよというルールがあってこれにひっかかるのはフィンランドだけだった。ポーランドもかなり高速なラリーだ」福井氏。

H.ソルベルグとオジェは4位争い。オジェはエンジントラブルでスローダウン。それを知らずにH. ソルベルグは猛プッシュ。「(オジェのトラブル)知らなかったからプッシュしてしまったよ。」とコメント。

DAY 2の最後にはローブがかなり順位を上げてきたので、シトロエンチームからジュニアチームのオジェとノビコフにスローダウンしてローブを先に行かせるように指令。このため10分以上コース上で車を止めていた。

ヒルボネンもラトバラもスピードが出て楽しいようだ。インタビューにも「明日はもっと速いんじゃないか」と笑顔で答えている。福井氏が言うように別次元に入っているようだ。北欧系のドライバーはラリー入門がこういう高速系なので スピード感覚があっているということか。

DAY 3
ヒルボネンは普通に走れば勝てる状態。
最後のスーパーSSで、ラトバラがコースサイドのドラム缶に当たってガードレースにぶつかりリタイア。フォードチームはワンツーフィニッシュを祝うためのシャンパンを用意して全員で迎えに来たが目の前の事故でウィルソン監督は激怒。

勝利後、ヒルボネンは「何と言っていいかわからないが自分の優勝はうれしい」としんみり。
 ラトバラは「解雇されても文句は言えない」と反省。担当メカニックは車の陰で泣いていた。

このクラッシュで1ずつ順位が上がり、ソルドが2位に。

福井氏の経験では「ポディウムに上がれば優勝というところでドーナツターンをしてギアをこわした。前進ができなくなったサインツはバックでポディウムに上がったことがある」と。しかし、ここまでミスのないラトバラが最後にミスというのも…。

ローブはポイントを獲得できたが、シリーズのポイントではヒルボネンが初の首位に。
「過去1ポイント差でチャンピオンを逃したドライバーも多い。今年はレースが少ないので余計に影響がある。」福井氏。

STiに取材するコーナーでは2009のニュルブリュクリンク24時間の出場の様子が短縮版で流れた。

2009/08/14

[MotoGP] 2009 第8戦 ラグナセカ

MotoGP 2009 第8戦 アメリカ MAZDA RACEWAY LAGUNA SECA
2009年7月5日
RED BULL U.S. GRAND PRIX
放送:G+

コース長: 3610m
コース幅: 15m
右コーナー 4, 左コーナー 7
最長ストレート 966m

MotoGP

結果順位
実況:町田浩徳
解説:宮城光

順位ライダーチーム
1ペドロサ(Dani PEDROSA)Repsol Honda Team
2ロッシ(Valentino ROSSI)Fiat Yamaha Team
3ロレンソ(Jorge LORENZO)Fiat Yamaha Team


高橋裕紀解雇
このレースの前に高橋裕紀がSCOTから解雇されることが発表された。タルマクシの加入で1台しかバイクがない状態だったのでおそらくそうなると予想はされていたが。番組中に高橋に電話インタビュー「オランダの後でミーティングがあってそこで告げられた。」とのこと。

ケーシー・ストーナー
ここ数戦は体調が悪く、朝起きると痙攣していたりするらしい。ロレンソにパスされてから急にペースが落ちてしまいレース後のピットではふらふらしていた。

ペドロサ
スタートで飛び出し、途中からは3秒ぐらいリード。予選と同じペースで走りロッシ、ロレンソを引き離したが、最後にペースがかなり落ちてロッシに追いつかれた。ロッシは、抜くにはリスクが高いと判断してそのまま2位でポイントを取り、ペドロサとレプソル・ホンダは2008年のカタルニア以来の優勝となった。

ロレンソ
予選で高速なコーナーで転倒し、それからまたアタックしてまた転倒。それでもポールポジションは取った。転倒の影響で体中が痛いはずなのに。「この予選でここに座っていることが驚きです」町田アナ。
スタートからちょっと下がり気味で、さすがにつらいのか、と思っていたらストーナーをパスして一時はロッシも抜いた。このときは最終コーナーで挙動がかなり乱れてしまいロッシに抜き返された。それからまた追いついて3位。
パルクフェルメではライダースーツの上半身は脱いで体を冷やす治療を行いそのままの格好で表彰式とインタビュー。広告のある上半身を着ないことはほとんどないので、体の状態はぎりぎりだったということなんだろう。


カリオ
オランダで激しく転倒。薬指を損傷し欠場。薬指は皮膚の移植が必要ではないか、と言われていた。昨年の250cc KTMからステップアップして、自己最高の6位を走っていてのクラッシュだった。

2009/08/13

[NASCAR] 2009 第17戦 ロードン

NASCAR
sprint cup シリーズ 第17戦 Lenox Industrial Tools 301
2009年6月28日
放送:G+
解説:福徳一志
実況:福山英朗

ジョーイ・ロガーノが地元のレースで最年少優勝。ステイアウトのギャンブルと雨による中止で優勝が転がり込んだ。

1.05マイル×301 = 318マイル
バンク角 ターン14度、ストレッチ 1度

雨のため予選がなくポイント順のグリッドからスタート。
また予選なしのため35周目にコンペティションイエローが予定されていたが、コーション多発で45周目になった。

昨年は雨の中断でカート・ブッシュが優勝した。


最終結果

順位ドライバーゼッケン
1 ジョーイ・ロガーノ (Joey Logano) 20
2ジェフ・ゴードン(Jeff Gordon)24
3カート・ブッシュ (Kurt Busch) 2
4デビッド・ルーティマン(David Reutimann) 00
5トニー・スチュアート(Tony Stewart)14
6 ブラッド・ケセロウスキ (Brad Keselowski) 09
7カイル・ブッシュ (Kyle Busch)18
8サム・ホーニッシュ ジュニア (Sam Hornish Jr.)77
9ジミー・ジョンソン (Jimmie Johnson)48
10ケーシー・ケイン(Kasey Kahne)9


多重クラッシュ
クラッシュがスタートから10周ごとに発生する状態だったが、175周付近で多重クラッシュが発生。
リスタート直後、 デイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)が前がつまって少しスピードを落としすぎ、それにあわせて マーティン・トゥーレックス ジュニア (Martin Truex Jr.)がペースダウン。それをカイブ・ブッシュがアウト側から抜こうとして追突。トゥーレックスジュニアがスピンし後続が次々とクラッシュ。
トゥーレックスジュニアは怒りがおさまらず、通り過ぎるカイル・ブッシュに対してヘルメットを振り上げて怒鳴っている。

雨対策
雨でレースが中断する可能性を考えて後半はどのドライバーもできるだけポジションを維持する。コーションが発生しないためアンダーグリーンで順番にピットインし順位を落としていく。全員がアンダーグリーンであれば一周して最初の順位になるはず。ほぼ最後まで引き延ばしたロガーノがピットインする直前で270周付近で雨コーション。ピットからロガーノに「後5周分あるから燃費を節約しろ。ファンを全部切れ」と。
そのまま数周で赤旗中断、レース終了。
雨があと2周速ければ ライアン・ニューマン (Ryan Newman)が優勝だった。

2タイヤ交換
上位を走ったゴードン、スチュアートなどは全員2タイヤ交換で上位を走る。左タイヤの消耗が少ないらしい。ブレーキングが難しく外側はブレーキダストがすごい。昔はアスベストを使っていた、とか。

ゴードン、カート・ブッシュ
リスタートのたびにゴードンとカート・ブッシュがリードを争ってレースが面白くなった。カートのレース後のコメントでも「ダブルファイルのリスタート導入で別のレースになってしまった。」と

2009/08/12

[NASCAR] 2009 第16戦 ソノマ

NASCAR
sprint cup シリーズ 第16戦 Toyota/SaveMart 350
2009年6月21日
放送:G+
解説:藤田大介
実況:桃田健史

1シーズンに2回あるロードコースレースのうちの1つ。

1.99マイル×110 = 219マイル
丘にへばりついているコース。アンジュレーションが激しい。ブラインドコーナーが多い。

今回はペダルワークを映すカメラがオンボード。クラッチを使わずにシフト操作を行う様子を見せる。
コーションが少ない前提での作戦をチームが多い模様。

ケーシー・ケインが初優勝。アンブローズが3位に。

ジェフ・ゴードンはソノマにワイナリーを所有しているそうだ。ドライバーでワイナリーを所有している人が結構多いらしく、「はしりはマリオ・アンドレッティあたり」(桃田氏)


最終結果

順位ドライバーゼッケン
1ケーシー・ケイン(Kasey Kahne) 9
2 トニー・スチュアート(Tony Stewart)14
3 マルコス・アンブローズ(Marcos Ambrose) 47
4 ジミー・ジョンソン (Jimmie Johnson) 48
5 デニー・ハムリン (Denny Hamlin)11
6フアン・パブロ・モントーヤ (Juan Pablo Montoya) 42
7 A. J. アルメンディンガー (A. J. Allmendinger) 44
8 クリント・ボーヤー(Clint Bowyer)33
9 ジェフ・ゴードン(Jeff Gordon)24
10 エリオット・サドラー (Elliot Sadler)19

ケーシー・ケイン
アンダーグリーンピットの後のコーションからのリスタートで前に。「今までで一番いい車」と無線で話したとおりで終盤のリスタートでは常にアウトから先行し、スチュアートをさし切って優勝。ロードコース初優勝。

デイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)
終盤にカール・エドワーズ (Carl Edwards)に追突されたデビッド・レーガン(David Ragan)のスピンに巻き込まれて順位を落とした。そこまでは10位前後を走っていて、そのまま行けば10位フィニッシュできたのでは。結果に残らないので評価されていないがクルーチーフ交代は良かった模様。
ただ、結果が出ていないのでポイントがなくチェイスは相当きびしい。

アンブローズ
もともとオーストラリアのV8レースで活躍していたのでロードコースは得意。予選ではペースが悪かったらしく、クルーチーフは「今週はローラーコースターのような週末だった」という。「走り方がわかっている。派手な走りはしていない」(桃田氏)。ブレーキングがうまくコーナーでインに入ってジョンソンをかわして3位フィニッシュ。
ピットアウトで他車にぶつけたりしたが、自分はあまり損傷を負わなかった。
デビッド・ルーティマン(David Reutimann)はロードコースの走り方をアンブローズに同乗走行してもらって教わった、とか。

short shift
早目にシフトを変更する。特にシフトアップの際にあまり回転数を上げずに速度を保つ。これにより燃費を改善しピットタイミングに余裕を持たせることができる。コーションが少ない前提の作戦なのでそういったアドバイスを受けたドライバーが多かったようだ。

ハムリン、ジョンソン
今回のレースではちょっと強引な走り方の二人。避けようと思えば避けられる衝突もあえて避けずにぶつけていくような走り方。

カイル・ブッシュ (Kyle Busch)
「車がどんどん悪くなる」と言うピットレポート。終盤にはスピンを繰り返して下位へ。最後のスピンではコーナーのイン側に強引に突っ込んでサム・ホーニッシュ ジュニア (Sam Hornish Jr.)をスピンさせ、ホーニッシュの車がスピンしながら戻ってきたところに自分が当たってスピンした。今年は強いレースと弱いレースが極端。

プロから見たNASCAR
桃田氏がホンダにインタビューの仕事で行ったときに、ホンダの社員がNASCARをいつも見ている人だった。その人が言うには「なぜ、サム・ホーニッシュやモントーヤが遅いのですか?」と。プロから見てもこんなに遅くなるのはおかしいのでは、ということらしいのだが、桃田氏の答えは「気が入らないから。」

2009/08/11

[IndyCar] 2009 第8戦 リッチモンド

IndyCarシリーズ

SunTrust Indy Challenge
from Richmond International Raceway

2009年6月27日
放送:GAORA
実況:村田晴郎
解説:松田秀士、松浦孝亮

0.75マイル×200周 =547km
バンク24度

コースが短くすぐにターンが来てしまうという難しいレース。 しかもナイトレースである。

アンドレッティ・グリーン・レーシング(AGR)がペンスキーとチップ・ガナッシの2強に割って入るのか、というのが番組冒頭の盛り上げ方。
松浦孝亮は前戦のアイオワに行き、Indy Japanに出場のための交渉を進めたらしく、「今のところ順調です。まだ、詳細は言える段階ではないが」とのこと。スポット参戦は大変だとは思うが、日本のレースはライドが少ない状況なのでスポンサーがあればIndy再参戦もありかも。

武藤英紀は前戦に続き、上位フィニッシュ。表彰台は逃したが、今回は本人としては満足の行くレース内容。


最終結果

順位ドライバーチームゼッケン
1ディクソン(Scott Dixon)Target Chip Ganassi Racing9
2フランキティ(Dario Franchitti)TOM TOM10
3レイホール(Graham Rahal)McDonald's Racing Team02
4武藤英紀Formula Dream27
2パトリック(Danica Patrick)Boost Mobile/Motorola7


スコット・ディクソン
Icemanの異名を持つディクソンは、もうすぐ子どもが生まれるらしい。奥さんはその状態でもサーキットに来ている。クラッシュとかあるから来ない方がいいのでは、と思うが、ディくソンならば心配ないかも。

今回勝利し、サム・ホーニッシュの持つ通算勝利数記録19勝に並んだ。

武藤英紀
リードラップを70周ぐらい走る活躍。最後はコーションのタイミングでディクソンなどに前に出られてしまったが、常に上位で戦った。レース後の電話インタビューでもかなり上機嫌で満足した様子。
車もピット作業も良く、最後のイエローが出なかったら勝てた可能性が高いとチームではコメントしていたらしい。
最初のステイアウトで上位に出たあと、あまりコーションが出なかったのでずっと上位を保つことができた。「ステイアウト後、ニュータイヤの車を抑えきったのが偉い」松田氏。
4位フィニッシュ。

ダリオ・フランキティ
今回のスポンサーはtargetチェーンで扱っているポータブルナビのTOMTOM。全体が緑色の車。
アンダーグリーンのピットインに入ろうというタイミングでコーションが発生してしまい、燃料補給のみの1回とタイヤ交換など通常作業の1回で計2回のピット作業を行うことになり順位が下がる。それでも2位。


エリオ・カストロネベス
あまり前に出られないレース。250周付近でクラッシュしてしまった。このクラッシュによるイエローコーションがチップガナッシの2台を救ったという皮肉な展開。クラッシュ後はコメントを残さず帰宅。

コーション
ステイアウトで上位に上がったAGRの武藤とダニカ・パトリックは、ピットインのタイミングが他とはずれている。AGRがガス欠でピットインしたあと、他チームがピットインするまではコーションが起こってほしくない。逆に、AGRのピットイン前にコーションが起こればリードのままピットインできるのでラッキー。松浦氏が裏話を披露。「スコット・シャープは余計な部品をつけておいたり、いらない部品ヘッドレストの左側とかでわざとデブリーを発生させてコーションにしていた。武藤英紀は余計な部品は持っていないと思いますが。」


EJビソ完走
ここまで全く完走できずにいたEJビソが初めて完走。

マリオ・モラエス
ダニカ・パトリックのすぐ前を斜めに入り危うく接触しそうになる。「これは説教部屋行きですね。」村田氏。「そっちのほうがどきどきする」松浦氏。2009シーズンの初戦でラファエル・マトスがダニカ・パトリックを巻き込んでクラッシュした際、パトリックがマトスに説教していた映像が流れたことがあったため。

2009/08/10

[MotoGP] 2009 第7戦 オランダ

2009年6月27日
MotoGP 2009 第7戦 オランダ
ALICE TT ASSEN
放送:G+

コース長: 4555m
コース幅: 14m
右コーナー 11 , 左コーナー 6
最長ストレート 560m

125cc
実況:右松健太
解説:坂田和人

結果順位
順位ライダーチーム
1ガデア(Sergio GADEA)Bancaja Aspar Team 125cc
2シモン(Julian SIMON)Bancaja Aspar Team 125cc
3スミス(Bradley SMITH)Bancaja Aspar Team 125cc
17中上貴晶Ongetta Team I.S.P.A.
--小山知良Loncin Racing

今回からコルシがチームを移籍、というか元いたチームに戻ったらしい。
小山知良は新エンジンでレースウィークはほとんどまともに走れないまま出走。9周付近でフロントが切れ込んで転倒した。「サスペンションのセッティングができなかった。ヘアピンで転んでしまった。良いデータが取れたので良かったのでは」

中上は「フォルガーの後ろについていたのだが、他車に押し出されて最後尾まで落ちてしまいそこから追い上げた。」
中上のチームメイトのフォルガーは初めてのコースで前のライダーをみながら徐々に順位を上げて8位あたりにいた。
レースはテロル、ガデア、シモンの争い。

スミスは予選では良い走りをしていたが決勝振るわず。

アスパーは200回目の表彰台Tシャツを着ている。
レースではテロルが2位だったが、ペナルティで降格。

シモンの前に入ろうとした時シモンを巻き込む形でコースアウトし、しかも、自分はエスケープゾーンからシモンの前に復帰したため。
この降格でスミスが3位に入れた。


250cc
実況:中野謙吾
解説:坂田和人

結果順位
順位ライダーチーム
1青山博一Scot Racing Team 250cc
2バルベラ(Hector BARBERA)Pepe World Team
3シモンチェリ(Marco SIMONCELLI)Metis Gilera
--富沢祥也CIP Moto - GP250

青山は2番グリッドスタートで6位まで後退し、そこから一人ずつ抜いて上がる。本人コメントでは後半はペースがよくなったとのこと。レース後半はシモンチェリが遅れ青山とバウティスタと一騎打ちになった。
最終ラップまでに青山は前にでていた。最終ラップでバウティスタが青山のリアに突っ込んで転倒。青山はリアカウルが曲がる衝撃でも転ばずそのままチェッカー。
「青山がインにつけなかったところにバウティスタが入ろうとしてスピードを出しすぎていたのでは」坂田氏。
パルクフェルメの映像ではカウルがタイヤをひっかいて傷がついていた。右マフラーはまがっていて右コーナーでは路面にあたりながら走行。

坂田氏が予選では一番安定したラップを出していたという青山が優勝し、バウティスタがリタイアしたこともあってポイントランキング1位に。

富沢は一周目で他車に追突した際にブレーキが壊れ、コーナーでブレーキがきかずに高速で壁に激突。転倒して痛そうにしていた映像が流れていた。腰の打撲だけだったようで、骨折などはなし。
次のコースもゲームやDVDで学習してがんばります、と。

MotoGP


結果順位
実況:寺島淳司
解説:辻本聡、岡田忠之

順位ライダーチーム
1ロッシ(Valentino ROSSI)Fiat Yamaha Team
2ロレンソ(Jorge LORENZO)Fiat Yamaha Team
3ストーナー(Casey STONER)Ducati Marlboro Team
15高橋裕紀Scot Racing Team MotoGP

サンカルログレッシーニホンダは、マルコ・シモンチェリが2010シーズンにチーム加入すると発表。
これにより、同チームのデ・アンジェリズとエリアスはどちらかは少なくとも来シーズンのシートがないことが決定。

ホンダはこのレースから新シャーシを投入。開発ライダーの岡田氏は、「柔軟性を上げた。ライダーの好みに合わせた車体」と説明。「ターンインするときのためが作れている」辻本氏。

ホンダワークス全滅
新シャーシのホンダワークスだったが、ペドロサとドビツィオーソが二人とも転倒リタイア。

ロッシ100勝
常に先頭を走りロレンソを引き離して優勝。
125,250クラスとの合計で今回が100勝。
100勝のパフォーマンスは実物大の大きな巻物に1勝目からの写真が貼ってある。ファンクラブが企画してパフォーマンスをするらしい。ドリンクボトルのパイプがヘルメットからはずせず、記念撮影ではヘルメットのまま。

最終ラップ
上位はほぼ勝負が決まった状態の最終ラップで6位集団は激しい争い。
6位を走っていたミカ・カリオは転倒リタイア。自己最高位を逃す。
トニ・エリアスは上位をねらった走りでブレーキが間に合わずコースアウト。この際シケインを不通過で戻ったためペナルティで降格。

2009/08/08

バルバラ・ベルクハン 「アタマにくる一言へのとっさの対応術」

以前に読んだ「グサリと来る一言をはね返すこころの護身術」の前にかかれた本。「グサリと来る…」が面白かったので、ブックオフオンラインに入っていたのを購入した。

後で書かれた「グサリと来る」は、他人から上から目線でグサグサ言われて言いたいことも言えずに凹んで追い込まれる人に向けてのメッセージだった。こちらは、挑発されたときにうまいこと言い返そうと思って空回りする人向け、かな。ポイントは復讐心にはやってうまく言い返してやりこめようなどと思わず相手の勢いをそらして自分が本来やりたいことをする、というところ。
言い返そうとして噛んでしまい余計に恥をかくなどということはありそうでもあるし。

両方の本は共通した部分がかなり多く、「グサリと来る」の方ではさらりと書かれていてもうちょっと知りたいと思っていた心にバリアを作って何を言われても心安らかにいることができるようになる、という部分は丁寧に説明されていてトレーニングとして使える。

共通していることは、傷つけられたり挑発されたりするのは自分の気持ち次第なので、相手のペースに乗らずにうまくそらす、というところがポイントだということ。

もうひとつの面白い共通点はあとがきである。普通のあとがきではなく、もう一つの章のようになっているのだ。

2009/08/07

[SBK] 2009 第8戦 ミサノ

世界スーパーバイク選手権(SBK)
2009年6月21日 イタリア ミサノ
JSPORTS ESPN
実況:高柳謙一
解説:八代俊二

コース 4226m
コーナー 右10 左6

ところどころ狭いところがありそこでクラッシュが起こりやすい。
コースは小規模な改修が行われており、コースの外側が舗装されていたり、エスケープゾーンが広くなっていたり。

天候は雨が上がって徐々にドライに向かうという変化の激しいレース。

玉田誠はまだ怪我が完全ではなく今回も欠場。また、2レース目ではジョン・ホプキンスも欠場した。

スーパーポールはスピーズのチームのピットアウトタイミングミスもあったらしく、シュムルツ。
ドゥカティのお膝元なのでチームとしてはぜひ勝ちたいレースになっている。
芳賀紀行はミラーモーターパークでのレースでは今季初めて表彰台に乗らなかった。今回で挽回しておきたいところ。

race 1

最終結果

順位ライダーチームバイク
1スピーズ(B. SPIES)Yamaha WSBYamaha YZF R1
2バーン(S. BYRNE)SterilgardaDucati 1098R
3ファブリツィオ(M.FABRIZIO)Ducati Xerox TeamDucati 1098R
4シュムルツ(J. SMRZ)Guandalini RacingDucati 1098R
5芳賀紀行Ducati Xerox TeamDucati 1098R
6加賀山就臣Suzuki Alstare BRUXSuzuki GSX-R 1000 K9
9中野真矢Aprilia RacingAprilia RSV4 Factory
--清成龍一Ten Kate Honda RacingHonda CBR1000RR

ジョナサン・レイがサイティングラップで転倒しそのバイクを乗り捨てて清成龍一の後ろにのってピットに帰った。その後、ピットアウトしたのだが、バイク交換のペナルティとその後の二人乗りのペナルティなどでピットスタートかつライドスルー。
スタートではバーンがトップ。全員がウェットタイヤでスタートし、コースがドライになった8Lapあたりからflag to flagルールでバイクを乗り換えた。

芳賀不調
11位あたりからゆっくりと上位に来るが、ウェット路面で安全に走っているせいか、あまり速さを感じない。それでも最後には6位で加賀山就臣とバトルして5位に上がった。

Ten Kateミス多発
乗り替わりのタイミングでレイとチェカのマシンのエンジンがかからず。ここで大きくタイムをロス。レイに関してはいろいろあってレースに影響はなかったが、チェカは上位だったのでもったいなかった。チームの動きがかみ合っていない感じ。今回何台かはサスペンションをオーリンズに変更したらしく旋回性が上がっているのでは、とのこと。

乗り換えの上手下手
あまり練習しない動作であり、乗り替わりの速さはかなり違う。一番なめらかだったのはファブリツィオ。MotoGPでも今年はflag to flagが多いが、純粋な速さよりもタイヤ交換のタイミングの判断でレースの勝負が決まるという意味で、ピットワークや予想の正確さ、ギャンブルできるかどうかの度胸が試される気がする。スピーズは乗り換えてから非常に速い。あっという間にトップに立ち大きなリードを築いた。

BMW
チャウスが最後までバイク交換を遅らせて一旦はトップに。TVにBMWがトップで映ることはめったにない。「初めてじゃないですかね」八代氏。もう1台のコーサーはウォームアップラップで転倒リタイア。

race 2

最終結果

順位ライダーチームバイク
1レイ(J. REA)HANNspree Ten Kate HondaHonda CBR1000RR
2ファブリツィオ(M.FABRIZIO)Ducati Xerox TeamDucati 1098R
3芳賀紀行Ducati Xerox TeamDucati 1098R
4シュムルツ(J. SMRZ)Guandalini RacingDucati 1098R
5バーン(S. BYRNE)SterilgardaDucati 1098R
11加賀山就臣Suzuki Alstare BRUXSuzuki GSX-R 1000 K9
13中野真矢Aprilia RacingAprilia RSV4 Factory
14清成龍一Ten Kate Honda RacingHonda CBR1000RR

ドゥカティ
お膝元レースでもあり、ポイントを考えるとアメリカで失ったリードを元に戻しておくためには芳賀は優勝したいところ。しかし、2レースともバイクが無理がきかない状態のようで、一旦は上位に出るがずるずると後退。しかし、ドゥカティとしては、両レースとも上位に数台が入った。
上位はファブリツィオと芳賀、レイの争いになり、最後にレイがファブリツィオの前にでてフィニッシュ。ストレートではCBR1000RRに差を感じたようで、ファブリツィオは「加速に差があった」と。


flag to flag
スピーズがバイクトラブルを起こし、ずるずる下がった。このときレース運営からflag to flagのアナウンスが。天候は晴れており路面も乾いて普通ならそんな宣言が出る状況ではない。「スピーズがバイクを交換して走らなければならないことに配慮したんでしょうね」八代氏。
ちょっと不可解なレース運営。スピーズはこの処置でペナルティなしにバイクを交換し、9位フィニッシュ。ポイント差のロスを最小限にすることができた。

2009/08/06

[IndyCar] 2009 第7戦 アイオワ

IndyCarシリーズ

Iowa Corn Indy 250
from Iowa Speedway

2009年6月21日
放送:GAORA
実況:村田晴郎
解説:松田秀士

1.5マイル×228周 =547km
バンク24度

武藤英紀が2年連続でアイオワで表彰台。
アンドレッティ・グリーン・レーシングはペンスキーとチップ・ガナッシの一角を崩せるのかというTVの前振りで、最初の特集では話に出てこなかった武藤が結局AGRの最上位フィニッシュ。

予選はコースから水が染み出すので中止。もてぎでも土砂降りの翌日に同じことがあって順延したことがある。

最終結果

順位ドライバーチームゼッケン
1フランキティ(Dario Franchitti)TOM TOM10
2ブリスコー(Ryan Briscoe )Team Penske6
3武藤英紀Formula Dream27
4ウェルドン(Dan Wheldon)National Guard Panther Racing4
5ディクソン(Scott Dixon)Target Chip Ganassi Racing9


AGRうちわもめ

テキサスでマルコ・アンドレッティが速かったのだが、前に上がろうとすると、ダニカが譲らず順位を上げられなかった。そのことをマルコが抗議し、トニー・カナーンが仲裁に。「ダニカはポイント上位なので譲れないでしょう」松田氏。練習走行でダニカがクルーに当たってクルーが骨折し交代。
チームは不調で今年は優勝がない。また、ダニカの契約は今年終わるのだが、先日のNASCARの雑誌の表紙写真に載ったことでダニカがNASCARに行きたがっているのでは、との憶測も。

EJビソ連続DNF
EJ ビソはここまで7戦連続のDNF。自分の責任ではないケースもあるが、とにかく全く走れていない状態。

武藤英紀
テキサスまでとらぶっていたピットワークも順調で車もよく決まっており、徐々に順位を上げて3位でフィニッシュ。最後はアンダーグリーンピットだった。


サバイバルレース
序盤のビソ、ドーンボス、ハンターレイが絡んだクラッシュ、マトスとモラエスのクラッシュの後は、コーションが少なめでアンダーグリーンピットが多かった。後半、トニー・カナーンの単独クラッシュもあって、完走が少なく、レース終了時のリードラップは4台。

トーマス・シェクター
このレースでは大活躍。
2009シーズンは9レースに乗る契約。今回は2位まで上がる活躍で車がかなり速く、序盤では後ろからごぼう抜き状態。ただ、途中のピット作業が11秒もかかるなど、チーム力がやや劣る。6位フィニッシュ。

2009/08/05

[NASCAR] 2009 第15戦 ブルックリン

NASCAR
sprint cup シリーズ 第15戦 LifeLock 400
2009年6月14日  ミシガン・モータースピードウェイ
放送:G+
解説:福徳一志
実況:桃田健史

コーションが少なくピット戦略で前に上がろうとしていたチームには不利なレースになった。デブリーのコーションが発生してもデブリーが映らないようなものが何度かあった。
最後は燃費レースになり、ガス欠の車を追い越してマーク・マーティンが勝利。

コースは高速コースでしかも幅が大きい。4ワイドも可能で走行ラインの選択幅は大きい。
2マイル×200 = 400マイル
バンクはターンで18度、ストレッチではフロント9度、バック5度。

デトロイトに近い土地柄のせいか、観客が減っている。
昨年の満員の映像と比べると4コーナーあたりはがらがらと言ってもいいほど。

国歌はARMYのアカペラチーム
"Start Your Engine"はKid Rock


最終結果

順位ドライバーゼッケン
1 マーク・マーティン (Mark Martin) 5
2ジェフ・ゴードン(Jeff Gordon)24
3デニー・ハムリン (Denny Hamlin)11
4カール・エドワーズ (Carl Edwards) 99
5グレッグ・ビフル(Greg Biffle)16
6フアン・パブロ・モントーヤ (Juan Pablo Montoya) 42
7トニー・スチュアート(Tony Stewart) 14
8カート・ブッシュ (Kurt Busch)2
9ブライアン・ビッカーズ (Brian Vickers)83
10クリント・ボーヤー(Clint Bowyer)33

デイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)
ルースな動きで本人はドライブしにくい模様。「ルースと言うよりつかみどころのないフリー」桃田氏。
クルーチーフはTVの生中継でオンボードのステアリング操作も見て、"Looking Good"と言う。しかし、本人はドライビングが難しかったようで、14位。

ジミー・ジョンソン (Jimmie Johnson) 
9Lapあたりからレースをリード。車も悪くなく優勝狙いだったが燃費をクルーチーフのチャド・カナウスが計算ミスしたようで最終ラップにスピードが落ちてしまい22位。今回のピット位置もピットロード入口に一番近い。理由は不明だがこの位置を取るのが作戦らしい。

燃費レース
最後のピットインのタイミングがピットウィンドウぎりぎりの周回数になったため、トップグループはピットアウト後から燃費を意識している。コーションラップ中はエンジンを切ったり、コーナーの加速をゆっくりにしたり。チームではクルーチーフが電卓をたたいて計算し指示を出す。
ビフルには「2周足りないから(どうせもう一度ピットインが必要だから)思い切り行け」と指示。
ケーシー・ケイン(Kasey Kahne)はチームに「どうする?」と質問。「カーブでクラッチを切ってクルーズしろ」と指示が返る。

思い切りいけと言われたビフルはジョンソンとトップ争いのバトルをしてペースが上がる。にもかかわらず最後までピットには入らず。このペースアップの影響で、最後はビフル、ジョンソンともにガス欠になり、3位のマーティンが漁夫の利で優勝。

水バリア
ピットロード入口のガードレールの先端が鋭角になっている。ここにクラッシュすると被害が大きいのでこれをカバーする緩衝材として水をなかに入れた容器バリアを置く。ここにデビッド・ストレミーが横向きでクラッシュ。水が噴水のように噴き出す。

カイル・ブッシュ (Kyle Busch)
車が不調。エンジンの回転が8000でばらつき(バイブレーション)があり、9000になると消える。「8000から9000は加速で使う領域なので、加速がのびない。 」桃田氏。このレースでは上位上がっても元気がなく、抜いていく意思が見えない。今年は優勝もあり、チェイス範囲内におさまっているが、おとなしい。2008年が勝ちすぎていたのか?13位。

ルース
ほとんどの車がターン立ち上がりでリアがふらふらしていて加速が乗っていない。それでも、なんとか加速する車とそうでない車がある。「マーク・マーティンはコーナーからの出方がうまい」桃田氏。
路面温度の関係なのか日差しが出ていないからなのかルース。ハムリンもチームに "Extremely Loose"と。

ビル・エリオット (Bill Elliott)
たまに出てきてもそこそこの場所を走っている。800レース走っているらしい。「南部なまりが強くて半分ぐらいは何を言っているのかわからない」桃田氏。

2009/08/04

[WTCC] 2009 Round11, 12 ブルノ

世界ツーリングカー選手権(WTCC)
2009年6月21日 チェコ ブルノ
放送:GAORA

実況:ピエール北川
解説:木下隆之

FIAはWTCCのマーケット拡張のため日本語ウェブサイトを公開。まだ日本語化が部分的なのでリンクによっては本家サイトにジャンプするが主要なニュースなどは日本語化されている模様。

昨年はザナルディが好成績のこのコース。ザナルディに合っているようで今年も好調。

BMWが予選や練習走行では速く、上位を独占すると予想されたが、Round 11の多重クラッシュが影響してセアトも上位に入った。ポイントスタンディングではY.ミュラーがポイントを確実にかせいでトップを守った。

コースはアップダウンが多い。上りの加速ゾーンや大きく曲がるコーナーなどFRに有利なコース。

トム・コロネルの双子の弟のティム・コロネルが出場。二人は車のカラーリングもユニフォームも同じ。ヘルメットのステッカーが少し違うだけ。コロネル家はオランダでは有名で父親は元ドライバーで今はレースアナウンサーをしているのだ、とか。

Round11
最終結果

1ザナルディ(Alessandro ZANARDI)BMW 320si
2J. ミュラー(Jorg MULLER)BMW 320si
3タルキーニ(Gabriele TARQUINI)SEAT Leon TDI
4リデル(Rickard RYDELL)SEAT Leon TDI
5エルナンデス(Sergio HERNANDEZ)BMW 320si

ポールポジションはBMWのファーフス。
1コーナーの飛び込み直前でインべたのファーフスがアウト側にラインを寄せたときにプリオールやジェネを巻き込んで多重クラッシュ。このクラッシュで6台が姿を消し、上位がいなくなった。

セーフティカーが入り2周追加した12周のレースとなる。

ザナルディはトップに出て後続を引き離す。ザナルディは手ですべてをコントロールする車でギアはシーケンシャルになっている。そのハンデにもかかわらずこのコースでは速い。
Y.ミュラーはペースが上がらず後退し、タルキーニやリデルが上位に。

J.ミュラー、8番手あたりから追い上げてくる。2番手まで上がり、さらにザナルディと0.5秒差までせまる。「J.ミュラーは勢いがありますねぇ。」

クラッシュでサスペンションとラジエーターまわりを損傷したプリオールはレース中に修理を終え、9Lapで出てきて次の周回でファステストをマークした。

Round12
最終結果

1エルナンデス(Sergio HERNANDEZ)BMW 320si
2Y. ミュラー(Yvan MULLER)SEAT Leon TDI
3モンテイロ(Tiago MONTEIRO)SEAT Leon TDI
4ポルテイロ(Felix PORTEIRO)BMW 320si
5タルキーニ(Gabriele TARQUINI)SEAT Leon TDI

リバースグリッドでポールはY.ミュラー。
プリオールは20番手あたりの下位から追い上げる。
8位までは順調に来たがJ.ミュラーに頭を押さえられてなかなか前に出られず、一旦でたが、バトルしている隙にリデルやタルキーニにやり返される。
ザナルディはリバースの8位からの追い上げで速さを見せたがタルキーニに当てられてコースアウトしリタイア。

今年からBMWワークスに昇格したエルナンデスはY.ミュラーに追い上げられながらもトップチェッカー。

2009/08/03

[WRC] 2009 第7戦 ギリシア

世界ラリー選手権(WRC)
2009年6月12日から14日 第6戦 ギリシア アクロポリス

Acropolis Rally de Greece

放送:JSPORTS ESPN
実況:山岸舞彩
解説:福井敏雄。古賀敬介。

WRC2009年後半戦は、新しいラリーとしてポーランドとオーストラリア(場所が変わる)があるのでかき回しがあるかなと思う、と福井氏。
各選手のインタビューでは、ローブ、ヒルボネンがタイトル・優勝、ソルド、ラトバラはマニュファクチャラーズポイント、ペター・ソルベルグは、表彰台をねらいたいようだ。


アクロポリスのラリーは「悪路」と置き換えてもいいぐらいコースが悪い。小石が多い。風があるのでダストは飛ばされるだろう。

P.ソルベルグのコドライバーであるフィル・ミルズに古賀敬介氏がインタビュー

「ラフステージの多くはなくなった。
マシンにとっては過酷。タイヤとブレーキの負担が大きい。
SS6は面白くなるだろう。DAY 2の先頭スタートにならないことが重要なのでトップがスピードを落とすから。
SS8は重要なステージでうまくやると好タイムが出るので決め手になる。」


最終結果

順位ドライバーチーム車種
1ヒルボネン(Mikko HIRVONENA)BP FORD ABU DHABI WORLD RALLY TEAMFORD Focus RS WRC 09
2オジェ(Sebastien OGIER)CITROEN JUNIOR TEAMCITROEN C4 WRC
3ラトバラ(Jari-Matti LATVALA)BP FORD ABU DHABI WORLD RALLY TEAMFORD Focus RS WRC 09
4ビラグラ(Federico VILLAGRA)MUNCHI'S FORD WORLD RALLY TEAMMUNCHI'S FORD WORLD RALLY TEAM
5ロウテンバッハ(Conrad RAUTENBACH)CITROEN JUNIOR TEAMCITROEN C4 WRC
6アルカシミ(Khalid AL QASSIM)BP FORD ABU DHABI WORLD RALLY TEAMFord Focus RS WRC 08

DAY 1
スタート順がかなり影響するのでローブの順位は下の方。しかもリピートがないので不利。
ラトバラは1位タイムで走行していたが、SS6の最後にラトバラがコースアウトし3分ロスして順位が下がる。
この影響でヒルボネンがDAY 1首位。ヒルボネンには計算外の結果となった。
順位は、ヒルボネン、ソルド、ローブ。

DAY 2
SS7でローブが車を大破させるロールオーバー。
SS8ではソルドがサスペンションをこわしてステージリタイア。

この2台が抜けたため、P.ソルベルグが2位浮上。

ソルドが故障して止まっているコーナーで係員が反対側に寄れと指示。それに従ったH.ソルベルグが同じところでサスペンションをこわしてしまう。「寄れという前に電話で岩があると知らせるべきだろう」と怒っている。
SS11で、ダンパーがボンネットを突き抜けてしまった。自分でスパナを金具にして修理して走り続けるがかなりの遅れ。ここでリタイアする決断をする。
「リスタートするにはお金がかかりすぎるからリスタートしない。」P.ソルベルグ。
「(プライベータとしては)その判断は正しいですね。故障が増えてどんどんお金がかかるから。こういった優秀なドライバーを処遇するチームが出てきてほしい。」福井氏。

DAY 2終了時の順位はヒルボネン、オジェ、ラトバラ。

DAY 3
Car Breakingラリーと言われる(福井氏)そうだが、そのとおりの事態が発生している。前日までのローブ、ソルド、P.ソルベルグ以外にもDAY3ではノビコフがセンターデフをこわした。

SS14,17は33キロのロングステージ。上り下りがあり、ペースが変わるのが難しい。遅くなってカーブがあると空気が流れずオーバーヒート気味になる。そうするとさらにスピードが落ちる。

ヒルボネンは1分以上の差をつけているので安全に走る。
オジェは2位表彰台、ラトバラはコースアウトから挽回し3位、二人とも嬉しそう。

ヒルボネンは "Back to the game again."と、またタイトル争いに復帰した、と感想を述べた。

2009/08/02

[DTM] 2009 第2戦 ユーロスピードウェイ

ドイツツーリングカーマスターズ (DTM)
2009年5月31日
JSPORTS
実況:中島秀之
解説:佐藤正勝

ユーロスピードウェイ (ラウシッツ)
オーバルとロードコースを組み合わせたコース。最終コーナーの少しまえにいきなりバンクがある。

予選のQ1の途中で雨が降ったため、ドライで出ていたドライバーがQ1敗退。
速いドライバーが後ろからオーバーテイクすることになった。

最終結果

順位ドライバーチーム
1パフェ(Gary Paffett)Salzgitter AMG Mercedes
2スペングラー(Bruno Spengler)Mercedes-Benz Bank AMG
3エクストローム(Mattias Ekström)Audi Sport Team Abt Sportsline
4ディレスタ(Paul Di Resta)AMG Mercedes
5シャイダー(Timo Scheider)Audi Sport Team Abt

後ろから追い上げるドライバーが多く序盤は接触が多い。


メルセデスはピットを遅らせる作戦でピットを引っ張る。


パフェは予選2番手から、第1戦のアクシデントのペナルティを受けて降格し7番手スタート。

アウディ勢がピットインを先にしたため、メルセデスのパフェがクリアラップでペースを上げる。パフェはピットアウト後のペースが良い。アウディはピットを早目にしたため、タイヤが古くなっていて追いつかず。
パフェはF1のマクラーレンのテストドライバーになりDTMへの参戦を一時期やめており、復活後はしばらく型落ちマシンで戦っていた。今年は新型に乗ることができて久しぶりの優勝。

メルセデスのピットタイミングは作戦どおりだった。が、優勝は予想外の出来だった模様。

2009/08/01

[NASCAR] 2009 第14戦 ポコノ

NASCAR
sprint cup シリーズ 第14戦 Pocono 500
2009年6月7日
放送:G+
解説:藤田大介
実況:石見周

Pocono raceway
2.5マイル×200周 = 500マイル
バンク角はターン1 14度、ターン2 8度、ターン3 6度。
三角お結び型のコース。ブレーキに厳しいのでブレーキをいたわりながらのレースになる。



トニー・スチュアートが新チームオーナーとして初優勝。途中までレースを完璧にリードしていたカール・エドワーズは2位。最後は燃費レースになったがスチュアートが余裕があったようだ。

CLARENCE LOUISが国歌。
RYAN REYNOLDSが"Start Your Engines"。


最終結果

順位ドライバーゼッケン
1トニー・スチュアート(Tony Stewart) 14
2 カール・エドワーズ (Carl Edwards)99
3 デビッド・ルーティマン(David Reutimann)00
4 ジェフ・ゴードン(Jeff Gordon) 13
5 ライアン・ニューマン (Ryan Newman)39
6 マルコス・アンブローズ(Marcos Ambrose) 47
7 ジミー・ジョンソン (Jimmie Johnson) 48
8 フアン・パブロ・モントーヤ (Juan Pablo Montoya)42
9 ジェフ・バートン (Jeff Burton)31
10 サム・ホーニッシュ ジュニア (Sam Hornish Jr.)77

トニー・スチュアート
練習で車をこわしてしまい、バックアップカーで出走。
最後尾スタートから順位を上げる。いつの通り前に出たのは最後のピットアウト後で、それまでは3位、4位あたりまでで前を伺うレース運び。最後は燃費レースとなってエドワーズに差を詰められ続けたが、最終ラップの最終コーナーまでかなり燃費を意識した走行。
父の日で父親をサーキットに呼んでいた。「チームの全部を自分で決められるから良いのでしょうね」と石見氏。

カール・エドワーズ
ここまで今年は勝利がない。昨年は最多勝だったことを考えると非常に調子が悪い印象があるがチェイスはほぼ確定させている。すごく車がよかったようだ。今回は自分でも勝てると思ったようで、インタビューで「トニーはどこから来たんだ。」と言っていた。

ライアン・ニューマン
序盤にエンジンプラグが一つ壊れていて、トップスピードが出ず修理に入る。その後、リードラップのテールから巻き返して5位フィニッシュ。スチュアートのチームでは好調。

ジミー・ジョンソン
アンダーグリーンのピットに入ろうとしたのと同時にイエロー発生で、ピット入口が閉鎖に。それでも止まれず入ったので、ペナルティを受けてリードラップの最後に下がるがそこから巻き返した。3位走行していたが最終ラップでガス欠になり7位。
今回はピット位置をあえて一番手前にしていた。「この場所はあまりよくないと思うのだが、何か秘策でもあるのか」石見氏。

デイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)
クルーチーフが変わって2戦目。前戦では一時期3位あたりも走行するなどパフォーマンスが改善したが、今回は最初からルースな車が最後まで治らず25位以下に。「クルーチーフが変わっても成績が上がらないとなると、今度はドライバーの問題だという人が増えているようだ」石見氏。クルーもなんだか元気がない。

ピット戦略
コーション発生から最後の41周を走りきれるかどうかという燃費作戦になった。マット・ケンゼス (Matt Kenseth)グレッグ・ビフル(Greg Biffle)など上位を走っていた車や、中盤以降の マーク・マーティン (Mark Martin)、ジュニアなどは2タイヤと燃料補給をしてスピードを出して追いこもうという作戦に出たが、追い切れなかった。他方でスチュアート、エドワーズ、ジョンソンはピットに入らない作戦に出たが、ジョンソンはガス欠になった。エドワーズはあと1ガロンは残っていた、とインタビューで語り、スチュアートは燃費節約の秘訣は秘密だ、と答えた。