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2010/08/31

WAKO'S パワーエアコンレボリューション (PAC-R) インプレッション 2

その後、もてぎまでの往復や帰省で長距離、街乗りと使ってみた。

高速道路
3人乗り(体重合計160kg - 170kg + 荷物)で、高速走行を550km程度。同じルートを往復した。

街乗り
同じ3人乗りで制限時速40km,50kmの一般道路。大きな渋滞、急な登り下りはなし。

久しぶりの最高気温35度の猛暑でエアコンは常時稼働。
最初のデータは高速と街乗りの混合。

計算は、ガソリンスタンドで給油時に距離を記録して割り算するだけの簡単なやり方。

車:日産note AT 1500cc

距離道路ガソリン燃費
479.9高速・街乗り27.9817.15
588.2主に高速33.1617.7
155.2主に街乗り12.6212.3
573.7主に高速31.3918.28

エアコンを常時稼働させて街乗りで12km/lを超えているならこのノートとしては十分だ。カタログ性能はもっと良いが街乗りでカタログの数値が出たことはない。18.28km/lは自分の記憶ではこの車での最良値に近い。エアコンをかけた状態でこの値が出るのなら、十分な効果があるというところだ。
以前よりも数値がよいのは渋滞にはまっていないからではないか。

ディーラーでも販売している

先日、日産のディーラーにタッチアップペイントを買いに(傷をつけてしまった)行ったときに、ディーラーでもPAC-Rを販売していることを知った。そのディーラーでは価格は3650円でカレストに比べて少し高めだが、ディーラーでは交渉して工賃を割引してもらうことも可能なひともいるだろう。工賃を考えると安い場合があるかも。

自分で交換できる、あるいは、作業だけをしてくれるところがある人は楽天市場などで買うと3000円を切った価格で入手できる。これを書いている時点の最安値は以下。わかっていれば自分で作業するのも難しくはなさそうだが、自分には無理かな。失敗したら困るし。

2010/08/27

[NASCAR] 2010 第19戦 シカゴランド

NASCAR

2010 第19戦 シカゴランド



実況:藤田大介
解説:桃田健史

2.4km(1.5マイル)×267 = 400マイル
バンクは18度。
Dシェイプオーバル。
コースはミシガンとシャーロットの中間。ラインはボトムから0.5台の幅程度。
ナイトレースで気温・路面温度が下がるにつれてグリップは上がる。これを予期したセッティングが必要。

デビッド・ルーティマン
中盤から徐々に順位を上げて、後半、「速そうに見えない」(桃田)ペースでトップに立ち、優勝。2008年シーズンに勝った時には降雨による赤旗中断で勝てた。それ以来、「雨で勝った」ということを本人は気にしていた様子。優勝インタビューには「今日は雨は降ってなかった。」勝って良かった、と。クルーチーフも涙を流してコメント。
マイケル・ウォルトリップレーシングとは複数年契約を結んだばかり。40才だが「若づくり」で、そう見えない。

ジミー・ジョンソン
トップにも立つがマシンは終始タイトだった。ピット入口でブレーキングミス。入ることができずもう1周した。これによりトップから順位を下げた。その後リスタート直後にスピン。キャンバーを付け過ぎたセッティングだったようで、20位以下でフィニッシュ。交換したタイヤを見るとイン側は表面が完全にはがれている。


トニー・スチュアート
Home Depotの新学期キャンペーン "Go Back to School"。ピットでジャッキマンとのタイミングが合わず遅れた。


ケビン・ハービック
エンジンが故障か。メカニカルポンプが壊れて燃料が来ない症状が出ている。ガレージにいれてワイヤーなども全交換。少しでもポイントを積むために30Lap以上のダウンで再スタート。レース前のインタビューでは、ポイントがある程度多いので、チェイスをにらんで新しいことを試している、とのこと。

ジェフ・ゴードン
トップに立っても勝てない最近のゴードン。今回もトップから下がって3位。何かトラブルがあったようで、「最後のピットで調整しようとして失敗した。」なんだか勝てないイメージが強くなっている。常に上位にはいるので、チェイスは安泰か。

カイル・ブッシュ
目立たず。放送席のカイル・ぺティがカイル・ブッシュに質問「チーム内がうまく行ってないんじゃない?」

2010/08/26

[WTCC] 2010 Rd9, 10 ポルティマオ

WTCC
2010 Rd 9, 10 ポルティマオ

実況:ピエール北川
解説:谷口信輝

ヨコハマタイヤの100レース目。
1スペックのタイヤでこのコースに耐えるのは相当厳しい。

解説が谷口信輝(初登場)。コースを見て「このコースは面白そう。」と。タルキーニについて年齢を重ねてもまだ活躍できることについて、「自分もあと数年と思ってますけど。」など、他ではあまり言わないようなコメントも。

race 1

谷口信輝のプリオール評:
ドライバーの鏡。走りはアグレッシブ。ファンへの対応は良い。「かっこいいオーラ」が出ている。
コースサイドの隙間に突っ込んでくる。「馬鹿なの?と思うような狭いところに突っ込んでくる。」

コースはアップダウンがあるのでハイパワーが有利。後半はタイヤがタレてきたときがポイント。
「荷重が抜けながら立ち上がるのでオーバーステアになる」

プリオールはリアタイヤが接触の影響なのかバースト。

ターキントン。BTCCチャンピオンからの参戦。「この位置を初戦で走るのはドライバーも良いがチームも良い。」(谷口)バースと接触してスピン。

地元モンテイロはポールからトップへ。
10Lap。モンテイロの後ろにはミュラー、タルキニ、ファーフス。
「何事も起きなさそうな感じがしてきた。ちょっと距離がある。」

インデペンデントの2位には香港のO'Young。

「レースと言うよりは闘い。」

「昔はレースで勝ったらスピンターンをしてたんですが、最近、それをやるとペナルティだとか罰金だと言われるので。」(谷口)


race 2

バースがポールポジション。
プリオールは19番手からのスタート。
スタートでバースが大きくミス。
タルキーニがトップへ。プリオールは5lapで8番手。「来るんですよ。彼は」(谷口)
「コースは難しそう。ブレーキング前に乗り上げて、下りでブレーキング。結構みんなロックさせている。」(谷口)
9Lapプリオールがコロネルをパス。「やはり、後半はBMWですね。タイヤがきつそう。」
コロネルはパンパーの部品が脱落。
ハフは3位に上がり、5大会すべてで表彰台に上がるはずだったがペナルティを課されて降格した。

タルキニについて「おじちゃんじゃないですか。負けたくないけど負けちゃいますね。日本にはいないですよ。」(谷口)

2010/08/25

[鈴鹿300] 2010年 鈴鹿300km 耐久レース

放送:GAORA motoバトル

実況:ピエール北川
解説:上田昇


レースの組み立て
8耐の前哨戦。8耐で勝った時のヨシムラは、215Lap, 7回ピット。
8耐の2スティントが300km程度になる。300kmを半分に分けて1スティントずつ。
天候が安定せず、ドライとウェットを往復。「8耐の4分の1でこんなに変わるのは珍しい。」(上田)
2分20秒がドライとウェットのタイヤ判断基準。

ヨシムラ
2010年は中心がSBKへのスポット参戦。酒井大作は「鈴鹿300と8耐だけになるので、もう少し乗りタイと言う希望でフランススズキにリザーブとして入った。」直前のアルバセテの8時間耐久で優勝した。
このことに関しては、podcast motopodで詳しく話をしていた。
予選では「バイクは悪くないがタイムが出ない」(酒井)とコメントしていた。雨の中でも思い切りよく走り、チームとライダーのタイヤ選択が天候とマッチして優勝。


ハルクプロ
チームからは「絶対こけるな」との指示が高橋巧には出たらしい。「雨は走ったことが無い」とコメント。最後の30Lapに入るあたりで秋吉耕祐と高橋巧のバトル。ペアの中上貴晶はライディングせず。
「ハルクでは小西良輝・高橋巧のペアで高橋が乗らなかったことがあった。」(上田)
47Lapではバックマーカーと接触して130Rで大きくコースアウトしたが無事コースに復帰し、2位。

F.C.C TSR
ペアライダーのジョナサン・レイがSBKでの負傷のため、来日せず。「セッティングを変えて新しい仕様にしたがタイムが出ず元に戻した。」まだセッティングを試行錯誤中、とコメント。
レースでもセッティングが決まっていないようで、秋吉の走りはやや慎重。最後に雨が強くなったところでタイヤをレインに変えたが雨が弱くなってそのままレースが終了したので3位に落ちた。

桜井ホンダ
いつもは一人で300km走ることが多い。今年はウェイン・マクスウェルが300kmにも来日。「マシンは出来上がった。ペアライダーも良いライダー。決勝でロングランしてセットアップする。」(亀谷)
ウェインは身長に差があるのでシートラバーを置いて調整。
ウェインから亀谷にもう一度変わって完走。

2010/08/24

[IRC] 2010 第5戦 サルディニア

Intercontinental rally challenge
2010年 第5戦 サルディニア

放送 GAORA

グラベルラリー。コースは難易度が高いらしい。ハンニネンは「完璧に走らないと勝てない。」



最終結果

順位ドライバーチーム車種
1ハンニネン(JUHO HANNINEN)SKODA MOTORSPORTSkoda Fabia S2000
2アンドレウッチ(Paolo ANDREUCCI)F.P.F. SPORT SRLPEUGEOT 207 S2000
3コペッキー(JAN KOPECKY)SKODA MOTORSPORTSkoda Fabia S2000
4ヌービル(THIERRY NEUVILLE)PEUGEOT TEAM BELUXPeugeot 207 S2000
5マガラエス(BRUNO MAGALHAES)PEUGEOT SPORT PORTUGALPeugeot 207 S2000

プジョーはマニュファクチャラーズポイントを獲得するためにセバスチャン・オジェを投入。オジェはWRCの初勝利を挙げた後で調子がよい。しかし、DAY 1でパンクの後、エンジントラブルでリタイア。「冷却水がなくなった。」

ウィルクスは左コーナーでクラッシュ。ヘリで病院に搬送。「手ごたえは感じていた。」

Goodyearタイヤはグラベル向けにサイドウォールを強化したモデルを提供。800本を16チームに。

プジョートルコは初の女子チームで参加。IRC参加がトルコ初。ヨコハマタイヤ初のIRC公式参戦。サスボルトの破損でリタイア。

DAY 2
2位に入りたいミークはSS10でクラッシュ。チームとしてはミークには不満はない、とのコメント。しかし、ノーポイントのラリーが増えたことでチャンピオンは遠くなった。若手のヌービルが入賞。
地元のアンドレウッチが2位でプジョーにポイントをもたらした。

2010/08/23

[スーパーGT] 2010 第4戦 セパン

スーパーGT
2010年
第4戦 sepang

実況:中島秀之
解説:由良拓也
ピットレポート:高橋二郎

レース
52Lap

最終結果


6
順位チームドライバーゼッケン
GT500
1カルソニック IMPUL GT-R松田 次生、ロニー・クインタレッリ12
2MOTUL AUTECH GT-R本山 哲、ブノワ・トレルイエ23
3ウイダー HSV-010小暮 卓史、ロイック・デュバル18
4ENEOS SC430伊藤 大輔、ビヨン・ビルドハイム
5RAYBRIG HSV-010伊沢 拓也、山本 尚貴100
GT300
1M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7谷口 信輝、折目 遼7
2ARTA Garaiya新田 守男、高木 真一43
3COROLLA Axio apr GT井口 卓人、国本 雄資74
4JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430田中 哲也、平中 克幸11
5HASEMI SPORT TOMICA Z星野 一樹、柳田 真孝3


予選結果
500クラスのポールポジションはCALSONIC IMPUL (松田、クインタレリ)、300クラスのポールポジションはJIM GAINER フェラーリ(田中、平中)。

日産、柿本総監督「3戦して24号車が一勝というのは悪くないが、表彰台の数が少ない。晴れたら90%の確率で優勝できる。」
本山「エンジン、タイヤ、車をいろいろなトライする中での3戦。今後は3戦全勝するつもりで。」

紫電はミッショントラブルで予選タイムがなく、嘆願書で出走。
RX-7は午前中にタイロッドを交換。

タイヤ選択はミディアムが多く。ミディアムハードもある。JIM GAINERはダンロップのハードタイヤを空輸して装着。


JIM GAINER DIXCEL DUNLOP F430
ポールポジションスタート。選択したハードタイヤのタレが早く、10Lapあたりからおかしい。17Lapでかなり早目のタイヤ交換のピットイン。
「交換したタイヤが同じハードタイヤだとすると、厳しい。」(由良)残りのLapを平中で走りきる。

RAYBRIG HSV
伊沢のRAYBRIGのペースが良い。28Lapで山本に交代する。usedタイヤを装着。
山本はCALSONICに追いつき2コーナーで無理にイン側に入って接触。スピン。
この行為に対してドライブスルーペナルティ。
「結果論だが、車は速かったのでここで抜かなくても抜けた。」と山本。
この後、MOTULに当てられ、ドライブスルーを消化して優勝争いから後退。

カルソニック IMPUL GT-R
トップで走行中、RAYBRIGに当てられてスピン。RAYBRIG、MOTULのドライブスルーなどにも助けら優勝。クインタレリはセパン2連勝。終わった後のタイヤを見ると、RAYBRIGとの接触はホイールに傷があり、シャーシには傷がなかった。タイヤに当たっていたらピットインしてレースが終わっていたかも。

MOTUL AUTEC GT-R
CALSONICと接触した後のRAYBRIG に接触してドライブスルーペナルティ。
しかし、CALSONICの後ろの2位でチェッカー。

ARTA HSV-010
スタート後CALSONICについて2番手。残り9Lap以降、後続にパスされて順位を落とす。井手が熱中症で緊急ピットイン。

ENEOS SC430
遅い300クラスをパスするときに追突してフロントカウルを傷めた。しかしそのまま走り続けることはできて3位。昨年は不運なことが多く、おなじような展開でもリタイアしたが、今年は何かあっても走りきっている。「ビルドハイムは単独での速さがあるが、300クラスの処理がまずいのだが、今回は良い」(由良)

KEIHIN HSV-010
HSV上位だったのに、ランボルギーニのスピンに巻き込まれてスピン。リタイヤ。


M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
チームスポンサーがマレーシア企業。雨宮監督はマレーシアでは大人気、という「ホーム」レース。
タイヤ無交換は難しく、タイヤは交換した。大きなリードで最後の5Lapぐらいではかなりスピードを落としてチェッカー。レース後コメントでは「左タイロッドが曲がってしまい、岡山の展開が頭に浮かんだ」(折目)。実はぎりぎりのレース。タイヤはエンジニアが「おさえ」で持ち込んだものがコースにマッチしていた。RX-7は7年めの参戦。

COROLLA Axio apr GT
タイヤ交換時に映ったホイールはリムが曲がっていた。「これでよくパンクしませんでしたね。運がいい」(由良)
2位を狙える位置で、HANKOOKポルシェをストレートでフロントからパス。
その後、ブレーキングのためにアウト側に振って後ろから追い付いたポルシェと接触。ポルシェはスピンしてリタイア。この接触でドライブスルーペナルティを受けるが3位に復帰。「300クラスではそれだけちゃんと走っているマシンが少ないということですね。」(由良)。
井口はそれほど悔しそうな表情もせず一応満足気だが、国本は悔しそう。

熱中症
今年もクールスーツのトラブルが発生。ARTAの井出はクールスーツが故障(か、つながっていなかった?)。ウィダーの小暮もクールスーツがアウトラップで故障した。「最後にパスされたのは集中力不足」と小暮。

2010/08/22

塩澤進午「日本モーターレース 創造の軌跡」

第二次世界大戦終戦後、自動車のレースが興行という形で始まる。その立ち上げというか始まりから、レースカー製作、サーキット作り、JAFとの争いと敗北、となんだか大河ドラマのような世界。
外車輸入がかなり利権化していたらしいそのころからレースをしたい人たちがいた、というのも「どんだけ、レースが好きなんだ。」とつっこみたくなるところだが。
登場する名前はこの時代のモータースポーツを語ると必ず出てくる、生沢徹、高橋国光、浮谷東次郎、桜井真一郎、福沢幸雄などなど。アメリカ人も豪華でビル・フランス、ロジャー・ペンスキー、マリオ・アンドレッティなど、NASCAR、Indycarのビッグネームが並ぶ。

この本の面白さは2つある。1つは、これらのレーサーたちがまだ始まったばかりの日本のモーターレースの中でなんとか速い車を手に入れて勝とうとお互いに競い、著者などレース開催・運営側はコースの設営からレース賞金の調達にいたるまで動き回る。今のレースではこんなに高額の賞金が出ることはなくなってしまったのだが、今では退出したいろんなスポンサーが参加していたこともわかる。モーターレースも日本経済も立ち上がりの勢いを持っていた時代だったということだろう。

もうひとつはJAF、NAC、鈴鹿サーキット、富士スピートウェイなどのサーキット建設や団体の利権争い。ここに河野一郎(富士スピードウェイ建設に関係していた)など政治家が登場しているのも初めて知った。一つ間違えば河野洋平氏は富士スピードウェイでF1を主催していたかもしれない。
また、関東管区警察局長から天下りしたJAFの守谷英太郎理事が嘘をついてまで補助金を申請し、著者とNACを潰しにかかったエピソードなどは「天下り法人」がいかにもやりそうだと思う人の多いエピソードではないだろうか。
最終的に著者はJAFとJAF傘下のレースから抜けてむつ湾スピードウェイでのレースを開催した、というところで本書が終わる。

あとがきのように書かれた24章は著者の理想とするサーキットとレースの構想と、モータスポーツの元締め団体でありながらモータースポーツを振興しないJAFについての不満がまとめて書かれている。警察庁長官高橋幹夫氏が会長に就任し

まず氏は、おおよそ100万人のJAF会員に配布するJAF MATE誌を発行するジェイ・エイ・エフメイト社という会社を設立します。
JAFに吸いつく「トンネル会社」です。近年のこの会社の社長は、前警察庁四国管区警察局長奥山昭彦氏です。ご承知のように、JAFのこの本の特徴は、一切返本がないということが第一、次に一ページ千万円と言われるほど広告料が高いということが第二の点です。競馬など、派手ごのみの高橋氏は次の1977年のF1日本グランプリを手がけます。富士スピードウェイでのこのイベントは主催者としての仮の名が何であろうが、JAFが自らの資金を投入した1964年の第2回の鈴鹿のグランプリに次ぐ二度目の大勝負でした。
この章で気になるのは1975年近辺に出されたと言うルールで、
更に日本中のモーターレースの競技映像、つまりテレビの放映権や写真などの使用権はJAFに所属するというルールを作ります。「公認競技の競技映像における全ての権利をJAFが有する」という文章です。
という文章が本当なのか(あるいは今でも同じ状況なのか)は気になるところだ。これだとレース主催団体は公認料を払った上にほとんど収入を挙げるすべがなさそうに見える。

モータースポーツ自体の低迷という現状を見ると、ここに書かれたオーバルのレースで数万人がグランドスタンドで喝采する、というのが夢のような話。1700万人を超える会員数のJAFの余裕資金をモータースポーツに回してくれれば、と思う関係者も多いに違いない。基本的にはロードサービスの公益法人であるJAFとモーターレースをまとめる機能は別にしておくべきだろう。一緒にしている意味があまりないし、レースに興味のない人がそこにいても役に立たないし。

この本は購入時点ではなぜかamazonでは扱っておらず、bk1で購入した。何社かあって取扱い範囲が少しずつ違っていることの有難みを感じた。(現在はamazonでも取扱いがある)

編集があまりかかわらなかったのか内容に枝葉の部分が多いのが少し気にはなるがモータースポーツが好きな人が読むといろいろと面白い本だと思う。 JAFが取りまとめ団体になっていることが当然というほとんどの人にとっては、「こんな時代があったのか」という驚きとともに、正常な状態はどういう風だろうか、と考え直す機会となるかもしれない。

2010/08/21

[NASCAR] 2010 第18戦 デイトナ

NASCAR 2010 第18戦 デイトナ
Coke Zero 400 powered by Coca-Cola

放送:G+
実況:福徳一志
解説:天野雅彦

デイトナは路面が痛みが激しく、ところどころパッチを当てている。
この夏のレースに向けてさらに痛みが進んだ。このレースの後、舗装をし直すので、今のグリップの悪い路面でのレースはこれが最後。

降雨のためスタートが1.5時間ほど延期され、安全のためのコンペティションコーションが15周目に入る。予選が雨で中止のため、ポイント順のスタート。
ボビー・ラボンテが600レース目で、運転席に座ったままで "Start Your Engines."。


順位ドライバーゼッケンスポ ンサー
1ケビン・ハービック (Kevin Harvick)29Shell / Pennzoil
2 ケーシー・ケイン(Kasey Kahne)9Budweiser
3ジェフ・ゴードン(Jeff Gordon)24DuPont
4デイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)88National Guard "8 Soldiers 8 Missions" / Amp Energy
5ジェフ・バートン (Jeff Burton) 31Caterpillar
6カール・エドワーズ (Carl Edwards)99Subway
7カート・ブッシュ (Kurt Busch)2Miller Lite / Vortex
8リード・ソレンソン (Reed Sorenson) 83Red Bull
9 マイク・ブリス(Mike Bliss) 71TRG Mtrsprts
/ TaxSlayer.com
10スコット・スピード (Scott Speed) 82Red Bull

デイル・アーンハート・ジュニア
前日のネイションワイドのレースで父親の記念すべきゼッケン8号車で出走し、優勝。車は自分のチームのではなく父の所属したRCRの車。クルーチーフのランス・マグルーは「優勝は優勝だ。今のジュニアには自信がつくので良いのでは。」とコメント。
7番手ぐらいまでは上がって行くのだが、ドラフトがうまくいかず順位を20番手まで下げたりして、上がったり下がったりを繰り返していた。幸運なことに、順位がかなり下がった時に大きなクラッシュがあり、影響を受けなかった。上位がクラッシュで脱落していく中でクラッシュに巻き込まれず粘って4位。目立たない走りの方が順位がいいのか。

サム・ホーニッシュ ジュニア (Sam Hornish Jr.)
トップ集団でねばって走り最後まで上位についていける車だった。ドラフティングには慣れていないようで、カート・ブッシュが下がってしまってからその列に入ったりとちぐはぐなことをしていた。
リードラップをかなり維持して走り「サム・ホーニッシュがここを元気に走るのは初めて見るぐらいのかんじですね。」(天野)
シングルフィニッシュ目前の残り2Lap付近で、カート・ブッシュとエリオット・サドラー (Elliot Sadler)の間を抜けようとして当たってしまい、いい走りをしていたサドラーをリタイアさせた。カート・ブッシュにも結果的にダメージを与えて自分はリタイア。「今年でペンスキーの契約が切れる。来年以降の契約を得るのは正直言ってかなり厳しい。ペンスキーは最近若いドライバーを見つけてくるのがうまいから。」(天野)

Big One
残り13Lap付近で大クラッシュが発生。19台が関係する大クラッシュ。カート・ブッシュとジェフ・バートンが当たり、カートがバランスを失ってスピン。
カート・ブッシュがコース上を滑りながら横断して戻ってくることを警戒したドライバーがブレーキを踏んで玉突き多重衝突。これで赤旗中断。
マーク・マーティン (Mark Martin)は車が炎上。ピットに止めて脱出し、観客から拍手を受けていた。

タイヤトラブル
ジミー・ジョンソンとカイル・ブッシュにタイヤやホイールのトラブルが発生。どちらもピットで修復。

カート・ブッシュ
トップ争いもできた車で上位を走る。終盤に2度クラッシュで車を修理することになり、順位はかなり落ちた。「ランキングを考えると上位がクラッシュしているので車がぼろぼろになっても走りきることが重要」(天野)。final lapでもエドワーズがカートをブロックする形になりクラッシュしたが走りきった。7位フィニッシュ。

ペンスキー vs リチャード・チルドレス
ペンスキーの車とリチャード・チルドレスの車が3台ずつ上位にいる状況で終盤。
「RCRの方が平均すると実績が高いドライバーが揃っている。」(天野)。ハービック、ボーヤー、バートン。ハービックとバートンは入賞したが、リスタートで前にいたボーヤーはWhite checker後にクラッシュしてしまい17位。リチャード・チルドレスはスポッターの位置にいてレースを見ていた。どのドライバーのスポッターだったのかは不明。

ケビン・ハービック
トップ争いからずるずると下がって行ったが、残り40周付近で再び浮上。「ボーヤーと組んで上位に上がろうという作戦を考えていたが、並んでリスタートになってしまった。できるだけのことはしたがケインとジェフ・ゴードンが入ってきて思うようにいかなかった。ボーヤーはクラッシュしてしまったね。」

2010/08/20

[IndyCar] 2010 第9戦 ワトキンスグレン

IndyCar
2010 第9戦 ワトキンスグレン
Camping World GP At The Glen

コース
3.4マイル×60  ターンは右7 左4
push to pass は 22秒 が12回
fuel window 18lap - 23lap

放送:GAORA
実況:村田晴郎
解説:松浦孝亮



最終結果
順位ドライバーチームゼッケ ン
1パワー(Power, Will)Team Penske 12
2ブリスコー(Briscoe, Ryan)Team Penske6
3フランキティ(Franchitti, Dario)Target Chip Ganassi Racing10
4マトス(Matos, Raphael)de Ferran Dragon Racing2
5モラエス(Moraes, Mario)KV Racing Technology32
12武藤英紀Newman/Haas Racing06
15佐藤琢磨KV Racing Technology5


燃費レース
60周のレースでfuel windowが18から23lapなのでぎりぎりで2回ピット。そのためには均等なスティントにしておく必要がある。レースでは17Lapでウェルドンのクラッシュがあり、最初のスティントが短くなった。次のスティントを引っ張るため全車燃費レースに。最初のピットインをステイアウトしたドライバーもおり、タイミングのずれたピット作業を行った。ここに、タイヤの使用ルール(black, redともに2Lap以上走らなければならない)が絡んでくる。

スコット・ディクソン
予選7位は自己ワースト。コメントでもちょっとお手上げっぽい雰囲気。
8Lでエリオ・カストロネベスのリアに接触。「スリップが効き過ぎて吸い込まれている。インに入りたいのでディクソンは我慢していたのだが、思ったよりもスピードが出過ぎて接触した。してはいけないミス」(松浦)この接触で、ディクソンはフロントノーズをこわし、エリオはパンク。

佐藤琢磨
予選5位。「フルタンクやロングランができていない。バーバーと同じようにラバーが乗ってくれば速く走れるだろう。」レースでは10位以内を走り、シングルフィニッシュできそうなレースだった。
ピットとのコミュニケーションミスで1周早目に入ってしまいタイムロス。さらにスプラッシュで給油だけして順位を下げた。最後には前を走るタグリアーニ、アダム・キャロルをパスした。

武藤英紀
予選14位。コーションとミルカ・デューノに引っかかって2Lap失い、タイヤのグリップが劣化したためタイムが出せず。悪いながらも完走。最後のピットでは、出ようとしたところでピットクルーに止められて出るのが遅れ、ハンターレイにパスされた。「完走していないレースが多かったので完走できてよかった。」燃費の計算が徐々に厳しくなり、ペースを落としていた。車は相変わらず良くない。


ポール・トレイシー
Indy500で負傷したマイク・コンウェイの代役。

E.J.ビソ
予選で大クラッシュ。バックアップカーでの出走。

アダム・キャロル
A1GPのチャンピオン。14ヶ月ぶりのレースでアンドレッティ・オートスポートの5台めでエントリー。

ジャスティン・ウィルソン
2009年、このコースで勝ち、デイル・コイン・レーシングに初勝利をもたらした。佐藤琢磨と4位争い。
「この二人は多分F1で一緒に走っている。F1の続きをやってますね。」(松浦)

ミスコミュニケーション
佐藤拓磨のピットミスの松浦孝亮による説明:
ロードコースでは特にピットから一番遠い場所で無線が届かないところがある。練習走行から、「どこで無線が届かないのか」チェックしてピットに伝えるし自分でも意識する。たとえば、鈴鹿ではヘアピンの向こうのスプーンのあたりからの無線が届かない。無線が届いていないことを意識せずに重要なことを言ったつもりでピットに理解されていないとトラブルになる。ピットはGPSで車のおおよその位置はつかんでいるので、そのあたりに車がいるときは話しかけない。武藤の無線では「ターン5、ターン6では喋るな」、というような内容の通信があった。
ピットインのLap数でも、「5,4,3,2,1の次のLap」に入るのか、「5,4,3,2,1」で入るのか、がチームによって違う。この時期(シーズン中盤)でそのミスはないと思うが。

ウィル・パワー
ここでも勝利。
ロードコースランクでも総合でもトップ。チーム・ペンスキーはぽーっルポジションを取ったレースでは勝てていない。「呪い?」とインタビュワーに聞かれて「かもね。ミスせずに走れば勝てるのでは」と大人のコメント。トップで2位を話してしまうとあとは自分のペース。「これでも2009年はシートがなかったわけですからねぇ。」(村田)

2010/08/19

[NASCAR] 2010 第17戦 ロードン

NASCAR
2010年 第17戦 ロードン
Lenox Industrial Tools 301


解説:藤田大介
実況:石見周

1.05マイル×301Lap = 316
ターンのバンクはバリアブルで2から7度。
「バリアブルとは言ってもバンクが浅いのでかなりタイヤに負担がかかる。ロードコースに似ているのでロードコースが得意なドライバーが速い。」


最終結果


順位ドライバーゼッケンスポ ンサー
1ジミー・ジョンソン (Jimmie Johnson)48FedEx Ground
2 トニー・スチュアート(Tony Stewart)14Budweiser
3カート・ブッシュ (Kurt Busch)2Miller Lite / Vortex
4ジェフ・ゴードン(Jeff Gordon)24DuPont
5ケビン・ハービック (Kevin Harvick) 29Shell / Pennzoil
6ライアン・ニューマン (Ryan Newman)39Haas Automation
7クリント・ボーヤー(Clint Bowyer)33Zaxby's
8デイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.) 88National Guard / Amp Energy
9ジョーイ・ロガーノ (Joey Logano) 20The Home Depot
10A. J. アルメンディンガー (A. J. Allmendinger) 43Berlin City Auto Group



Nationwideにダニカ復帰
久々に復帰。7lapでクラッシュして30位。コンタクトした相手は大ベテランだったとか。やり返したと話題になっていたらしい。スポット参戦での復帰が話題になるあたりは、さすがだ。

ケーシー・ケイン
2タイヤ交換でトップに立ちそのままトップ争いをしていたが、190Lapあたりでスローダウン。エンジンのバルブスプリングがはずれてしまったのではないかと解説されていた。エンジンに負担をかけないように走行して完走を目指していたが、エンジンがブローしてしまいリタイア。トップを走行していただけに残念そう。

ジェフ・バートン
最後のコーションまでトップを走行。ここでバートンがステイアウトし、後続が入りタイヤ交換。リスタートではタイヤ交換組にパスされて順位を落とし、タイヤグリップが落ちたままでターンに入ってカイル・ブッシュに当たりクラッシュ。「全部自分が悪い。カイルは悪くない。先頭でピットに入ることもできたが、ピットインしたら後続はピットインしなかっただろうからしょうがない。」
残りが20Lap程度でステイアウト可能な距離だったため、両方の選択肢があり、後続は先頭の出方を見てから決められる状況だったため、不利になった。

カイル・ブッシュ
ケインと先頭争いもしたが、最終ラップでは下位にいてバートンのアウト側でターンに入って当てられてクラッシュ。「レースではよくあること。今日のレースはノータイヤの車がアタックしてたりして刺激的だったね。」とチクリと皮肉。「右フロントに問題を抱えていた。」

カート・ブッシュ vs ジミー・ジョンソン
最後のリスタートで後ろになったカートはジョンソンのリアを少しバンプしてその隙に前に出る。ジョンソンもお返しに同じ場所に後ろから当て返して前にでた。「同じ場所に当てて抜いていくあたりはおしゃれですね。」(石見)カート「最後にやられた。」

フアン・モントーヤ
ポールポジションを取り、このレースは勝ちに行きたい様子。車がそれほどロングランに向いていなかったようで、最後には中断で後続の蓋をするペースまで落ちてしまい、クラッシュ。

トニー・スチュアート
燃料継ぎ足しのピットインをして、他の車とピットタイミングがずれる。「車も決して良くないがそれでも順位を上げてくるところが、スチュアート。」(石見)「マシンをスライドさせて2位。自分のミスだがチームは優秀だ。」

2010/08/18

[SBK] 2010 第8戦 ミサノ

world Superbike
2010 第8戦 ミサノ

実況:下田恒幸
解説:八代俊二

アップダウンの少ないコース
4226m 3個のストレートをつないだような形。コーナーの旋回性のよいアプリリアにはうってつけのコース。
レースの終わりにはアクシデントが起こりやすい。

ヘアピンでは緑のスモークをたいて観客が楽しんでいる。緑はイタリアの国旗にちなんだ色。

race 1

最終結果

順位ライダーチームバイク
1ビアッジ(M. BIAGGI)Aprilia Alitalia RacingAprilia RSV4 1000 F.
2チェカ(C. CHECA)Althea RacingDucati 1098R
3コーサー(T. CORSER)BMW Motorrad MotorsportBMW S1000 RR
4ファブリツィオ(M. FABRIZIO)Ducati Xerox TeamDucati 1098R
5ギントーリ(S. GUINTOLI)Team Suzuki AlstareSuzuki GSX-R1000
7芳賀紀行Ducati Xerox TeamDucati 1098R

ランツィがこのレースから復帰。経済的な事情でチームは前2戦を欠場。
アプリリアのエンジニアのサンディの息子がスポットで参戦。

コーサーがポールポジション。BMWでは初。
コーサーがまずビアッジの前に出てビアッジ、チェカ、ギントーリが続く。
「予選の速さを見るとぶっちぎりかと思ったが、決勝ではそうでもない。」(八代俊二)
芳賀は6番手。

12L コーサーのリアが滑り始める。「コーサーは割と幅一杯に使う。」BMWピットにはタルドッツィの姿。「タルドッツィが来てからBMWは速くなった。(前年まで在籍した)ドゥカティはタルドッツィがいなくなって遅くなった。これを見るとチームを統率する力がある。」(八代)

残り7Lapまで様子を見たビアッジはコーサーをパスして引き離しにかかる。
コーサーはタイヤが厳しくなりチェカにもパスされる。「コーサーは短い直線でペースを乗せるのが得意なので付いていけるでしょう。」(八代)

race 2

最終結果

順位ライダーチームバイク
1ビアッジ(M. BIAGGI)Aprilia Alitalia RacingAprilia RSV4 1000 Factory
2ハスラム(L. HASLAM)Team Suzuki AlstareYamaha YZF R1
3ファブリツィオ(M. FABRIZIO)Ducati Xerox TeamDucati 1098R
4クラッチロウ(C. CRUTCHLOW)Yamaha Sterilgarda TeamYamaha YZF R1
5チェカ(C. CHECA)Althea RacingDucati 1098R
9芳賀紀行Ducati Xerox TeamDucati 1098R

スタート直後からコーサー、ビアッジ前に。
ビアッジ、コーサー、とファブリツィオ、レイが接近。
ファブリツィオがこのレースは元気でコーサーの前に出てトップを走る。
順位を維持は難しかったが、3位フィニッシュ。

11Lapでビアッジはコーサーの前に出る。「race 1で、ビアッジはコーサーがどのくらい速さを維持するかを観察して、これなら普通の走りで勝てると判断した。」(八代)
この後、ビアッジは後続を引き離して単独走行。

チャンピオン争いでビアッジを追うハスラムはコーサー、クラッチロウとしばらく一緒に走り順位が上がらない。ファブリツィオの前に出た残り10Lap以降もペースが上がらず後続に追いつかれた。2位フィニッシュ。

一方、コーサーはrace1よりも早目にペースが落ちてしまい、コースアウトもあって10位。

レース後に現地に行った八代さんが芳賀選手にインタビュー:
テストが4日間あってその間は良かった。race weekに入るととっちらかってしまい速度が出ず。
どのレースでも優勝をねらっていないわけではないが優勝をねらえる位置ではない。
次は良いセッティングを見つけてがんばりたい。

 ビアッジのインタビューは、好調だという話と、こういうときこそミスが出るから油断大敵だ。まだシーズンは何があるか分からないから、とベテランらしく気を引き締める内容。

2010/08/16

[NASCAR] 2010 第16戦 ソノマ

NASCAR
2010年 第16戦 ソノマ
Toyota/Save Mart 350

年に2戦しかないロードコース。
1.99マイル×110Lap

解説:桃田健史
実況:福徳一志


最終結果


順位ドライバーゼッケンスポ ンサー
1ジミー・ジョンソン (Jimmie Johnson)48Lowe's
2 ロビー・ゴードン (Robby Gordon)7Monster Energy
3ケビン・ハービック (Kevin Harvick)29Shell / Pennzoil
4ケーシー・ケイン(Kasey Kahne)9Budweiser
5ジェフ・ゴードン(Jeff Gordon) 24DuPont
6マルコス・アンブローズ(Marcos Ambrose) 47Clorox / Kleenex
7グレッグ・ビフル(Greg Biffle)883M
8ボリス・セイド 26Air National
Guard / GTWGPS.com
9トニー・スチュアート(Tony Stewart)14Office Depot / Old Spice
10フアン・パブロ・モントーヤ (Juan Pablo Montoya) 42Target


マルコス・アンブローズ
プラクティスからすべてトップ。もともとロードコースでのレースをオーストラリアで走っていたので得意だ。ロードコースに慣れた走りでトップグループを走る。最後のコーションラップ中には燃費節約のためにエンジンを切ったり入れたりしてコーションラップを走っていた。ところがソノマの上り坂でエンジンをかけるのに失敗してセーフティーカーの後ろから離れて7,8台にパスされた。
これがルールでどうなのかG+の放送も現地TVのダリル・ウォルトリップなども含めて大騒ぎ。
結局、セーフティーカーの後ろで速度を保ち、ウェービングする必要があるのにできなかったことで7、8位あたりまで下げられてしまい優勝を逃した。
そのまま走れば優勝できるレースだった。レース後のインタビューは、リュックをしょって帰宅する途中のおじさん風のアンブローズが「チームからの指示で入れたり切ったりしていたんだけど、エンジンがかからなくなってしまった。」と、しょうがなかったとあきらめ顔。

マティアス・エクストローム
83号車のブライアン・ビッカーズの代役で参戦。REDBULがドイツ系の会社なのでその縁かも。一時トップを走る活躍。終盤にケセロウスキと接触してスピンしてしまい、最終順位では下位に。DTMのチャンピオンという触れ込みなので恥ずかしい走りはできないところだった。10位以内を走ることが多く、全く違う車でも良い走りができることを示した。
このレースの後にDTMのユーロスピードウェイがあり、そのインタビューでは、「DTMとは全く違った。4速だし車は重いし、チームクルーはDTMのことなんて聞いたこともない。違うチームを経験したことで参考になることがあり、それを持ち帰ってきた。色々な経験をさせてもらえるのは良いことだ。」と。


ジミー・ジョンソン
アンブローズが下がったことで、楽なレースになり優勝。遅くはなかったがアンブローズがいたら勝てなかった可能性が高いだけに運が向いてきたのかもしれない。このところ、クラッシュやジェフ・ゴードンとのコンタクトなどでごたごた続きのレースが多かった流れが変わるのか?

ロードコース
元々ドライバーたちはロードコースは全く走れず、昔はレースの前にトレーニングコースにいって習っていた。そのころはロードコースの得意なドライバーが来れば優勝することができた。最近はロードコースでも走れるドライバーが増えたため、スポット参戦が勝つことは難しくなっている。

2010/08/15

[MotoGP] 2010 第7戦 カタルニア

MotoGP
2010年 第7戦 カタルニア
GRAN PREMI APEROL DE CATALUNYA

曲がりの大きいコーナーもある体力的にも厳しいコース。
4727m コーナー 右8 左5
最長ストレートが1047m。

125cc
実況:寺島淳司
解説:坂田和人


順位ライダーチーム
1マルケス(Marc MARQUEZ)Red Bull Ajo Motorsport
2スミス(Bradley SMITH)Bancaja Aspar Team
3エスパルガロ(Pol ESPARGARO)Tuenti Racing
6小山知良Racing Team Germany


小山のレース前コメント「レーサーとしてのリハビリは終わった。」
マルケスは3連勝。4連勝すると最年少の4連勝記録を塗り替える。
ストレートが長いので複数回スリップを使うことができる。

スタートからマルケスはトップ。エスパルガロが2位、小山は8位から10位まで順位を下げた。
2位集団はテロル、エスパルガロ。マルケスとのラップタイムは開く一方。

単独走行のマルケスにコーチのアルサモラが、最終ラップで「落ち着け」のジェスチャー。
「今のはいいですね。ゆっくり合図したのでライダーも落ち着いて対応できる。あわててジェスチャーするとライダーも何かあったのかとあわてる。」(坂田)
テロルは2位に出ようとあせりすぎ。コーナー進入でミスをして4位に落ちた後、ハイサイド気味に転倒。

小山は最終ラップで3台パスして6位。「序盤からエンジントラブルをかかえていて、順位を落としたが、Last lapで3台抜いて6位になれた。」

Moto2
実況:寺島淳司
解説:上田昇


順位ライダーチーム
1高橋裕紀Tech 3 Racing
2ルティ(Thomas LUTHI)Interwetten Moriwaki Moto2
3シモン(Julian SIMON)Mapfre Aspar Team
--富沢祥也Technomag-CIP


パッシーニが解雇され、代役で手島雄介が参戦。

1コーナーで大クラッシュ。
デボンがイン側に押し出されて転倒。インからアウトにバイクが滑って行き、数台が巻き込まれた。ここで富沢祥也も巻き込まれて転倒。リスタートするがリタイア。

5Lap付近でイアンノーネは単独トップ。2位集団から高橋裕紀がやや抜けだす。後ろはシモン、ルティ。手島は17位あたりまで上がる(スタートは33位)。ルティは手術明けながらスピードを出す。

イアンノーネが1コーナーの黄旗区間で追い越しをしたとして、審議とアナウンスされる。チームはイアンノーネに「順位を下げろ。2位に行け」とボードで指示するが、イアンノーネはトップを守る。

イアンノーネにはライドスルーの指示が出て、高橋が単独トップに。

ここから、高橋は自分のペースを守って走り切り5秒の差を付けてMoto2での初優勝。TECH3チームにも初優勝をもたらした。エリアスは5位から8位ぐらいで上がり下がりしながら最後にパスできるだけパスして5位。

フィニッシュライン直前でノエスとモラエスが接触。ノエスのスリップからモラエスが出るときに近づき過ぎてフロントがノエスのリアに接触。そのまま、バイクが観客席側に飛んで行き、地面に倒れたモラエスの背中に落ちた。

ノエスのチームJack and Jonesをスポンサードしている俳優のアントニオ・バンデラスはノエスのピットで絶叫。

手島は15位に入りポイント獲得。「チームは良くしてくれた。日本GPで良い成績を出したい。」
モリワキはルティの2位とエリアスの5位。帯同している森脇緑は「悔しくて悔しくて。次はイアンノーネや他のライダーに負けないマシンを開発します。」とコメント。

TECH3の新しいシャーシが入り、メカニックが夜通し作業して作り上げたとのこと。高橋裕紀は2004年以来の優勝。TECH3のオリジナルシャーシはチームの2台だけが使っているのでデータが少なく開発の進みが遅かった。今回の新シャーシは方向性が良いようだ。

MotoGP
実況:町田浩徳
ゲスト:藤原儀彦(ヤマハ開発ライダー)
解説:宮城光



順位ライダーチーム
1ロレンソ(Jorge LORENZO)Fiat Yamaha Team
2ペドロサ(Dani PEDROSA)Repsol Honda Team
3ストーナー(Casey STONER)Ducati Team
13秋吉耕祐Interwetten Honda MotoGP
15吉川和多留Fiat Yamaha Team
路温、気温が高い。タイヤの選択がポイント。
ヤマハはロッシの代役に吉川和多留を起用。ホンダは青山博一の代役に2戦目の秋吉耕祐。
二人とも開発ライダーなので、レースをしつつ、現場でのデータをあつめて持ち帰る仕事もある。
「吉川さんはレース周回をこなしていないので体力が厳しい。「暑くて8耐のようだ」と言っていた。」(藤原)
スピーズについて、ここまではベースセッティングで走っていて、やっと自分なりのセッティングを入れ始めたようだ、とのこと。


スタートでペドロサがトップに出るが1コーナーでコースアウト。7,8位まで下がりここから追い上げ開始。
ロレンソがトップで真後ろにドビツィオーソ。
ペドロサは「ブレーキが効かなくて何度も試したら効いた。」

3Lapではストーナーがコースアウト。

フロントロースタートのドピニエはやはり遅れはじめ、ロレンソ、ドビツィオーソのトップ集団とペドロサ、ストーナーの3位集団という形。

ドビツィオーソも転倒。シモンチェリ、エスパルガロも転倒リタイア。

ロレンソとロッシのセッティングの方向性の違いについての藤原コメント。
ロレンソはコーナリングスピードを上げる方向で前後の荷重分布に気を使う。
ロッシはブレーキングをハードにできるセッティングを出したい。

トラクションコントロールについては、かなり細かい調整ができるらしく、ライダーとチーフメカニックのコミュニケーションの善し悪しが影響する、とのこと。

吉川「体力的にきつかった。チームの作業の速さにも驚いたし、雰囲気は非常にアットホームで自分を盛りたててもらった。」
秋吉「余り良いレースができなかった。こけそうなところもあったがなんとか持ちこたえて走り終えた。8耐では優勝するとここで宣言します。応援よろしく。」
註)8耐はポールポジションから3位。

2010/08/14

WAKO'S パワーエアコンレボリューション(PAC-R) インプレッション

予約していたWAKO'Sパワーエアコンレボリューションが入荷したのは予約の2日後。
カレスト座間から連絡をもらい夕方に店まで行って作業してもらう。PAC-Rの容器は小さい。いつも飲んでいる眠眠打破のビンぐらいのサイズ。

ついでなのでオイル交換もしてもらった。
費用は以下。

PAC-R  3150円
作業   1050円
オイル交換 3465円

オイル交換はその場でカレストのオイル会員になったので作業は無料。量り売りのオイルをいれてもらった。この価格は近所のオートバックスの量り売りよりも安いような気がする。

追記。
神奈川日産の座間支店で 3675円(工賃込み)で販売していた。最安値(2011.7)

PAC-Rの効果
この注入の後、一度ガソリンを満タンにし、2週間ぐらい主に市街を走行。高速走行は合計で100km弱(厚木から御殿場を2度)。7月の海の日の連休渋滞を246号線の御殿場から厚木まで2度(合計80から90km程度)走り、その間ずっとエアコンをつけてみた。ノロノロと走りながらいつもよりもエアコンを使いまくった。

2週間後に満タン給油して、燃費を計算してみたところ、
225.4km / 20.25l = 11.1 km/l
この日産ノートでの通常の燃費は、エアコンを使わないときでは13km/l前後のことが多い。渋滞+エアコン常時使用とすれば、11.1は直観的には悪くない数値だ。


PAC-Rの売り文句で -2℃分改善するという。実際には、-2℃下げるかわりにエンジンへの負荷を軽くして燃費をよくする効果があるだろう。

帰省などでもう少し長距離を走る機会があるのでそのときにもまた測ってみるつもり。

追記。
その後、高速・長距離を走って測った結果

2010/08/12

[DTM] 2010 第3戦 ユーロスピードウェイ

ドイツツーリングマスターズ(DTM)

2010 第3戦 ユーロスピードウェイ(ラウシッツ)
2010 年6月6日


放送:J-SPORTS
実況:中島秀之
解説:佐藤正勝

真っ平らなコース。炭鉱を埋め立てたらしい。旧東ドイツ地域。

最終結果

順位ドライバーチーム
1スペングラー(Bruno Spengler)Mercedes-Benz Bank AMGMercedes-Benz Bank AMG C-Klasse
2ディレスタ(Paul Di Resta)AMG MercedesAMG Mercedes C-Klasse
3グリーン(Jamie Green)Junge Sterne AMG MercedesJunge Sterne AMG Mercedes C-Klasse
4ロッケンフェラー(Mike Rockenfeller)Audi Sport Team PhoenixS line Audi A4 DTM
5パフェ(Gary Paffett)Salzgitter AMG MercedesSalzgitter AMG Mercedes C-Klasse

スタート直後のクラッシュ
フロントローにはメルセデス。その後ろからAudiが追い上げる展開が予想された。
スタート直後のコーナーで、プレマがエクストロームを押した。押されたエクストロームがシャイダーに当たり、シャイダーにクルサードが突っ込む。
エクストローム、プレマ、クルサードはリタイア。Audiの上位は全滅状態。
シャイダーはレースに復帰して8位。
クラッシュ処理のためセーフティーカー導入。
「今回はスタートがすべて、でしたね。」(中島、佐藤)

スージー初ポイント
上位がクラッシュなどで後退した結果、予選11番手からスタートしたスージー・ストダードが7位フィニッシュ。これで、初ポイントを獲得した。「石の上にも3年と言いますが、5年かかりましたね。シャイダーよりも前ですよ!」(佐藤)
「自分には7位は表彰台ぐらいの価値があるわ。」とコメント。チームの努力が実った、と。

スペングラー3年ぶり勝利
3年間不調だったのではなく、表彰台には乗っていても、優勝がなかった。
2度目のピットアウトでディレスタのチームの作業が遅れたこともあって、前に出た。
久しぶりにボンネットに寝っ転がるパフォーマンス。

ツッコミが甘い
塚越広大選手が「中島さんのツッコミが甘いから、正勝さんがすごくスベる人見たいです。」と感想を言ったのだとか。

2010/08/11

[WRC] 2010 第6戦 ポルトガル

World Rally Championship
放送:JSPORTS ESPN
司会:山岸舞彩
解説:福井敏雄、古賀敬介

2010年5月28-30日
Vodafone Rally de Portugal
ラリー・ポルトガル

ヨーロッパにもどってきたWRC。
ポルトガルはスムーズグラベル。砂埃に近い状態の路が続く。
2009年、ラトバラが200mぐらい転落する大事故を起こしたコース。
コース幅の狭いところが多く、山道に近い。

福井さんがずっと注目していたオジェがこのレースでWRC初勝利。しかもローブをおさえきった。
ドライビングに切れがあるという評価。しかもタイヤのマネジメントがうまいらしい。
今年はジュニアチームだがワークス昇格も近いか。ラトバラよりも安定しているような気がする。

最終結果

順位ドライバーチーム車種
1オジェ(Sebastien OGIER)Citroen Junior TeamCITROËN C4 WRC
2ローブ(Sebastien LOEB)Citroen Total World Rally TeamCITROËN C4 WRC
3ソルド(Dani SORD)Citroen Total World Rally TeamCitroën C4 WRC
4ヒルボネン(Mikko HIRVONEN)BP FORD ABU DHABIFord Focus RS WRC 09
5P. ソルベルグ(P. SOLBERG)Petter Solberg World Rally TeamCitroen C4 WRC
6ウィルソン(Matthew WILSON)Stobart M-Sport Ford Rally TeamFord Focus RS WRC 08



DAY 1
スタート前のドライバーのコメントは、
  • 狭い
  • テクニカル
  • 曲がりくねった
  • クレスト

スーパーSS。スタジアムの中は滑りやすくペースが出ない。ここでペター・ソルベルグはタイヤをぶつけて傷めてしまう。
掃除役のローブはペースが上がらず。オジェが速い。
「オジェは表情が落ち着いている。」(福井)
ローブの走行中にバイクが逆走してくる。「バイクが来たが向こうも見えたし、こちらも見えたから避けられた」(ローブ)。「ローブはバイクが逆走してきたのに落ち着いてます。」(古賀)
ソルドはジュニアチームのオジェが速いのでつらい立場。「フランスのシトロエン、フランス人のオジェ、スペイン人のソルド。フランス人優先ということはあるだろう。」(福井)

DAY 2
コースのリズム変化が大きい。
ローブのスタート順が下がる。ここで盛り返したいところ。
ソルド「スペアタイヤ2本。本当は4本積みたいところだが、場所がない。」
ケン・ブロックはラリー前にマルコ・マルティンに同乗アドバイスを受ける。SS4でリタイア。

ローブは最初のステージでタイムが上がらず。オジェとのタイム差が縮まらない。タイヤを大切にし過ぎた、とコメント。
「オジェはタイヤの使い方がうまい。」(古賀)
SS9,10。川渡りが危ない。難コース。
ラトバラは木にリアから衝突しリタイア。「ペースノートのミス。このあたりで唯一の木に当たるとはついてない。」
ヒルボネンが不調。「トミ・マキネンの不調と似ている。モチベーションの問題。」(福井)
オジェは表情があまり変わらない。

DAY2 を終わって、オジェとローブは20秒程度の差。

DAY 3
最初の2ステージでは、ローブが10秒程度迫る。
SS14,15は5秒ずつ詰める。
3位争いは、ペター、ソルド、ヒルボネン。
ペター「ステアリングの何かが緩んでいる。全くきかない。」
あとでわかったことだが、ステアリングのボルト2本が外れていた。
「わからなくてよかった。わかっていたら怖くて走れません。」(福井)

後半のリピートステージでは、プッシュしているにもかかわらずオジェとのタイム差が変わらない。
「オジェが速い。新たなライバルの出現。」(ローブ)
「この勝ち方はローブが今までやってきたことだったんですね。最初はリードしてあとはそのリードを維持しながら追いつかれたらちょっと引き離す。」(福井)

オジェは初優勝。「セバスチャンを抑えて勝てて完璧。」
オジェはWRC27戦目で優勝。ローブは22戦目。

2010/08/10

[WTCC] 2010 Rd. 7, 8 ゾルダー

WTCC
2010 Rd 7, 8 ゾルダー(zolder)

実況:ピエール北川
解説:木下隆之


ベルギーのゾルダーはWTCC初開催コース。
金曜日からセッティングを煮詰めている。



Round7
最終結果


順位ドライバー車種
1タルキニ(Gabriele TARQUINI)SEAT Leon TDI
2Y.ミュラー(Yvan MULLER)Chevrolet Cruze
3メヌ(Alain MENU)Chevrolet Cruze
4モンテイロ(Tiago MONTEIRO)SEAT Leon TDI
5ハフ(Robert HUFF)Chevrolet Cruze


ローリングスタートから、ジェネがトップ、タルキーニが2位。
SEATが前に出る。BMWは予選からペースが上がらず。
ジェネがややスムーズなラインどり。

Y. ミュラー、メヌが3,4番手。
ここにモンテイロ、ハフも接近。
暫定順位はジェネが優勝。
レース後、ジェネの車にレギュレーション違反が見つかり、ジェネの優勝がキャンセルされ、タルキーニが優勝。

プリオールがリバースグリッドのポールポジションを確保。



Round8
最終結果

順位ドライバー車種
1プリオール(Andy PRIAULX)BMW 320si
2ハフ(Robert HUFF)Chevrolet Cruze
3モンテイロ(Tiago MONTEIRO)SEAT Leon TDIe
4メヌ(Alain MENU)Chevrolet Cruze
5Y. ミュラー(Yvan MULLER)Chevrolet Cruze


プリオールがポールポジション。
「スタンディングスタートからは後ろに荷重がかかるのでFRのBMWの方が速く、タイヤの温まりのバランスも良い。」(木下)
プリオールが逃げ切れず、接近したまま最後まで。「中途半端なライン」で抜きづらい。
コース幅があまり広くないので元々抜きにくいコース。今年のBMWは不調でメーカーとしてもニュルブリュクリンク24時間など長時間の耐久レースにシフトしているらしい。

プリオールはハフを抑えるライン取り。
下位ではファーフスとタルキーニの6,7位争い。
タルキーニとサイドバイサイドからファーフスが競り負け。
「ファーフスはここで頑張っておかないと、今後の勝負でなめられてしまう」(木下)

2010/08/09

[MotoGP] 2010 第6戦 オランダ

MotoGP
2010 第6戦 オランダ

録画し忘れたので、motogp.comの動画をチェック。
おそらくシーズン終了後には再放送があるのでそのとき見よう。

125cc

順位ライダーチーム
1マルケス(Marc MARQUEZ)Red Bull Ajo Motorsport
2テロル(Nicolas TEROL)Bancaja Aspar Team
3エスパルガロ(Pol ESPARGARO)Tuenti Racing
14小山知良Racing Team Germany


moto2


順位ライダーチーム
1イアンノーネ(Andrea IANNONE)Fimmco Speed Up
2エリアス(Toni ELIAS)Gresini Racing Moto2
3ルティ(Thomas LUTHI)Interwetten Moriwaki Moto2
5富沢祥也Technomag-CIP
10高橋裕紀Tech 3 Racing

MotoGP


順位ライダーチーム
1ロレンソ(Jorge LORENZO)Fiat Yamaha Team
2ペドロサ(Dani PEDROSA)Repsol Honda Team
3ストーナー(Casey STONER)Ducati Team
15秋吉耕祐Interwetten Honda MotoGP

2010/08/08

[IndyCar] 2010 第8戦 アイオワ

2010 第8戦 アイオワ

放送:GAORA
実況:村田晴郎
解説:松田秀士

0.875マイル×250Lap
直線の少ないDシェイプオーバル。2010年シーズンの唯一のショートオーバルレース。
このレースでオーバルが終わり、ロードコースでのレースが始まる。


最終結果
順位ドライバーチームゼッケ ン
1カナーン(Kanaan, Tony)Andretti Autosport 11
2カストロネベス(Castroneves, Helio)Team Penske3
3ビソ(Viso, EJ)KV Racing Technology8
4ブリスコー(Briscoe, Ryan)Team Penske6
5パワー(Power, Will)Team Penske12
19佐藤琢磨KV Racing Technology5
20武藤英紀Newman/Haas/Lanigan Racing06


トニー・カナーン
約2年ぶりの勝利。予選の15位から序盤の数周で一桁まで上がってきて、その後は、トップ争い。
残り11Lapあたりでエリオをパスしてトップに立ち、そのまま引き離す。160,170Lapあたりではダリオと抜きつ抜かれつのチームメートのバトル。

ターゲット・チップ・ガナッシ不調
ディクソンは序盤にはトップに立っていた。その後はトップのスピードに追い付かず6位。ダリオ・フランキティは200Lapでピットインして修理。中継では「ギアが噛んでいる」という情報。車の後部のトランスミッションの部品をまるごと取り換える作業をピットレーンで行っている。

武藤英紀
予選から全く車のセッティングがあわずグリップしない。「どこまで無理をするとスピンするかはわかっているのでそれを避けて走るしかない。」という状態。それでも、完走が目標と切り替えていたが、ハンドリングが無理な状態になり途中リタイア。「武藤君は悪くない。車を変えてもらった方がいい」(松田)

佐藤琢磨
予選7位から3位まで上がり、上位の2台を追いかけようとしてラップダウン車に近づき過ぎで乱気流でグリップが抜けてしまいウォールをヒット。178Lapまで走れていたので、オーナーの期待も高まったところでのクラッシュ。「速いけどクラッシュが多いルーキーという状況になっている」(松田)。しかし、良い走りを見せていた。KVの車は好調でチームメートのEJ VISOは3位に入賞。

バックマーカーの処理がポイント
ショートオーバルではすぐにラップダウン車が出るため、トップの車はバックマーカーをかわしながら走行することになる。佐藤琢磨はバックマーカーにうっかり近づいてクラッシュした。ディクソンなどはトップがバックマーカーにつかまったら追い付けばいい、という状態の走行らしい。
バックマーカーの方も変な動き方をしてトップの順位の入れ替えを誘発したりする。

燃料給油ホース
ホースがらみでのアクシデントが多い。
給油が終わってホースがちゃんと外れるとハンドルのLEDが点灯する、という機構がつく。これで、外れる前にスタートするのが防げるらしい。これとギアの連動がするとかしないとか説明されていたが、それはかえって危険な気がする。そこが故障して動かなくなると言うアクシデントが起こりそう。

アイオワコーン生産者協会
レースのスポンサーでもあり、エタノール燃料の原料の生産者。
協会CEOのクレイグ・フロスさんが取材班にアピールしたいことがある、とインタビューさせてくれた。アイオワは山梨と姉妹関係にあり、信玄祭りに参加したり、豚輸出50周年を祝ったりしている。アイオワの豚を山梨で品種改良してブランドポークとして飼育している、という関係。 アイオワの農産品の20%は日本向けに輸出されている。

2010/08/07

[MotoGP] 2010 第5戦 イギリス

2010 第5戦 イギリス
AIRASIA BRITISH GRAND PRIX

今年はドニントンパークから新装シルバーストーンに変更。
2010年6月20日

Moto2
実況:加藤聡
ゲスト:青山周平
解説:上田昇



順位ライダーチーム
1クルーゼル(Jules CLUZEL)Forward Racing
2ルティ(Thomas LUTHI)Interwetten Moriwaki Moto2
3シモン(Julian SIMON)Mapfre Aspar Team
6富沢祥也Technomag-CIP
18高橋裕紀Tech 3 Racing



SUTERのシャーシが1から4番グリッド。一番使用数が多いから当然といえば当然だが。
富沢祥也は予選では多くの周回をしていない。高橋裕紀は予選タイムをペナルティで抹消されて38番グリッド。
ポールポジションのコルティがホールショット。
シモン、クルーゼルとコルティの3台が先頭集団。
2番手集団には富沢の他、シメオン、デボン、エルナンデス、ニエトなど。
デボンについて、「とにかくすごいんです。ブレーキングで、これは絶対無理だろうというスピードで突っ込んでむりくり曲がる。とにかく、スタートで前に出られずに、そのまま抑えること。」(青山周平)。
「リアを大きくスライドさせるラインなので抜きづらい」(上田)

シリーズポイントを取りたいトニ・エリアスは16番あたりから最終ラップで10番まで上げてフィニッシュ。

富沢「中盤エンジンが失火して前に出られず、失火がおさまってからはデボンが突っ込みがはげしくて前に出られなかった。」
高橋「ずっと解決しないトラブルがあるのでこれからバイクをばらして解析してみる。」


MotoGP
実況:中野謙吾
ゲスト:青木宣篤
解説:宮城光



順位ライダーチーム
1ロレンソ(Jorge LORENZO)Fiat Yamaha Team
2ドビツィオーソ(Andrea DOVIZIOSO)Repsol Honda Team
3スピーズ(Ben SPIES)Monster Yamaha Tech 3
--青山博一Interwetten Honda MotoGP



青山博一選手が午前中のプラクティスのウォームアップラップで12コーナーで転倒。腰を強打して動けない映像。その後のウェブサイトでの報道、自身のblogなどから第12胸骨骨折。このレースは欠場。ロッシの欠場中のため台数が2台減る。

ポールポジションからロレンソが逃げ、ポールトゥウィン。
2番グリッドスタートのド・ピニエは中盤までがんばったがプッシュしすぎだったのか、徐々に順位を下げた。2位はドビツィオーソ。その後ろは、ヘイデン、スピーズ、ドピニエ、ストーナー。
スピーズはラインをはずしたヘイデンをパスして初表彰台。参戦9レース目。



125cc
実況:寺島淳司
解説:坂田和人



順位ライダーチーム
1マルケス(Marc MARQUEZ)Red Bull Ajo Motorsport
2エスパルガロ(Pol ESPARGARO)Tuenti Racing
3テロル(Bradley SMITH)Bancaja Aspar Team
5小山知良Racing Team Germany

ポールのマルケスが結果的にポールトゥウィン。
序盤から、マルケスとエスパルガロが先頭に2台。その後ろはテロル、バスケス、スミス、ラバト、小山など。
テロル、バスケス、スミスの3人が3位争い。小山が単独で6位になり、ラバトはその後ろに離れる。

残り2Lapから、エスパルガロはマルケスの前に出ようとする。マルケスも前を譲らず抜き返す。2度ほど接触しながら両者譲らなかった。最終ラップでエスパルガロが前に出た勢いで転倒しそうになってコースアウト。マルケスが優勝。「イタリアで優勝できたことがマルケスの自信になって、ここまで頑張れた。」(坂田)
3位集団ではテロルがバスケスに追突して転倒させてしまい、スミスがその隙に3位表彰台。
スペイン人の表彰台独占は途切れた。

2010/08/06

[NASCAR] 2010 第15戦 ブルックリン

NASCAR 2010 第15戦 ブルックリン 
Heluva Good! Sour Cream Dips 400

放送:G+
実況:藤田大介
解説:福山英朗
3.6km(2マイル) × 200 = 720km (400マイル)

ターン18度、フロント12度、バック5度

バンクが浅く、コース幅が広いのでラインの自由度があり、3ワイドも良く見られる。
コースが広くアクシデントが少ないことからノーコーションレースもあり得る。燃費レースになる可能性が高い。


最終結果


順位ドライバーゼッケンスポ ンサー
1デニー・ハムリン (Denny Hamlin)11FedEx Ground
2 ケーシー・ケイン(Kasey Kahne)9Budweiser
3カート・ブッシュ (Kurt Busch)2Miller Lite / Vortex
4ジェフ・ゴードン(Jeff Gordon)24National Guard Job Skills / DuPont
5トニー・スチュアート(Tony Stewart) 14Old Spice / Office Depot
6ジミー・ジョンソン (Jimmie Johnson)48Lowe's
7デイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)88Amp Energy / National Guard
8ジェフ・バートン (Jeff Burton) 31Caterpillar
9グレッグ・ビフル(Greg Biffle) 163M
10ジョーイ・ロガーノ (Joey Logano) 20The Home Depot

トラビス・クバピル (Travis Kvapil)のペナルティ
タイヤの空気入れバルブに細工をして、内圧が上がりすぎないように調整できる仕組みを使っていた。レギュレーションに違反したため、ドライバーズポイント、オーナーズポイントを150減点、クルーチーフ、カーチーフが5週間出場停止。
内圧が上がるとグリップが下がるのでこれを防止し車を良い状態に保つためのズルだった。

デイル・アーンハート・ジュニア
10位以内のフィニッシュは久しぶり。スタートが20位以下。リアがずるずるでオンボード映像ではステアリングの修正が多い。10位から15位ぐらいまで上がって最後のリスタートでジェフ・バートンに煽られながら7位キープ。ある意味、ジェフ・ゴードンありがとう、状態。リードラップも取らず満足できる車ではなかったようだが、7位で少しシリーズ順位を改善。

カート・ブッシュ
1位スタート。リードラップも取っていたが、いつものリスタートの切れ味がなく、ハムリン、ケインにパスされて3位。リスタートが遅かったのは本人も意識していた模様。


リスタートの整列
日本のスーパー耐久やスーパーGTなど混走するレースでリスタートする場合、整列は順位の通りではないことがある。この場合、ラップダウンなのに前にいたりするが整理しない。
NASCARでの整列に関して福山さんの説明では「NASCARオフィシャルからスポッターに指示があり、スポッターからドライバーに、「○号車の後ろ」と指示が飛ぶ。」とのこと。日本でもこの程度のことはやればいいのに。

トニー・スチュアート
一度、2タイヤでポジションを上げ、それを維持し続けた。車は決してよくない、という状況だったが、なんとか乗り切ったというところ。

全体では静かなレース
コーションは4回発生した。が、大きなクラッシュや車がからんでの喧嘩のようなやり合いはなく、速い車が前に行くレース。最後の2,30lapでは大きな順位変動もなく、ハムリンは順位をキープして優勝した。静かすぎるレースでオフィシャルが盛り上げようとした形跡もあり、最後の17Lapぐらいでのデブリーによるコーションではデブリーがあったかどうか。「NASCARはデブリーをさがす、と言われていますからね。」(福山)
ハムリンも「デブリーが発生するんじゃないかと予期していたよ。」とちょっと皮肉なコメント。

空力重視のレーストラック
ハイスピードでリストリクタープレートのないレースで、車体の空力が重要。
フロントグリルの隙間を最小限に抑えて空力をかせぐため、ケインなど数台はオーバーヒート気味。